【自粛飯】3月最終日〜4月前半

中国・武漢から世界的パンデミックとなった新型コロナウィルスによる肺炎。
主要都市が次々とロックダウン状態になる中、「うちも出社停止になるかもしれないねえ」などと同僚と噂していたのも束の間、すぐにそれは現実のものとなり、日本でも緊急事態宣言が発令、突如の在宅勤務が始まった。

20代の頃にフリーランス生活で自堕落な在宅生活を送っていたことはあるものの、会社に所属して幾年月、出社で半ば強制的に日常のリズムを保つ日々に慣れていたため、突如の在宅に少し面食らった。
そのうえ、生活上どこまでの日常行動が感染の危機なのかわからず、趣味のボルダリングにも行けず、スーパー銭湯でストレス解消もできない。

そんな日々で、唯一の楽しみとなったのが調理と食。
自炊昼食（一部夕食）を記録し続けるという小さな狂気でおうち時間の正気を保った。
写真が溜まってしまったため、ここに公開。
料理研究家とかではないので、レシピなどはとくにありません。

3月31日（火）

・スパム目玉焼き
・ラタトィユ
・大根の醤油花椒漬け

自粛生活の初日。
会社には弁当も持って行くし、外食もするけど、よくよく考えると、出先のランチで焼きたての目玉焼きは食べないものだな、という新鮮な発見があった。

4月1日（水）

・焼きサバのトマトソース
・紫キャベツの甘酢漬け
・玉ねぎのサラダ
・大根の醤油花椒漬け

大根の醤油花椒漬けと野菜の甘酢漬けは定番の作り置きで、まだ今までの日常を引きずったメニュー。
在宅生活に適応しすぎて誰ともコミニュケーションを取らない日々になることを危惧していたので、同僚に飯テロの写メを送りつけた。

4月2日（木）

・ポテトのトマトソースとクリームチーズソーズ
・紫キャベツの甘酢漬け
・玉ねぎのサラダ
・牡蠣のオイル漬け

この時期はスーパーの棚から食品が消えた時期で、それに先立って買い込んだ食料をどう美味しく調理するかということが重要だった。
ポテトは茹で済みがパックされたもの。
便利だと思ったが、不思議とそれきり買わなかった。

4月3日（金）

・厚揚げ丼と牡蠣のオイル漬け
・味付け卵
・玉ねぎとスナップエンドウのサラダ

食事を作る気分にならず、あまり食欲もない時に心と体に優しいメニューとして確立していた厚揚げ丼。
食べるラー油や辛い蝦油などがあると味のグレードが上がる。
コロナと全く関わりなく、金曜昼後から翌土曜の昼までプチ断食をしていたので、やや優し目のメニュー。
ちなみに土曜昼はおかゆとなる。

4月6日（月）

・イワシの梅煮
・大根の醤油花椒漬け
・だし巻き卵
・青菜のおひたし

おかゆ用に梅干しがあったのと、魚も食べないとなと思いイワシを購入。
この前後から連載では最終決戦が始まっていた「鬼滅の刃」を追い始める。
amazon primeビデオで無料公開されていたので、終業後に夕食を取りながら丹次郎と柱の奮闘を見る毎日。
夜にみると、ダークな作風と異様に早い展開にビビる。

4月7日（火）

・厚揚げつくね丼と牡蠣のオイル漬け
・だし巻き卵
・青菜のおひたし
・大根の醤油花椒漬け
・にんじんのクリームチーズサラダ

4月前半はスーパーから肉や乾麺、卵などが消えたが、牡蠣やつくねは手をつけられておらず、これを悪くなる前に消費する必要があった。
鬼滅の刃は展開が早すぎてすぐアニメは見終わってしまい、漫画に突入。
あっという間に下弦の壱が滅んだ。

4月8日（水）

・手羽元のさっぱり煮
・味付け卵
・大根の醤油花椒漬け
・豆とブロッコリーのサラダ

同量の醤油・紹興酒・みりん・酢で手羽元を煮込むさっぱり煮も元からよく作っていたもの。
この辺はまだ在宅に飽きておらず、料理でも奇天烈なメニューへの挑戦をしていない。
徐々に変になるのはこれから。

4月9日（木）

・サバと豆のトマトソース煮
・味玉とブロッコリーのサラダ

缶詰クッキング。サバも豆もトマトも品薄の折に買い込んだもの。
この辺りで同僚への飯テロも飽きてきたし、そもそも迷惑では？
という当たり前の疑問に気づく。

4月10日（金）

・コンビーフとマッシュルームのマヨネーズ和え
・にんじんのクリームチーズサラダ
・味玉とブロッコリーのサラダ

コンビーフは興味はあったがあまり買わない食材だった。
買い溜めの在庫があったので調理。
毎日料理をしていると、プチ断食前の金曜には「あー今日は献立のこと考えずに済むなー」などと主婦のような発送に至るようになる。
その夜、23時すぎ、人がいなくなった街を一目見たくて、自転車で街に繰り出だす。
静まりかえった都心の大型複合施設で、ビル正面の大型液晶に桜舞い散る春のアートが映し出されていた。
見ていたのは俺と警備員だけだった。

4月12日（日）

・バナナトースト
・ヨーグルト
・味玉とブロッコリーのサラダ

一人暮らしのバナナというのは新鮮なまま一房を最後まで食べ切るのが意外と難儀な果物だ。
パンに敷いて丸ごと冷凍しておくというアイデアはブレイクスルーだった。

4月13日（月）

・スモークサーモンと玉ねぎのサラダ
・マッシュルームのアヒージョ
・マッシュポテト
・クリームチーズ

牡蠣のオイル漬けでつけておいたオリーブオイルをどう有効活用するかは気にかかっていた。
スーパーでスモークサーモンを見かけた時、メニューの完成図が見えた。

4月14日（火）

・ロコモコ
・マッシュポテト
・スナップエンドウと玉ねぎのサラダ

ハンバーグはタネを作るまではいいが、焼き具合が意外と難しく、成功の実感をいまいち持てないメニューだった。
この週はひき肉を買い込んで、「ハンバーグを美味しく焼く」という課題に挑戦した。