第2話「入園前からレッテル貼らんでもいいやんか」の巻

幼稚園に入る前(2〜3才頃)にお試し期間があります。
プレと呼んでいて、幼稚園の様子を知るために通う人が多い。
我が家も2つの園をお試しで通っていました。
・A園は家から徒歩5分、キッチリした印象
・B園は自転車で10分、おおらかな印象

このプレでもムスコはムスコらしさを存分に発揮してました。
気になるものは全て触り、窓のロックを解除して脱走を図ったり
先生が絵本を読んでくれても、見向きもしない(ジャマはしてたけど)
大人しく母親の膝に座る、なんて興味もない。
他の子がイイコに見えて、毎回トホホな気分だったのを覚えています。

そのプレが慣れてきた頃、A園では親子分離が始まりました。
親と離れて大泣きする子がいる訳ですが、この点は全く心配なかった。
むしろ先生が大変だろうなぁ…大丈夫かなぁ…
この時期、同じ曜日に通ってる母親同士で交流が始まった頃でした。

そして親子分離が始まり数回した時、帰り際に先生から言われたのです。
「ムスコ君、こちらの話をしても目をあわせてくれないし…
   落ち着きがない点や、その他諸々で、発達の相談とかはされてますか?」


発達?え?それって障害があるって意味?何?何を言ってる?
まだ3才前だったし成長も個人差あるから…まだ分からんやん?
ウチの子発達に問題があるなんて、思いもしなかった。
それを聞かされた日、胸がずーっとザワザワして怖くて不安しかなかった。
寝る前に「障害あったらムスコ結婚できる?仕事就ける?」て思いがよぎって
涙が止まらなかった。せまい了見やったなと、今では思っています。
この時は【発達障害】がどういうものか知らなかったから。

翌日、園に電話して昨日言われたことを再度確認したら
「我々は専門家じゃないので、ハッキリとは言えないんです…
   区役所の相談とか一度行かれてみては…」と逃げる口調。
今思えば、けっこうヒドイ。せめてフォローしてくれよ!
でもこの時の私達は、幼稚園は子育てのプロだと思ってヒヨってました。
はじめての子、経験がないし、周りに参考となる人もいない。
素直に言われるがまま、区役所の育児相談を受けようと決めました。
ちょうどムスコが3才を迎え、三歳児検診の頃です。

次回は、育児相談→療育センター、そして入園の話をしましょう。
登園拒否までは、もう少しかかりそうです…


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