第7話「積もり積もって大爆発となる(B面)」の巻

幼稚園に通い出し色んなお母さんと知り合いになっていくけれど
「ウチの子、自閉症なんです。どうぞよろしく」とは言えませんでした。
言われた方も困るし、自閉症自体どこまで理解があるかもわかりません。
ヒミツにするつもりはないけど、あえて言わないスタンス。
けど、この育てにくさを理解して欲しい気持ちは常にありました。

そんな中、隣クラスでは療育センターに通っている親同士の交流があると知ったのです。クラスの懇親会でオープンに話したそうです。

療育センターに通い出し、徐々に感じたことがありました。
・医師は診察はするが、治療はしない
・自閉症は治すものではなく、上手く付き合うもの

今後どうしたいかは親が考えて進めていかないとなぁ…と思い始めていました。
そこで、同じように悩んでいる親同士の交流がしたいなぁ、と考えていたのです。

そんな矢先、スーパーで隣クラスの療育仲間とバッタリ会ったのです。
「はじめまして」とあいさつはしたものの、別れた直後、連絡先交換しとけば…と思っていたら、なんと!
向こうから再び来てくれて「明日タコパするしおいでよ!」と誘ってくれたのです。
遠慮なんかしてる場合ではない。即、返事をしました。
ありがたい事に、これがキッカケで私は最強の仲間を得ることができました。

この時、一人一人悩みは違うけど、全て話さなくても「分かる!」と共感してもらえることが、ものスゴく嬉しかった!!!
仲間がいる!しんどいのは私だけじゃない!と思えるだけで、ムスコに優しくなれました。
本当に必要なのは《心の余裕》なのだ。それがあれば、ムスコの特性と上手く付き合える!と思うようになりました。
そして新たにこの輪を広げたい!と思うようになった頃、10月も終わろうとしていました。

そして「発表会」という大きな壁が、我々家族の前に立ちはだかろうとしていたのです。
それは、この療育仲間に見守られながらの「発表会」でもありました。

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