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おでかけ戦記 「博物館へ行く時は、ペース配分気をつけよ」の巻

ゴールデンウィーク最終日。

家でゆっくり過ごすか、気になるアレに行くか…

会期が5/12までなら、今日行っちまおう!

千葉県立中央博物館で開催されている

「理科室のタイムマシン 学校標本」を観に行くことにした。



蘇我駅に着き、博物館行きのバスの時間を調べると10分ほど前に出たばかりだ。

じゃあ、次のは…1時間半後…バスがない!?

地図を見ると2.5キロの距離。

歩くか…歩けない距離ではない。

天気はなんだか雨が降りそうな曇天。

むしろ夏日すぎる晴天よか良い。歩こう。


知らない街を歩くのは好きだ。

夫は早足で進むが、ムスコは興味のない場所に行くので歩みがのろい。

2人の距離がどんどん開く。

こりゃアカン、しりとりしながら歩いてモチベを上げなければ!

しりとりをポケモンのキャラで答えるムスコ。

それは何系なの?どんな特徴なの?とヨイショする母。

ペースよく歩いてくれたので、作戦成功である。


青葉台という地域にさしかかる。新しく作られた住宅街のようだ。

前方に「リサイクルショップ」の看板。

こじんまりとした個人店だ…店内は整っており入りやすそうな雰囲気。

「ちょっと寄ってく?」

我々夫婦はリサイクルショップに目がない。

昭和を感じるモノを見つけると、たまらなくときめくのだ。

店内を巡回してすぐに目に入ったのは、ミッキーマウスの缶ペンケース。

色合いが良すぎる。買っちゃうなぁ、290円なら。

ムスコは双眼鏡を、夫はネクタイピンを見つけてきた。私は追加でミニこけしも購入。

歩いてきたからこその出会いに、喜びを感じる。

人生、ムダなことなんて何ひとつない。



博物館の近くまできた。

大きな自然公園の中に、美術館やら博物館がある。

この時点でかなり空腹となる。このまま博物館へ行くのは自殺行為だ。

腹を満たさねば!エネルギーを補充しなければ!

眼の前にはパスタのチェーン店と焼肉屋、リカーショップ。

パスタ屋はかなり待たねば入れなさそう…横にあるのはセブンイレブンではないか?

おにぎり買って公園で食べよう!と店内にはいると、イートインスペース発見。

お弁当買って、ここで食べよう!ゴミも捨てれて尚良し!

レジでお会計してたら、店員さんがとても気持ち良い方だった。

このコンビニ選んで良かったな。


腹ごしらえも終え、いざ博物館!

GWなのに全然人がいない博物館、サイコー。

ここは房総の地学、生物、海洋、歴史、生活の6つのカテゴリーがあるようだ。

入場料300円で、こんなに楽しんで良いものか…

まずは、目的の学校標本の展示室へ。

ムスコが動物にどハマリした時に、図鑑やら動物園やら行ったけど、1番面白いと思ったのが剥製だった。

本だと大きさにリアリティがないし、動物園だと動いてはいるが檻があってよく見えない。

剥製だと近寄って、つぶさに観察できるのだ。

今回見た剥製で1番驚いたのは「アホウドリ」だ。

デカイ!馬場のぼるの絵本に出てくる鳥、そのまんまだった。


今の学校では標本の扱いに困り、廃棄されるそうだ。

学校の倉庫でホコリを被っている標本をレスキューし、学術に活かす試み。

もうひとつ面白かったのは、高校の生物部が発行する生物部誌だ。

手書きの文字がとても良かった。

これも現存するなら収集して、研究に活かしたいとあった。

収集することに関しても興味のある我々夫婦は、この面白さと価値に共感した。


展示の説明を読み込んでいたムスコは、誤植を2箇所見つけたと報告してきた。

読点の位置がおかしい文と、かぎ括弧の始まりが抜けている文があった。

人のアラ探しみたいだけど、ムスコの特技かもしれない。

分厚いゲームの攻略本でも同じような事をしていた。

文字を読むのが好きなんだろうな。標本は全然興味ないのかな。



常設展示も見て回る中で、後悔した事がある。

我々はここに来る前に、歩きすぎた。

よって全館見て回る体力が、あまり残っていない。

博物館はけっこう歩く事を忘れていた。

歩いても疲れない靴が欲しい。


ここの博物館の展示、なんかいいぞ!と思った。

ヘビの骨格模型で、卵やカエルを丸呑みにしている形で展示していた。

ちょいちょい遊び心を感じる展示なのだ。

扱っているものが割と身近なモノが多いからか、来場者を楽しませたい!という心意気を感じる。


小動物展示室では、ヘビがネズミを丸呑みしているお食事時間だった。

学芸員(飼育員か?)さん、見えやすいように棒でヘビの頭を持ち上げてくれるサービス精神。


子ども向けに体験学習室もあった。

ちょっとした図書スペースがあり、塗り絵やクイズもあった。

退屈した子どもには丁度よいフリースペースだ。

縄文式土器や弥生式土器のレプリカが、直接触れたのが良かった。

弥生式土器は、3層に分けてつなぎ合わせた感じがした。

ムスコは土器を復元するパズルに夢中だった。

磁力で破片をツボのカタチに復元するパズル。

制限時間内に完成しないと磁力が無くなり、一斉に破片が落ちるのだ。

このドキドキするスリルが、子どもにはたまらないようで何度も挑戦していた。


思い切って来て良かったなぁ〜と思う。

またひとつお気に入りの場所を、見つけてしまった。

博物館や郷土資料館は穴場!!!

超絶楽しい。今度はどこに行こうかな。




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