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ポップとキャッチ― ~中田ヤスタカ氏がインタビューで語ったこと~

こんにちは、aicafeです。
40代、人生時計で14:00頃に差し掛かったところです。
これからの人生の午後の時間の過ごし方を模索中です。


柴那典氏による中田ヤスタカ氏へのインタビュー

先日ラジオで耳にしたことで、印象に残った話題です。
音楽ジャーナリストの柴那典が、Perfumeの音楽を紹介するコーナーでお話しされていました。

Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅのプロデューサーとして有名な中田ヤスタカにインタビューした際に語った、「ポップであること」と「キャッチ―であること」についてです。
「ポップとキャッチ―は別の感覚だと思っている」とお話しされたそう。

中田氏の考える「ポップ」と「キャッチ―」とは

「ポップ」とは、周りが「ポップである」と認知する《状態》であって、つくり出せるものではない。

逆に、キャッチ―はつくれる

と。

キャッチ―は、「どこに注目すればいいかわかる」ということだ、と中田氏は仰ったそう。
例えば、色々なものが雑然と載っている机の上はキャッチ―ではないが、一本ここにペットボトルをぽんと置くと、それにみんなが注目する。
これが「キャッチ―」なんだと。

Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」を例に

柴さんは、番組内でPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」を紹介されていました。
曲中「チョコレイト・ディスコ」というワードは、ほとんど同じメロディで43回も繰り返されるそうなのですが、その繰り返しは単純ではなく、微妙にコード進行が異なっているのだそうです。
飽きずに何度も繰り返し聴きたくなる理由は、こうした技巧にあるのだと。

そもそも「チョコレイト」と「ディスコ」は全く関連のないワードの組み合せ。でも、その違和感も、何度も楽曲中に繰り返されることで、不思議と聴き手に納得感が生まれる。

こうした音や言葉の組み合わせの「引っかかり」で、わたし達は知らぬ間に「チョコレイト・ディスコ」という音とワードに心掴まれているわけですね。

《つかみ》があったら掴みたい、掴めたら嬉しい。それが人情

なるほど、と思いました。
世の中の流行は、全てこの構図かもしれない。

わかりやすい《つかみ》があった時、
それを掴みたくなり、掴めたら嬉しいのが人間。

ポップ(状態)はつくれないが、キャッチ―(仕掛け)はつくれる。

わたしもキャッチ―をつくってみたい!
そんな風に思いました。

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