昔の話 Part2

こんにちは。だいきちです。

さてさて、昨日の続きといきましょうか〜


スクールカウンセラーの先生に、やっと自分のことを話せてから、その後何回かカウンセリングをさせてもらいました。

そこでは、「まず他の誰にカミングアウトできそうか」や「カミングアウトするとしたらどうやってするか」など、主にカミングアウトの話を先生はしてくれました。

でも僕はその時でさえも、

『カミングアウトなんてできない、するつもりもない』

こんな風に思っていて、先生の話もろくに聞こうとしておらず、結局誰にもカミングアウトもできないまま、しようとしないまま、そのカウンセリングに行かなくなってしまいました。今思うと、その先生には本当に恩知らずなことをしてしまったなあと思います。

そうして結局また自分の中だけで悩み続ける日々が続きました。

そんな時期、仲が良かった数学の先生に放課後友達と一緒に暇潰しがてら勉強を教えてもらっていました。勉強といっても、ほぼ雑談だったけど。(笑)その先生は20代の女性の先生で、僕らは年齢も比較的近いからか、友達感覚でその先生に接していました。でもタメ口で話してもその先生は別に怒るわけでもなく、普通に僕らと接してくれて話も聞いてくれて、本当に良い先生で、僕は信頼していました。信頼しているが故、強く当たってしまうこともあり、泣かせてしまったこともありました。(笑) その節は本当に申し訳なかったと思っています。

そんな風に過ごしていく中で、自分の中で

『この先生には本当の自分のことを打ち明けられるかもしれない』

と思うようになってきました。それもきっと、今思うと、カウンセラーの先生がカミングアウトの話をしてくれたから、そう思えたのだと思います。

そうして、中学3年の卒業式に手紙を書いて、その先生に渡しました。本当の自分のことを書いて。ちょうど、その先生も僕らが卒業するとともに学校を異動になってしまったため、離任式に返事をもらうことができました。自分のことを打ち明けた後に初めて顔を合わせた時はとても緊張したし、やっぱり恥ずかしかったのを覚えています。

その返事には、

『打ち明けてくれてありがとう。そういう悩みを持った子たちが生きやすい環境になるように私もできることを頑張ります』

というようなことが書いてありました。自分のことを認めてくれた気がして、とてもホッとしました。その先生とはそれ以来会っていませんが、メールで今でもやり取りしていて、いつかあの時の感謝を直接伝えたいなと思っています。

中学を卒業して、高校に入学。もちろん高校も女子制服です。家族にも友達にも自分のことを打ち明けられないまま、高校に入りました。

高校ではソフトボール部に入り、『ボーイッシュな女子』として過ごしていました。もちろん高校でも好きな子はできるけど、気持ちは伝えられないまま。それまでは『片思いでいい。姿を見られるだけで幸せだ』というすごく純粋な恋心(笑)だったのですが、この頃くらいから、気持ちが伝えられないことがとても苦しいと思うようになってきました。

そんな高校1年の時、同じソフトボール部の友達から、

「お前、あれ(性同一性障害)でしょ」

と、いきなり言ってきたのです。僕はびっくりして、

「え...なんでわかった?」

と聞くと、

「なんとなくわかった」

と言っていました。その友達は観察力が鋭くて、だからこそ感づいたのだと思います。この友達が友達として初めてカミングアウトできた(させられた?w)友達になりました。その友達とは今でも頻繁に会う仲で、今でも本当に感謝しています。

そして高校2年。高校に入ってからは、親が離婚し母子家庭になり、母・姉と3人暮らしでした。そんなある日、夕飯が僕の好きなすき焼きだった日があり、3人で食べていると、

「あんた、なんか話すことあるんじゃないの?」

と母親からいきなり言われました。僕は突然だったので、びっくりして、

「え?なに?何もないけど」

と咄嗟に言いました。『まさかな…』とは思いましたが、その後何も言わないでいると、

「あんた、あれでしょ」

と、さっきの友達と同じようなことを聞かれました。正直、その時の記憶はまったくありません。(笑) 驚きと恥ずかしさで頭がいっぱいだったと思います。『ついに知られてしまった』という風に思っていたと思います。母と姉は、やっぱり誰よりも近くでずっと一緒に生活していたから、ずっと前から気づいていたのだそうです。ただ母も姉も決して責めているような言い方ではなく、僕が自分からは言えないと思っていることを察して言ってくれたような感じでした。今思うと、ここで母から言ってくれなければ、家族にはいつまでも言えなかったと思います。そう考えると、本当に感謝だなと思います。

そんな感じで母と姉にはカミングアウトをすることになりました。


続きはまた次回~ 👋


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