2021年の$ADK取引所のBTCの流れを調査してみた
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2021年の$ADK取引所のBTCの流れを調査してみた

はじめまして。abです
本題の内容だけ知りたいなら目次の(ここだけ見ればOK)のところだけ見てください。

また、本記事内の内容は全て転載を許可します。

$ADKの概要と現状

早速ですが$ADK界隈、、、面白いですよね。こんな記事をわざわざ読みに来るのですから皆さんもお好きかと思います。 

ご存じない方に概要だけ説明すると、$ADKはアルトコインの一種で「オフショア市場で使われ、海外の超お金持ちが大量に購入することになる」「世界初のETF認可されることになる仮想通貨」という触れ込みで2017年に仮想通貨界隈に名を売りました。

インフルエンサーたちの活躍もあり数ドルほどから、一時は$80を超すほどの上昇を見せました。その後価格は大幅に下落しますが、一定期間ごとに運営から主にファンダメンタルズ面のアップデートが発表されています。全盛期ほどではありませんが、一部の熱心なファンとまた熱心なアンチと呼ばれる人々と共に今日まで運用されてきました。

公式HP: 
https://aidoskuneen.com/
チャート: 
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/aidos-kuneen/

私自身も2017年に一度購入し年末に売却していますが売買のタイミングがあまりうまくなかったため、儲けはあまり出ませんでした。センスなしです。


さてそんな$ADKの現状ですが、あまり芳しくありません。

$ADKという通貨自体には今後Binanceへの上場(まだ確定はしていないとのことです)、ペイリコと呼ばれる銀行連携のサービスの展開(すみません、あまり詳しくないです)と明るい材料も少なくないのですが、Aidos Market(以降AMと略します)と言う独自取引所が足を引っ張っているのです。

なんとAMはユーザーの資産の出金を(2021/05/17時点)約5カ月間停止しているのです。運営はセキュリティ上の問題があり、ユーザーの資産を守るために仕方なく停止していると説明しています。

$ADKのアンチと呼ばれる方々は「運営は取引所にあるユーザーのBTCを勝手に売却してしまっているから、ユーザーのBTC引き出しを制限しているんだ!」と主張しています。

$ADKの運営及びファンの方々は「そんなことはない、ユーザーのBTCはCold Walletに入れて大切に保管している!」と主張しています。

その後運営が「セキュリティ上の問題でCold Walletの場所は公表できないよん」と言ってから議論は平行線となっていました。

「入金時のアドレスから追ってけばいつかCold Walletにたどり着くんじゃないの・・・?」と思った私は早速AMのCold Walletを探してみることにしました。BTCのトランザクションは誰でも確認できる所がGoodですよね。

なお、筆者はBTC追跡の経験が豊富ではないため、至らないところも多いかと思います。何かあれば指摘をお願いします。



一般的な取引所のBTCフロー

AMのBTCのフローを確認する前に一般的な取引所のBTC管理方法を図で示しました。この辺り自信がないので詳しい方に指摘してもらえると嬉しいです。


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このように、ユーザーははじめに取引所に指定された入金用のアドレスにBTCを入金します。これを取引所側がCold Walletに移動してユーザーの資産を守ります。

ユーザーの出金リクエストがあった場合、このCold Walletから出金用のアドレスを経由してユーザーの入金用アドレスにBTCを移動されます。

過去Binanceは自らの運用の正統性を主張するために以下のようにCold Walletのアドレスを通知しています。

このWalletの動きを見たい方は以下を参照してください。2021/05/16時点で28,616BTCが保管されています。すごい額ですね。
https://bitinfocharts.com/bitcoin/address/1NDyJtNTjmwk5xPNhjgAMu4HDHigtobu1s



Aidos MarketのBTCフロー(ここだけ見ればOK)

それではAMのBTCの流れを見ていきましょう。
数万におよぶAMのBTCの移動を全て調査するのは大変だったので、2021/01/01-2021/05/10の期間に限定して調査しました。

