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0403|週報 書きこぼした話

水曜日、ついにきた。月曜日調子がよかった分の揺り戻しで、午前中眠過ぎて仕事にならなかったので、備品の買い出しに行きがてら代官山のTSUTAYAまで散歩。

最近お気に入りの脇田あすかさん(なんとなくさん付けをしてしまう)がインスタで告知してたので、SPRING SWINGのポップアップ見たり、民藝の本を漁ったり、フリーペーパーをいくつか貰ったりしているうちにいい感じに目が覚めたので昼頃戻る。

引き続き年度末の請求書を作成。請求書屋さんじゃねえんだよとブータレながら、ときどきCHAT GPTで遊んだりするうちにまた眠くなってくる。一日中眠い。おれの全身を薄皮一枚の春が覆っているんじゃないかと思うくらい暁が覚えられない。5分おきくらいに眠くなっては立ち上がり、トイレに行ったり、わざわざ下のフロアまで飲み物を買いに行ったりの繰り返し。それでもさてそろそろ帰ろうかなと思った瞬間にすっかり目が覚めて元気に。もう自分がわからない。


18時半ごろ退社。帰りの恵比寿駅、改札前で男女が、著名デザイナーに作らせたトロフィーのような、ポケモンで言うところのドードーの体勢でイチャついているのを見て、18時半で!?となった。終電前後にはよく見かける光景ではあるが、そういうのって(物理的・精神的両方で)酔ってるからできることなのかと思っていた。なんならこれから1杯目の時間なのに。

この時間ならこんなところにいないで、小綺麗なカウンターでシェフが厳選したワインが楽しめるお店などに入って愛を囁きあえよと一瞬考えたが、抜き差しならない事情があったのだろう。ふたりのことは、ふたりにしか分からないのだ。

山手線の中でこのカップルの境遇について想いを馳せる。きっとふたりは遠距離恋愛をしていて、休みを合わせてどちらかが住む東京までやってきて日中散々デートを楽しんだのだろう、明日から普通に仕事だし、地元に、そう、たぶん浜松か名古屋なんだけど、そのへんに帰らなきゃいけないから駅まで送るよーとなったけど別れ際、離れがたくなっちゃって明日仕事休んでもう一泊しちゃいなよ…等のネゴシエーションをしていたのでは、などと妄想する。浜松とか名古屋とかっていうのは完全にイメージ。っていうか上記の文章はすべてイメージ。

最近、こういった恋の駆け引きのことを「グダを崩す」と言うことを知った。18時半からなら終電まで好きなだけグダを崩せし倒せることだろう。業界用語や隠語、覚えたそばから使いたくなるのでどんどん吸収したい。

帰りの道すがらSummer Eyeのインタビュー記事を読む。

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/39315?fbclid=PAAaYwiCEBXd1tvFkNSUlj728JrTYWG9nS-SD1Zxn2IpTiVpyOUxml1I-S5pI

これがかなり良かった。基本的に首を縦に振り動かしながら読んでました。

木曜日、出社。居眠りをしているところを役員に見られた。たぶん。「寝てる?」と声をかけられて、「寝てないです!」と食い気味に答えたが明らかにその声は上ずっていた。給与査定前のこのタイミングで間が悪すぎる。

弊社の役員は、こういうことがあった時にその場では叱責しない。おれが仕事でポカをした時、たとえばそう、うっかりメールの文体をルー大柴の感じで送ってしまった時とか、ついでに叱責をしてくる。お前というやつはどうやら勤務中に居眠りをかましているらしいではないか、そう言う気の緩みが仕事にも現れ云々…まさに火に油を注ぐように叱られるのである。そういうことがよくある。そんな油をいくつも持っているおれもおれだ。実質油田と言って差し支えないだろう。あとメールの文体がルー大柴の感じになっちゃうのは、パンチが弱過ぎてボケとしては微妙だ。


金曜日、前日夜にコインランドリーに入れていた洗濯物を回収するのを忘れたまま寝てしまい、出社時間に間に合わないという理由で在宅勤務に切り替える。おれは仕事というものを心のどこかでナメているのかもしれない。どうしようもないわたしが歩いてるって感じ!給料が入ったので大塚のグリーンパークで昼ごはんを発注。「連日ありがとうございます!」というメッセージが挟まれていて憎らしい。何度食べてもうまい。

