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ドーナツのことばかり考えている

一人暮らしを始めてもう10年になるが、ミスタードーナツをテイクアウトする時、何個買うか?の最適解が未だ掴めずにいる。1個2個買うためにレジに並ぶのはなんとなく憚られる。エッこんなに沢山の種類を売っているのに、たくさん買った人用に箱まで用意しているのにあなたはそれだけしか買わないんですか!?と店員に思われていたらどうしようという自意識がドライブしてしまう。そもそも「種類が多くて選びきれない」という問題がある。まず、ポンデリングは絶対に食べたい。それにフレンチクルーラーもミスドに来たならば買っておかねばならないだろう。クリーム系を買ったらチョコレート系のものも買ってバランスを取らなくてはならない。具体的にはチョコファッションなど。とはいえ、3個以上買ったところで一度に食べきれない。ドーナツを2個以上食べてしまったら、夕ごはんが食べられなくなってしまうのだ!

みんなミスドに行ったときに何個くらい買うのだろうか。そもそも1人でいっぺんに食べ切ろうなどと考えている人はミスドには行かないのかもしれない。本来ミスタードーナツというものは恋人あるいはファミリーなど、みんなで食べるものなのだろう。ふつうは、7〜8種類くらいを各1個ずつ買って、オサムグッズの箱に入れてもらって家に帰り、さあさあ今日はドーナツを買ってきたよ、どれでも好きなものを選ぶがよいなどと言ってミスタードーナツ・ドラフト会議と洒落込むに違いない。ミスタードーナツとはつまり団欒のことだったのだ。

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