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週刊AI無知倫理学会ニュース(号外:イーロン・マスク特集)

 AI無知倫理学会では『週刊AI無知倫理学会ニュース』を発行すると宣言していながら、ニュースを書き忘れていることがあります。そこで、今回は号外として『イーロン・マスク特集』をお届けします。

 まず、『イーロン・マスク特集』をすることになった契機を説明すると、Twitterの『和題のツイート』に『#反マスク』と表示してあったからです。

 AI無知倫理学会では日頃から、イーロン・マスクとTwitterに対して辛辣な解説をすることが多く、Twitterなど見ていません。しかし、noteがTwitterで何やらキャンペーンをやっているようなので、一昨日、Twitterのフォロワーを500人ほど増やしたところ、Twitterが使えない状態になってしまいました。Twitter初心者にありがちな何かをやってしまったのかも知れません。

 ちなみに、AI無知倫理学会のTwitterアカウントは以下の通りなので、Twitterなど観ない多忙な方や、日頃からTwitterを観ている暇人の皆様は、是非、フォローをお願いします。

AI_Ethics_101 @aiethics496

 前置きが長くなりましたが、本号外ではAI無知倫理学会が、日頃からイーロン・マスクの何について報じているかについて、以下にその一部を紹介します。

AI無知倫理学が暴く日経グループがマスクとボストロムを祭り上げる陰謀論的観点

 本稿ではAI無知倫理学の観点から、イーロン・マスクとニック・ボストロムと日経グループの『無知』を、爽やかな風刺を織り交ぜながら分析してみます。

独占禁止法、不正競争防止法
 マスクが他のAI企業(OpenAIやDeepMindなど)との競争を激化させ、独占禁止法や不正競争防止法に違反する行為を行っている可能性があります(出典: Bloomberg)。市場の独占や不当な取引制限につながる行為は法的に問題となり得ます。今後、規制当局がマスクのAI事業に対する調査を行う可能性があります(出典: Reuters)。

 マスクのTruthGPTの開発も物議を醸していますが、テスラは自動車産業ではなく、FAATMAN(フェイスブック、アルファベット、アマゾン、テスラ、マイクロソフト、アップル、ネットフリックス)の一角としてIT産業の側面を持っていることから、ソロスは既にAIブームの終焉を見切っている可能性もあります。

 ちなみに、AI無知倫理学会では、イーロン・マスクが開発をゴリ押ししている『脳埋め込みチップ』には、さまざまなAI無知倫理上の問題があるため、これらの問題を指摘する必要があると考えていたところです。

イーロン・マスクの『脳埋め込みチップ』、初の臨床試験へ 米FDAが承認

 Neuralinkの技術は、その最先端性と潜在的力とマスクの性格的問題から、様々なAI倫理的な問題を引き起こしています。
 
(1) プライバシーとデータ保護:ニューリンクの技術は、個人の脳から直接データを抽出することを可能にします。その結果、最もプライベートで個人的な情報が脳から取得され、保管、解析することが可能です。これは他の任意のテクノロジーよりも深刻なプライバシー問題を引き起こす可能性があります。データの取得と使用についての明確な規範と規制が必要であり、ユーザーが自身のデータをどのように管理するかを選択するための十分なオプションを提供することが重要です。
 
(2) 意識と自由意志:BCIは脳と機械の間の相互作用を可能にします。人々の思考や行動や意識や自由意志にまで悪影響を及ぶことが懸念されている技術であり、個人の自由意志を尊重するための規範と原則が必要です。
 
(3) 脳の安全性と長期的な健康リスク:脳へのインプラントは、直接的な脳への干渉を伴います。その結果、潜在的な健康リスクと医療上の問題が発生します。手術のリスク、デバイスの長期的な安全性、潜在的な副作用などの問題があります。これらのリスクについては透明性が求められ、患者がリスクを理解し、慎重な意思決定ができるようにする必要があります。
 
(4) 誤った使用と悪用:NeuralinkのようなBCI技術は、その性質上、誤った使用や悪用のリスクがあります。技術がどのように使用され、その目的が何であるかによって技術がどのように使用され、その目的が何であるかによっては、個人の権利や自由を侵害する可能性があります。例えば、脳からのデータが無断で取得され、マーケティング、監視、あるいはより不適切な目的で使用される可能性があります。したがって、この技術の使用に関する明確な法的枠組みと規制が必要です。
 
(5) 不平等と社会的差異:このような先進的な技術は高価であるため、全ての人が利用できるわけではありません。これは新たな形の社会的な格差を生む可能性があり、一部の人々がこの技術の利点を享受し、他の人々がそれを享受できない『ニューロエリート』を作り出す可能性があります。この問題に対処するには、アクセスと利用可能性の公平性を確保するための政策と規制が必要です。
 
(6) アイデンティティと人間性:ニューラルインターフェースは、身体と認識に直接影響を与え、その結果、個人のアイデンティティや人間性に影響を及ぼす可能性があります。BCIで機械と脳と直接結びついている場合、人間が『自分自身』でいることができるのでしょうか? それとも私たちは機械の一部、あるいは拡張された自己となるのでしょうか? これらは哲学的な問いであり、人間の尊厳とアイデンティティを守るためには、これらの問いに対する答えを見つけることが重要です。
 
(7) 説明責任と透明性:AIやBCIのような複雑な技術には、説明責任と透明性が必要です。技術がどのように動作し、どのようにデータが収集、分析、使用されるかを理解することは重要です。また、技術が誤って動作した場合や予期しない結果が発生した場合には、その原因を特定し、責任を問うことが可能でなければなりません。
 
 このようにイーロン・マスクが社会批判される理由は多岐にわたりますが、Twitterのトレンドワードの『 #反マスク 』は、感染予防のマスクの是非を問う『和題のツイート』のようで、完全に浮いたツイートをしてしまいました。だからTwitterは嫌なのです。

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