午前中、月末の支払いもろもろ済ませる。仕事が終わって大塚に行く。サウナでも入ろうかと思ったけど入口まで来てやめる。

夜にnoteを更新。愉快な話を面白おかしく書きたくなって、思いつくままに書いてみたけどもうちょっと推敲するべきだったな、と思う。ブレストにはなったけど、思いついたボケを順番に書いてってるってだけで、記事としては、コントとしてはどうなのって思ったところで、おれは一体何を目指しているんだ?という気持ちになる。そんな時もあります。

土曜日、早起き。給料が入ってすぐの土曜日は気分がいい。懐に余裕があるということがこんなにも清々しい。この日も午前中から大塚。どこかで祭囃子が聞こえると思ったら、チンドン屋さんがいた。居酒屋の新規開店の宣伝らしい。

大塚のまちが好きだ。かつての三業地の面影があり、薄ピンク色の空気を纏っているかと思えば、星野リゾートが再開発に入っているようで、今風の都会的で綺麗な建物が駅前には増えてきている。まちを盛り上げようと先のチンドン屋さんとか、芸人などがまちでパフォーマンスをしている。このアンバランスさが良い。聞いた話だと大塚のまちにはタヌキが出るらしい。ジブリか?いつ行っても大行列ができているおにぎり屋さんもあるし、良いカレー屋さんもある。かなり貴重な24時間やってる本屋さんや、感じのいい喫茶店もある。住むならこういうまちがいいなあ、とか考える。

昼、サンドウィッチマンの見たことないコントがYouTubeにアップされていて嬉しかった。喫茶店に入って甲子園の決勝戦を見る。報徳学園はおれの地元の高校を破っているし、山梨学院は関東勢だからどっちが勝っても嬉しい決勝戦だったから気楽に見られた。

夜、会社の先輩のおじさんからLINEが来る。スラムダンクの映画2回目をこれから見るよとのこと。超知らね〜〜〜と思ったけどこのおじさんはあまりプライベートのLINEをしてこない人だから、よほどスラムダンクのことが楽しみでどうしても報告したくなっちゃったんだな、と思ったので何だかいじらしくなってしまって相手をする。鑑賞後、しっかり号泣したと連絡が来る。4月1日のこの日にいい歳したおじさんがスラムダンクを見て涙を流す姿を想像するとなんだかいたたまれない気持ちになる。井上雄彦のことをたけちゃんと呼んでいてウケた。

運動不足なのでuberでもやろうと思って深夜に稼働をし始めたが、提案される配達先が5キロ先とかしかなくてヒヨッてやめる。そのうちに小雨が降り始めたので、今日はもう行かなくていいかなーという気持ちになってきた。志がひ弱すぎる。

なんとなしにtinderを開いていると色々な人間が観測できて面白い。「首を絞められたい」「お互いの恋人を取り替えっこしたい」などと表明している女の人がいて、「愛の渦」かよと思った。かと思えば「真面目に恋人を探しています」「結婚を前提に付き合える人を探しています」など、真面目な出会いを求めている人も少なからずいる。そういう人は必ずと言っていいほど「ここにはいないとは思うのですが必ず出会えると信じて…」等の枕詞が入っている。本当に真面目な出会いを探しているのであればtinderのような薄いラインに賭けるのではなくもっと手堅いプラットフォームを使ったほうがいいのではないか。もしやそれはそういうパフォーマンスなのでは…などと童貞マインド全開の勘繰りをしてしまう。マッチしてから考えよ!の精神で一旦全員右スワイプをしています。最低!

