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溢るる書きたい欲

「 書くこと 」が好きだ。

薄々 感付いていたけれど、やっぱり好きみたいだ。

構成だとか、文体だとか、よくわからないし、定まってもないけれど。
とにかく日々感じたことや、伝えたいこと、消化しきれない思いなんかも文字に乗せて放つ作業に、わくわくする。

わくわくもするけど、1番は 心が落ち着く。

なぜかな?

考察してみると、私は日常生活で 案外、言いたいことを言えていないシーンが多い。
(( いやいや結構言ってますよ、あなた。と近しい人の呆れ顔がちらほら浮かぶ。笑 ))

「 言えていない 」こともあるが「 自分の気持ちがわかっていない 」ことの方が多いように思う。

なので結論から言うと、日常生活の中で、表現できない(なかった)ものを「 書くこと 」で昇華しているのだ。

以下、もう少し咀嚼してみたいと思う。


::: 京都生まれ、 京都育ち


私は 京都生まれ、京都育ち。いわゆる「 いけず 」が横行する街で生まれ育った。大学を卒業し、就職で東京生活が始まってから、京都の異様さに気付いた。外から見て初めて気付くことって本当多い。

私は今まで結構「 いけず 」に気付いていなかったのだ。笑
人の言葉を真正面から受け止めすぎるところがあるみたいだ。

相手にしてみれば「 嫌味 」を言ったつもりなのに、私は額面どおりに受け取って「 わあ〜〜ありがとうございます! 」と真剣に喜んでいたりもした。呑気なものだ。

けれど表層はそうだったとしても、実は深層では「 攻撃 」に気付いていたのかも知れない。または、直接的な攻撃や不遇に対しても、自分が今どう感じているのか、「 違和感 」程度にしか捉えられない。なので整理ができなくて、「 不快なので止めてください 」という言葉を放つまでに至れなかったりする。

そんなことに気付くのも、大抵その場が終わってからだったりする。「 違和感 」をお腹に抱えたまま、ある時に「 攻撃 」だったことに気付く。もう、そこからはモヤモヤが止まらなくなってしまう。処理することもできない。もしくは無理に処理しようとして、余計に負荷がかかったりする。

そうした時はノートやメモに感情を書き出してみたりする。


::: 伝えるということ

反対に「 伝える 」側になる時。
自分の気持ちや考えを、その場で整理して、まとめて、相手に伝わりやすい言葉を選んで、放つ。という作業が結構苦手だ。

友人同士のたわいない会話なんかでは、さして困ることはないのだけど、お仕事の場面においてはめっぽう弱い。慣れない内容なら尚更だ。(( やっぱり社会不適合者ですかね。))

だから、お取引相手とのやり取りはメールであると有難い。電話でも良いが、文字も添えたい。

少々話が逸れてしまったが、文字にすると頭の中もクリアになる。
感情や考え という「 見えない 」ものが「 見える 」ものとなって、自身の目の前に現れる。自覚して修正して、より良い形にして放つ。
私の場合、こちらの方が より的確に伝えられるし、往往にして 後悔もトラブルも少ないのだ。


::: 安心感

中学1年生の頃、我が家にインターネットが導入された。
私はほどなく「 チャット 」にどハマりした。当時はまだ常用している人口も少なかったし( 私の周りでは )、ネット犯罪なんて物騒なものが取り沙汰される前だった。

部活動が終わったら家に帰って即チャット。夕飯が終わってチャット。お風呂から上がってチャット。家族が寝静まってからもチャット。
チャット、チャット、チャット。
(( 当時は電話回線でネットが繋がっていたので、電話料金の跳ね上がり様に何度両親が悲鳴を上げたことか。))

チャットは良い。程よいライブ感だから。
リアルでは心地の悪い間( ま )も、チャットでは感じなかった。表情や態度で威圧されることもない。そこでは、リアルよりリアルに私は私を表現できた。
そう、文字でのやり取りは「 安心感 」があったから。


::: 隠れながらも表現したい

当時、『 放課後☆学生☆タウン 』というチャットサイトが私のあそび場だった。通っていたチャットルームには 半端な人が少なく、インターネットに詳しい人が多かった。

自分のホームページを持つことが流行っていた。ホームページビルダーを使う人も居たけれど、大抵の知り合い( オンライン上 )は1からコーディングをしていた。

私もHTMLの本を購入し、1から勉強した。コーディングしては動作確認を繰り返した。知識・技術を身に付けることの楽しさを、人生で1番強く味わった時期だったと思う。
(( ちなみに英単語はHTMLで覚えた。スペル間違ってたら動かないから。笑 ))

そして出来上がった私のホームページ。
当時流行っていた「 カウンター 」も「 流れるテキスト 」も「 プルダウンメニュー 」も「 インラインフレーム 」も、バッチリ取り入れた。

はて、しかし、コンテンツは。。。?

そこで私は日記や、好きなものの写真と共にポエムみたいなものを載せはじめた。リアルでは「 イタイ 」と嘲笑されることが、ネット上ではやり放題だった。だってリアルで会う友人はそこには居なかったし、そもそも私のホームページを見ている人なんて、チャット仲間のごく一部。

隠れながらも表現をしたい私は、自由に思いを表現できる場を手に入れたのだ。(( ずるいかな? ))


::: 目に見えない世界を 具現化する

ふわふわとしたイマジネーションの世界。
その目に見えない世界から、ぐぐぐっと、ふわふわを掴み出して、目に見える世界に表す方法って色々ありますね。

絵で表現する人も居れば、音楽で表現する人も、体で表現する人も。アートってすごい。

言葉や文字は、その中でも比較的 誰もが使いやすいツールだと思う。
だから、でもないけど、私は身近に表現することが叶う「 書くこと 」が好き。

けれど、言葉や文字は取りこぼしが多いことも日常よく感じる。
だからこそ注意しなくてはならないとも、つくづく思う。


::: note、 ありがとう

私はこの場所がとても好き。
昔、自分のホームページがそうであったように。

書くことが楽しいし、うれしい。全くの独りよがりではなく、程よく誰かに見てもらえると尚うれしい。

隠れながらも表現したい、という気弱でずるい私は、この場所に救われているのだ。

もっと「 書くこと 」が上手になりたいな。



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