見出し画像

AIの軍事利用について(1)

『バーボンと煙草と未来のサイボーグ猫』は、以下の通り最も人気の出ない可能性を掛け合わせて作られたタイトルです。
 
【筆者質問】 最も人気のない小説のジャンルは何ですか?
 
【ChatGPT】最も人気のない小説のジャンルとして、『ノワール』または『ハードボイルド探偵小説』、そして『超自然スリラー』が挙げられます。ノワールは、20世紀初頭から中頃にかけて人気が高まったジャンルで、都市の暗くエッジの効いた一面を見る、疲れた態度のプライベート探偵を特徴とする犯罪小説です。
 
【筆者質問】絶対人気がでそうにない安っぽいハードボイルド探偵小説のタイトルの候補を挙げてください。
 
【ChatGPT】面白いリクエストですね。安っぽいハードボイルド小説のタイトルという指定で、以下のようなタイトルが思いつきます。
 
『空箱の中の冷凍ピザ:マッチョな探偵の夜食日記』
『失敗続きの探偵:黒猫を探し出せ』
『ベーコンとガンパウダー:探偵と朝食の逆襲』
『雨の日のガムシュー:廉価版探偵物語』
『ネオン灯の下の冷えたビール:ビリヤードボールの謎』
『ビニール傘と鉛の弾丸:失われた探偵の挽歌』
『ブルーチーズの香り:酒場の謎を追え』
『ピーナツバターとジャム:探偵の朝食事件簿』
『プラスチックのバラ:廉価版ノワール』
『煙草とインスタントコーヒー:探偵事務所の日常』
 
 こういった1分間にも及ぶ地道な調査の結果、『バーボン』+『煙草』+『猫』を組み合わせたハードボイルド探偵小説が、最も人気が出ない可能性が高いことが判明したので、『バーボンと煙草と未来のサイボーグ猫』シリーズが誕生しました。

 日本では、倫理も人気のないテーマであり、これに加えてさらに人気のないハードボイルド探偵小説を組み込むという、これまでにない読まれないことを目的とした画期的な企画です。 

読まれない小説によくある失敗点3つ
よくある失敗
テーマ   :地雷を踏んでいる
パッケージ :タイトルが悪い
コンテンツ :冒頭が長い

読まれない小説によくある失敗点3つ

『地雷を踏んだテーマ』×『ダメなタイトル』×『主題と関係のない長い冒頭』の三重苦に耐えて、ここまで御覧になった読者さまは、かなりの変わり者ですので、どうぞ引き続き前話の続編をお読みください。
 
これまでのあらすじ 

『AIの責任能力や、自律型致死兵器システム(LAWS)や、特定通常兵器使用禁止制限条約(Convention on Certain Conventional Weapons:CCW)の問題は、AI無知倫理学領域なので、この話は今後、学術的な議論に続くだろう』

 AIの責任能力や、LAWSや、CCWを理解するためには、まず、AIが軍事や諜報活動でどのような使われ方をしているかを知る必要があります。そのため、まずはこのような一般読者が興味を示さないであろうと想定されることについて説明します。
 
 近年、AI技術の発展は目覚ましく、その応用範囲は広がりを見せています。その中でも、AIの軍事利用は特に注目を集めており、各国の軍事力の向上や戦術変革に大きな影響を与えています。本稿では、AIの軍事利用の実例について概観し、その影響や問題点について考察します。
 
 まず、AI技術が軍事分野でどのように利用されているのか具体的な例を挙げてみます。
 
 一つ目の例は、無人航空機(UAV)や無人地上車両(UGV)などの無人システムです。これらのシステムは、AI技術を活用して自動操縦や自律行動が可能であり、偵察や兵器の運搬、攻撃など幅広い任務を遂行できます。例えば、アメリカ軍の無人航空機『MQ-9リーパー』は、AI技術を用いて精密な攻撃が可能です。

 二つ目の例は、AI技術を活用した軍事情報分析です。膨大な量の情報をリアルタイムで解析し、敵の動向や戦術、脅威の予測を行えます。これにより、迅速かつ正確な意思決定が可能となり、戦場での優位性を確保できます。

 三つ目の例は、AI技術を用いた兵器開発です。自律的な動作が可能なロボット兵士や、自動追尾機能を持つミサイルなど、AI技術を組み込んだ兵器が次々と開発されています。これらの兵器は、従来の兵器に比べて高い精度や効果を発揮し、戦闘能力を向上させています。

 AIの軍事利用は、戦術や戦闘能力の向上だけでなく、人命の削減や任務効率の向上にも寄与しています。しかし、その一方で、AI技術の軍事利用には様々な問題が指摘されています。例えば、自律兵器の開発が進むことで、国際法や倫理的な問題が浮上しています。

 自律的な判断で攻撃を行うAI兵器には、誤った判断による民間人への被害や、戦争の閾値を下げるリスクがあると指摘されています。そのため、国際社会では、自律兵器の開発や使用に関する制限やルール作りが求められています。

 また、AI技術の軍事利用によるサイバー攻撃の増加も問題視されています。AI技術を活用した高度なサイバー攻撃は、国家間の紛争だけでなく、インフラや民間企業にも甚大な被害を与える可能性があります。このため、国家や企業は、サイバーセキュリティ対策の強化が急務とされています。

 更にAI技術の軍事利用に伴う技術の輸出規制や国際競争の激化が懸念されています。AI技術の軍事応用を巡る競争が加速することで、技術の拡散や軍拡競争を招くリスクが日増しに高まっています。国際社会は、技術の輸出規制や協力体制の構築により、このようなリスクを緩和する必要があります。

 AIの軍事利用は、戦術や戦闘能力の向上や人命の削減など、多くのメリットをもたらしています。しかし、同時に倫理的問題やサイバー攻撃の増加、技術の輸出規制や国際競争の激化など、様々な問題も引き起こしています。

 これらの問題に対処するためには、国際社会が協力し、適切なルール作りや制度の整備、技術の輸出規制など、バランスの取れた対策が求められています。AI技術の軍事利用が持続可能で安全な形で発展するために、国際社会全体で取り組むべき課題となっています。

つづく…。


この記事が参加している募集

スキしてみて

AIとやってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?