調査方法はシンプルにユーザーの入金時に使われるWallet33883157から出金されたBTCのトランザクション全確認です。

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大まかな流れはこんな感じです。矢印のところに書いてあるBTCの移動量はトランザクションを一個一個確認したので総量は大体合ってるはずです。

ちょこちょこ例外的な動きをしているのと、元々Walletに入っていた分の移動もあるのでBTCの総量は完全に一致しません。詳しく知りたい人は各Walletのトランザクションを確認してください。


要点(ここだけ見ればOK)

AM周りのBTCフローの要点をまとめます。

■2021年のトランザクションを調査しても、AMがユーザーの資産を管理しているCold Walletは見つからなかった。

ユーザーのBTCのほとんどは1つのアドレスに集められている。そのアドレスはAMのCold Walletではなく、Binanceという取引所の入金アドレス

■2021年内ではユーザーの入金の80%程度がBinanceに移動している。

■本日2021/5/16時点で2021年に主に使われていたWallet①〜⑤の中には合計で3BTCに満たない額しか残っていない

■AMが使用しているBinanceの入金アドレスには2018/1/21から今日までで合計3,020BTCが移動されている


次の章から順を追って各ウォレットがどのような役割を持っているかを説明します。暇な方はぜひ読んでみてください。なお、入口と出口の①と⑤だけ見ていただければ大体の傾向はわかると思います。


Wallet①:33883157 入金用Wallet

ユーザーがAMに入金したBTCは基本的にこのウォレットに集められます。

一度でもAMに入金されたことがある方は入金時に使用したアドレスから追跡してみてください。ほとんどはこのWallet①に一度集められているはずです。

このWalletの歴史は長く、2017/10/14から運用されています。

ここに集められたBTCがある程度が貯まったらWallet②に移動しています。 今年は合計で約60BTCが移動しています。

常にこのWalletには2.6BTCくらいは残しておくように運用しているようですね。(または2.6BTC分は秘密鍵無くした?)

アドレス例) 1ErnGoxd68RJiKrzaFd5QCq3VkRuD5r1h8
https://bitinfocharts.com/bitcoin/address/1ErnGoxd68RJiKrzaFd5QCq3VkRuD5r1h8

こちらのアドレスを見ると1月5日にユーザーのWallet: 10621639(Bitflyerの出金Walletのはずです)から0.54BTCが入金されているのがわかりますね。入金されて4時間後に他のBTCとまとめられてWallet②に移動している様子がわかりますね。


Wallet②:51457585 + 75322786 振り分け用Wallet

ここに来たBTCがある程度貯まったら、Wallet③またはWallet④に振り分けれて送られます。

2021年にはユーザーから入金されたBTCのほとんどがWallet③ に移動し、残りの少量がWallet④(ユーザーへの出金用Wallet)に送られています。

アドレス例) 3QyPo1LmY8kFMAiiFvtqjEe8KYf9qz2NAr
https://bitinfocharts.com/bitcoin/address/3QyPo1LmY8kFMAiiFvtqjEe8KYf9qz2NAr

こちらのアドレスの動きを見るとWallet③、Wallet④に振り分けているのが分かりやすいですね。


Wallet③:38729435 外部取引所送信用Wallet

調査対象の2021年の期間中ではこのWalletに移動されてきたBTCのうちのほとんどがアドレス⑤(Binance入金アドレス)に渡っていました。

残りは①〜⑤と無関係のWalletと思しきところに移動していたので、ここから出金されたユーザーもいるのかな・・・?まだこの辺は調査中です。

このWalletにはWallet①, ② である程度まとまった金額になったBTCが送られています。そのためか、受け取ったBTCをほぼそのままアドレス⑤(Binance入金アドレス)に流してました。今年合計で48.12BTCがこのアドレスを経由してBinanceに移動しています。


アドレス例) 1G1sZGHgrvmNiuGyf78jSoYN4CCtDyTQT3
https://bitinfocharts.com/bitcoin/address/1G1sZGHgrvmNiuGyf78jSoYN4CCtDyTQT3

こちらのWalletは2020年以前では役割が異なるようですが、詳しくは調査してないです。ただ、大きい金額のBTCを送受信だけかいつまんでいくつか確認してみたところ、2020年内で200BTC以上がこのWalletからアドレス⑤に移動していました。

