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バーボンと煙草と未来のサイボーグ猫:(AI倫理と何の関係があるのか?)

 AI無知倫理学会は『バーボンと煙草と未来のサイボーグ猫』シリーズを書くことを目的とした同人誌運営団体ではありません。『AI無知倫理学』の研究ならびに研究成果を普及させることを目的とした学術団体です。

 ところが、『AIに関することなら何でも気軽にご質問ください』とこのブログ書いたところ、『バーボンと煙草と未来のサイボーグ猫の続編が読みたい』という、リクエストが多いので、仕方なくこのシリーズを書いています。

 よって『読まれないことを目的とした小説』と言うのは、本当にこの小説は読んで欲しくなくて、もっとまともなAIに関する質問をしていただきたいところです。(笑)

 筆者は30年以上前から、AIだけでなく、ロボット制御専用言語や、産業用ロボット制御システムなども開発してきました。組込みOSそのものから、金融・証券の基幹システム、FA(工場自動化制御の類)・業務用アプリケーションソフトからAIまで、幅広く手掛けているシステムエンジニアは稀ですが、どの分野もそれほど難しいと感じたことがありません。コンピュータは所詮コンピュータなので、基礎さえ分かっていれば、どの分野でも通用します。

 そのため、『コンピュータが分からない』と言っている方の話を聞いても、『何が分からないのかが分からない』ので、可能な限りコンピュータが分からない方を対象に、アニメや映画の話をすることが多いです。

ロボット、サイボーグ、アンドロイドは何が違うのか?
 
 ロボットアニメの原点としては『鉄人28号』を挙げることができます。『マジンガーZ』『ガンダム』も、ロボットアニメの原点と呼ばれます。これらの作品は世界中で人気があり、中東北アフリカ地域では、これらの作品に加え『UFOロボグレンダイザー』も民放で大人気でした。

 筆者は日本よりも海外生活の方が長いですが、日本のロボットアニメは、世界中で有名です。ロボットアニメ以外のアニメ全般や、アニメ関連のゲームやキャラクターグッズは、日本の重要産業です。 

ロボット
 ロボットは、機械やソフトウェアによって動作する装置で、人間の動きを模倣するか、あるいは特定の作業を自動で行うように設計されています。例えば、工業ロボット、掃除ロボット、医療ロボットなどがあります。『鉄人28号』はリモコンで動くロボットという設定になっています。なので、鉄人28号のコントローラーが、極悪人の手に渡ってしまうと、鉄人28号は凶悪なロボットとなってしまいます。

サイボーグ
 サイボーグ(Cyborg)は、サイバネティック(Cybernetic)オーガニズム(Organism)を組み合わせた造語で、生物と人工の装置やパーツが組み合わさった生命体を指します。つまり、人間と機械が融合した存在です。
 石ノ森章太郎の漫画『サイボーグ009』は、タイトルからも分かる通り、サイボーグでサイボーグのパーツを制御しているのは、パーツを実装した人間の脳なので、001(イワン・ウイスキー)以外は、体は機械でも人間としての心の葛藤があります。001は脳を賢く改造されているので、サイボーグと呼べるかどうか微妙なところです。

アンドロイド
 アンドロイドは、その見た目や動作が人間に似せられたロボットの一種です。主に人間と同じ形状を持ち、人間と同じように行動することを目指して設計されています。
 日本の漫画でアンドロイドが主人公の名作は、意外と少なくて手塚治虫の『鉄腕アトム』が、アンドロイド漫画の先駆け的存在です。洋画では『エクス・マキナ』など、アンドロイドの名作は幾つかありますが、日本はどうしても、ロボット物漫画を狙う傾向が強いです。このあたりの、メンタリティは、国によるAI倫理観の差が原因かもしれません。
 フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(原題:Do Androids Dream of Electric Sheep?)』はアンドロイドですが、この小説を元にした映画『ブレードランナー・シリーズ』では、アンドロイドとは呼ばずに、レプリカントと呼ばれています。
 
レプリカント
 レプリカントは映画『ブレードランナー』で登場する架空の生命体で、人間の遺伝子を基にして作られ、外見や感情、思考まで人間と同じであるが、製造された存在という設定です。

ヒューマノイド
 ヒューマノイドは人間形のロボットや生命体を指します。アンドロイドはヒューマノイドの一種で、より人間に近い形状や振る舞いを持つことを特徴とします。
 ヒューマノイドは映画『エイリアン・シリーズ』でも重要な役割を持った存在ですが、映画『ターミネーター1~3』も、人間と区別がつかないという設定になっているのでヒューマノイドです。
『ターミネーター・ジェネシス』に登場するジョン・コナーは、人間と機械のハイブリッドのサイボーグと言う無茶振りな設定になっています。

遺伝子改良生命体
 遺伝子改良生命体は、遺伝子工学によって遺伝子が改変され、一部の特性が強化されたり新たな特性が追加されたりした生命体です。これは動物にも植物にも人間にも適用可能で、例えば、病気への抵抗力を強化した作物や、特定の疾患の治療を可能にするために遺伝子を編集した人間などが考えられます。
 
『攻殻機動隊シリーズ』の一部のキャラクターや、『ブレードランナー』のレプリカントもこのジャンルに含まれます。『GATTACA』は著者が好きな映画ですが、日本ではあまり知られていかも知れません。

 他にも、攻殻機動隊シリーズでは、AI、バイオロボット、クローン、トランスヒューマンなど、様々な有機・無機・複合体の知的生命体が登場します。
 
つづく…

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