2021年6月の記事一覧
地獄、時刻、自国。星野源、不思議。
星野源「不思議」
コロナ禍にもっとも必要な芸術は、和歌なのではないか。未知のウイルスによってわたしたちは、和歌を発見しつつあるのかもしれない。星野源の「不思議」という楽曲は、いまの世にもっともふさわしい和歌だ。もともと、文節をくぎって歌い、語尾を伸ばさず、装飾めいたシャウトを排し、穏やかに読みきかせる歌い手である彼の唱法=話法が、沈黙を豊かな品に昇華するサウンドアプローチと、現実(具体)と夢想(
星野源「不思議」
コロナ禍にもっとも必要な芸術は、和歌なのではないか。未知のウイルスによってわたしたちは、和歌を発見しつつあるのかもしれない。星野源の「不思議」という楽曲は、いまの世にもっともふさわしい和歌だ。もともと、文節をくぎって歌い、語尾を伸ばさず、装飾めいたシャウトを排し、穏やかに読みきかせる歌い手である彼の唱法=話法が、沈黙を豊かな品に昇華するサウンドアプローチと、現実(具体)と夢想(