当時から大きな金額がBinanceに移動していたようです。とても時間に余裕がある方は2020年以前のトランザクションを全部確認してみてください。

72BTCをアドレス⑤に移動
https://bitinfocharts.com/bitcoin/block/621939/1G1sZGHgrvmNiuGyf78jSoYN4CCtDyTQT3

35BTCをアドレス⑤に移動
https://bitinfocharts.com/bitcoin/block/636389/1G1sZGHgrvmNiuGyf78jSoYN4CCtDyTQT3


アドレス④:18Am...... ユーザー出金用アドレス

今年行われたBTCの出金はほとんどこのアドレスから行われているようです。Telegramに潜入調査して数人に情報収集を行った結果、このアドレス以外から出金されたと言う人はいませんでした。少数かと思いますが、Wallet①③あたりから出金された人もいるかもしれないです。

ちなみに余談ですが、AMの入金アドレスから直接この出金用のアドレスにBTCが移動したケースがあるようです。入金されて即他人に出金とは中々ですね。まあ取引所内で帳尻が合えばそれで良いのかな…

アドレス) 18AmF3sCXDEQ6sDDBuePotGnPoVK56QmX
https://bitinfocharts.com/bitcoin/address/18AmF3sCXDEQ6sDDBuePotGnPoVK56QmX

2020年以前では本アドレスは運用されていません。当時ユーザーへの出金がどのように管理されていたのかはよくわかりませんが、Wallet①から直接出金されている形跡は発見しました。多分出金用のアドレスやWalletは特に定義されておらず、都度ちょうど良いWalletから出金していたのかなと思います。


アドレス⑤:1KvD… Binance入金アドレス

AMに入金されたBTCは、ユーザーに出金した一部以外のほとんどがここに集められていました。

はじめ、Aidos MarketのCold Walletを見つけたのかと思いましたが、これは違いました。

アドレス) 
1KvD4pKcc2EXnwxxfDDvaL2DYYGJpqZT1A
https://bitinfocharts.com/bitcoin/address/1KvD4pKcc2EXnwxxfDDvaL2DYYGJpqZT1A

上のリンクを見ていただくと分かるとおり、このアドレスからの出金先は全てBinanceのCold-Walletです。つまりこのアドレス⑤はBinanceの入金用アドレスと言うことになります。

なお、BitinfoChartsのサイト上、このアドレスはOKexのWalletと表示されます。理由はよくわからないです。自分がBinanceに入金した際に使用したアドレスもOKexと表示されてました。詳細求む。

ちなみにこのアドレスが運用開始された2018/1/21から今日までにこのアドレスに3,020BTCが入金されています。かなりの大金がこのアドレスを経由してBinanceに入金されていますね。ただ、これらが全てAMユーザーの資産かと聞かれると、それはちょっと分かりません。


終わりに(ここだけ見ればOK)

いかがだったでしょうか。調査した私としてはAidos MarketのBTCの運用方法には疑念を感じずにはいられません。

ただ、私としては「$ADKは詐欺だ!」「2度と出金されない!」とかそう言うことを言いたいわけではないです。

ユーザーの資産をBinanceに送金してるからといって運営チームがBTCを保持していないかというとそうとも言い切れません。

また、もし運営サイドが十分な BTCを持つCold walletのアドレスを公開し、それがユーザーの入金と紐付けばすれば1発で疑念は払拭できるかと思います。Binanceと同じことをすれば良いのです。その時は私の調査の範囲で見つからなかった場所にBTCが貯められていたということになります。

みなさんの資産が今どこにあるのか。それを確認したいと言うのはとても正当な主張だと思います。ファン、アンチなどにこだわらずにホルダー同士協力すれば良いのではないかなぁと思います。


また、このnoteの内容を引用して誰か個人や団体を攻撃するのはなるべく控えていただきたいです。

最後になりますが、テレグラムでお声がけして入金、出金のアドレス情報をくれた方々、ありがとうございました。

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