不意に忘れらんねえよの「Cから始まるABC」のフレーズを思い出したので久しぶりに聴いてみたが、12年も前の曲という事実に愕然とする。ずっと深夜帯時代のモヤさまのテーマ曲だと思っていたが、ちゃんと調べたらカイジのアニメの主題歌だった。どんどん10代の頃の記憶がめちゃくちゃになっていってるのを感じる。また、現在は実質ボーカルのソロプロジェクトになっていることを知ってやや落ち込んだ。ちょうどおれがよく聴いていた時期と重なっているため、神聖かまってちゃんと存在がダブる。

おれが高校生のころ、2010年代初頭には変わった名前の、アジカンやバンプなどのラインとは違う音楽性のバンドが次々と出てきていた。おれの中ではセカオワもここと同じ括りに入っている。

当時はサブスクとかストリーミングとか多分なかったというか、あったとしても今ほど主流じゃなかったのでみんなTSUTAYAでCDを借りて、PCから iPodに取り込んで聞いていた。借りるCDといえば先輩や同級生が聴いている音楽、あるいはTSUTAYAのスタッフレコメンドの棚に並んでいる音楽たちばかりだった。

昔ガッキーが出ていたCMで「10代の頃に聴いた音楽を、人は一生口ずさむ」みたいなコピーがあったけど、おれの10代の音楽嗜好を形成したのはTSUTAYAの名前も知らないスタッフである。あの頃あのTSUTAYAに置いていなかった音楽はこの世に存在しない音楽だった。バンプもラッドウィンプスもアジカンもエルレガーデンも、全部TSUTAYAから吸収したのだ。

この間帰省したときに久しぶりにTSUTAYAに行ったら、CDレンタルコーナーがごっそりなくなっていた。時代の流れ的に淘汰されても仕方がないサービスだとは思うが寂しいものがある。

土屋文明の「青南集」を読んだ。めちゃくちゃ良かった。通っていた高校の近くに土屋文明の記念館があったのに在学中は一度も行かなかったことを後悔する。また買ったまま塩漬けにしていた「ホスト万葉集」も勢いで読む。急に短歌づいてきた。一首詠みたい気持ちがフツフツと湧いてきたのでそのうちまとめる。

自転車に乗りたくないあまりにnoteを書くフリックが走り、土曜日の分だけボリュームが異常に増えてしまった。

日曜日、メジャーリーグで藤浪と大谷が同級生対決をするとの情報をキャッチし、アベマで見る。大谷との第一打席を見て痺れる。おれは藤浪と大谷と同い年なので彼らが甲子園で対決しているのをテレビで見てきたから感慨が海よりも深い。しかし藤浪が3回に四球を出してから突然調子を崩し、パカパカと打ち込まれ、みるみるうちにめちゃくちゃ失点を重ねて早々に降板したので見るのをやめてねる。


昼ごろ起きてごはん。家のことをいろいろやって足りないものを買い足した。モバイルバッテリーが壊れちゃったから新しいのをポチってたのがAmazonから届く。おれのiPhoneが5回は充電できるっぽいから、数こそ力と思っているからいいじゃんと思って買ってみたけどめちゃくちゃ重い。かるく満タンのペットボトル1本分くらいの重量がある。いかにも充電が溜まりそうである。これからおれは常にペットボトル1本分の電気が入ったバッテリーを持ち歩くことになるのだろう。みんな電気がほしくなったらおれに言うといい。


noteを見てたらお題に沿って記事を投稿しようみたいな募集があったので、学生時代に行っていたお店のことを書きたいと思って、構成を考えながら夕方自転車。サイクリングしてたらいい感じに整理できたので日付が変わって帰ってきてから一気に書き上げる。軽めに校正してアップ。いつもだいたい1500字くらい書いたら疲れちゃうんだけど今回は全然疲れなかった。アップしたあと美咲さん元気かなーとか思い出す。

今週は書きこぼした話だけでも7000文字くらいいってしまった。指でなぞりながら数えたんですけどめちゃくちゃ大変でした。読んでくれる人ありがとうって思う。貴重な時間をありがとうって思う。他人が自分の時間を割いておれの書いたものを読んでくれてると思うと嬉しくて震える。たまにすっごい前に書いたやつにスキがつくと超嬉しい。時を超えて誰かがいつかおれが書いた話をその人の時間を使って読んでくれてるんだなーという気持ちになる。基本書きたいことをブワー書いてる感じで運用してるけど、読んでくれる人の存在はちゃっかり意識してるのでそれならばみんなが喜んで読んでくれるようなものを書きたいよねーとか柿ピーのわさび味とか食べながらそんな風に思ってます。ほんとに。そんな感じです。

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