お金のトラブルから得た学び(まとめ)

ここまで書いてきて、母から電話がきて話を聞いてもらって少し冷静になれた。

30年以上付き合ってきた友人である。思い出は山ほどある。
私の辛かった時期、励ましてくれた友人だ。
今回のリサイタル、一緒にやろうと言ってくれたのも彼女だ。
結果、地元で歌えて親や親戚に聴いてもらえて私はよかったと思ってる。
リサイタルを1人で出来なかったのは事実で彼女には感謝している。
それをちゃんと思い出してね、と母に言われた。
母は、今回は彼女への謝礼と思って、とも言ってくれて、これからは一緒にやらないと決めればいいのだから、とまとめてくれた。
本当にその通りだ。

私にも反省点は多いにある。
大雑把な性格の為、ざっくりとしか考えていなかった。
最初から、これだけかかるから準備しておこう、と話し合わなかった。
30年も付き合いながら、彼女も私と引けを取らないくらい大雑把な性格であることを把握していなかった。
ケアが必要だったのだ。

何故これほど仲良くしてこられたのか考えてみればよかった。
彼女は私と似ているのだ。
似た者同士だから理解出来る部分も共感出来る部分もあったのだ。

特に似ているのは買い物の感覚だった。
私も彼女も良い物が好きで、贅沢が好きなのだ。
時に身の丈に合わない贅沢な買い物をしてしまう失敗も、若い頃は笑い合えた。
クレジットカードでバンバン買い物をしてしまう私達だった。
けれど、自分が使える金がどれほどかを把握できていないと待っているのは破滅だ。

人に迷惑をかける、約束を守れない、信頼を失うところにきてしまったら、それはもう生き方を見直さなければいけないラインまできてしまっているのだ。

返せない、返せる見込みのない金は借りてはいけないのだ。

私自身、金の計算が苦手でザックリとしか考えられず、若い頃から何度もクレジットの請求に焦っていた。かなり危うい人間だ。

だからこそ、彼女の危うさが怖くなってしまった。

彼女は自分の危うさを自覚出来ているのだろうか。

彼女の金銭感覚は、私が思っていた以上に常人と乖離していた事を今回の件で知った。

あんな言い訳を並べなくても、素直に「分割でも返すから」のシンプルな一言でよかった。

借金をする人のテンプレみたいな、あまりにも巧妙な言い訳をツラツラと並べられる彼女は多分、今回だけではないのだろう。

これをこのまま続けたら、30年来の付き合いも終わるのだと、今回のことで学んで欲しい。

嫌いならば30年も付き合ってはこない。
でも私はこれ以上はあなたを助けられない。

私から縁を切られること、もしかしたら彼女は痛くも痒くもないかも知れないけれど、少なくとも私は自分が冷たい人間であると一生負い目にしていこうと思ってる。

大切な友人をこれ以上失うような事にならないよう、誠実に生きていきたい。

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