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ユリとみるめ


10年以上前に見た映画について。

「人のセックスを笑うな」
歳の差20歳の恋物語。

永作博美さんがとてつもなく大人可愛い美術講師ユリ(39歳)
相手役は松山ケンイチさん。ゆるっとした美術学生みるめ(19歳)


ユリは「可愛かったから」の思いひとつで全く躊躇なく自然体でみるめに近づく。
みるめは戸惑いながらもあっという間にユリに骨抜きにされてしまう。 

ふたりの恋心が最高に高まってる時のじゃれ合うシーンが何ともリアルで、見ているこっちが見てられない(見るけど(〃ω〃)♡)
だけど実際に恋心が高まってたのはみるめだけで、ユリは恋心が高まってる状態を楽しんでいるだけだったのかもしれない。


急展開で始まった恋は急展開で終わりに向かう。




会いに行っても素っ気なくされるみるめ、不安から強引にキスしようとするも拒否される、電話は繋がらない、会えない、そのうちユリは姿を消してしまう、、



みるめのツラさったら( ;  ; )



何にもやる気がなくなって、それでもユリのことで頭はいっぱいで、かなりイタい。
みるめにかなり感情移入してしまった私が胸を掻きむしられるような何とも切なくなったシーンがある。



何度電話してもユリと繋がらなくて、電話してももう出ないって分かってるのに、それでも電話したくなっちゃうから、携帯(ガラケー)をハンダゴテでぐるぐるに固めて強制的に電話をかけられなくするシーン。 



切なすぎる。(可愛いけど)



軽やかに自分に正直に恋を楽しむユリに憧れるけど、「みるめくーん、私もそっちだよー」って思いながら見てた。



みるめとすっかり同化した私は、ユリの去り際をどう考えるか。


「フェードアウトはないでしょー。
それがスマートな大人のやり方というもの? 
いやいや一時は心通わした仲じゃん、終わりにするなら何か言葉を下さいよー。」
って、とこかな。浅いけど。



もちろん私の思うようにはいかなかったこの映画から感じたこと。


思いや出来事には旬があって、そのタイミングが長く一致するとは限らない。
だから一瞬一瞬を慈しむ。自分の愛を与え、相手の愛を受け取る。
相手の気持ちも大事、自分の気持ちも大事。尊重する。
そして、たぶん私は切なくなりたがり屋だということ。切ないところにキュンキュンする。
そういえば好きな曲も切ない曲が多い。


映画の副産物、挿入歌が好みすぎてサントラを買って、かなり聴いた。

帰宅後のユリがラジオから流れるこの曲を聴きながら服を脱いでタバコをふかしてリラックスするシーンがおしゃれで可愛くてホント最高。


他に蒼井優さん、忍成修吾さんも出演。
片思いの連鎖みたいなサイドストーリーも見もの。






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