夜景が綺麗なのはなぜか
飛行機から地上を見下ろしていました。
雲より上からちいちゃく見えるビルや車を見下ろし、
「あんなにちいせぇものよりさらにちいせぇ人間だとかに日々あれこれ不安を感じているのか」と思うと、まぁ少しは安心できます。
飛行機はおすすめ。あと宇宙とかの番組を観る。
それはそうと、飛行機から久しぶりに夜景を「夜景だなぁ」と認識しながら見ました。
その時この脳内に浮かんだ疑問「夜景を綺麗だと感じるのはなぜか?」ただの光だと言えるし、なんでかなぁと。
〈仮説①〉暗闇の中に光があることに人間は本能的に安心するから
でもそれなら街灯も、車のライトも綺麗だなと感じるはずでは?
という疑問が浮かぶ。
街灯を近くで見た方が明るいじゃん。明るさで言えば夜景は間近で見る街灯や蛍光灯に完敗している。
〈仮説②〉光の集合体だから
光がたくさんあるから綺麗なのか?数のハナシ?
しかしたくさん光っていてもなんとも思わんものもある気がする。
オフィスビルのたくさんの窓から室内灯の光が見えていても、「残業かなぁ」「夜まで仕事しててすごい」といった感想になるのではないだろうか。
たくさん光ってるのに。
冬のイルミネーションでも、ジャラジャラと光る紐みたいなのをカーテンのようにぶら下げていたのを見て、「センス悪りぃ」と思ったものだ。
つまり、単にたくさん光ればいいわけでもなさそうだ。
〈仮説③〉光が不規則に集まっているところに、人工的ではない自然な美しさを見出すから
ビルの窓からの光、並ぶ街灯なども間近で単体で見れば規則的だ。
しかし遠くからそれらの集合体を見ると、不規則な間隔で光が集まっているように感じる。この『不規則性』が美しいのかもしれない。
星空の星も不規則に光っている。
なぜ『不規則性』が美しく感じるのかは知らんけど、昔は自然の景色しか見るもんないから、自然を鑑賞して楽しむうちに
自然的なものを『美しい』と感じる、という感覚が研ぎ澄まされ、それが引き継がれていっているのかもしれない。
仮説①、②、③をまとめたら納得いくかもしれない。
『不安な暗闇の中に、自然的な光が集合しているものに人間は本能的に安心すると共に、美しさを見出す感覚を持っている』
この考えに当てはまらないものはあるだろうか?
暗闇の中に不規則に光っているものが集合していて、でも綺麗だと思えないもの……
例えば、目の光る怪獣が大集合して夜道を行進していたらどうだろう。
綺麗と言うより「怖い」のではないだろうか。
例えば、カルト信者らが松明を掲げながら暗い山奥で集会をしていたらどうだろう。
綺麗と言うより「怖い」のではないだろうか。
しかしそれを遠くから見たら綺麗かもしれない。
怪獣研究者は「美しい…」とか言ってそうだし、
カルト信者当人からしたら「安心する」と感じるかもしれない。
どうやら、人それぞれという結論になりそうだ。
でもそれだと納得いかないし、スッキリしないので、
わたし個人としては
『不安な暗闇の中に、自然的な光が集合しているものに人間は本能的に安心すると共に、美しさを見出す感覚を持っている』
という結論にしておこうと思う。
以上です。
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