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熱狂をつくること

今戦略的に何が得意ですっていう事をとがらせることによって、ブランディングとかマーケティングをするのが当たり前になっていると思うのだが、これってもうちょっと深掘ると、結局のところ何に熱狂できるのか。みたいなところがすごい大事で、一番前のめりになって、興味があって、時間を忘れる位それだけに対して深く深く追求ができるものは何か。
そういったものに出会うことがすごく大切だなと思う

それって結局のところ、その好きなものに自分自身の心が動かされていないとちょっと難しいよなぁ。とも思う。

だからこそ自分の中の成功体験とか感動体験みたいなのがあったほうがいい。
例えばめちゃくちゃくせ毛で毎日悩まされていて髪が嫌で人に会いたくもないみたいな人が、初めて縮毛矯正に出会った時ってめちゃくちゃ感動したと思う。
その感動体験をしたからこそ、そんな人を沢山つくりたいと思ったってなれば理想的な流れだ。

そこまではなくても、どこか強いインパクトみたいなところがあった方が、勉強したいと言う感覚になっていくんだと思う。

僕で言うならザックの大野さんが作っていたスタイルを見て本当に学生時代に感動した。
ヘアカタログって当時、基本的には左右対象で
きれいに作られている印象だったのだが、
大野さんの作品は、正直本当に髪が生きている感じがして、左右対象でもないのにバランスが良くて、見ていてドキドキが止まらなかった。

あのインパクトが、今もこびりついているからこそ、美容師になりたての時から常にあの感覚を研ぎ澄ましていきたくて、近づきたくて、『質感』『動き』そんなところに熱狂を覚えていたと思う。
休みなんていらなかったし、休みだからこそ作品撮りをしては、その時は常にあの生きた髪の毛を自分でも作ってみたいとチャレンジし続けたその体験は、今の自分を作っている。

結果撮影もたくさんの外注仕事をいただいたしお客様にも来ていただけるようになった。

だからこせ今思うのは、とりあえず自分はこの打ち出しにしようとかこれが流行っているからこれをやってみようとか、もちろん入り口はそれだっていいのだけど、
結局深くのめり込めないない位だったら、その技術はきっとハリボテにしかならないし、周りに差をつける事は難しい。

本当にそれを売り物にした時に、それは自分が自信を持って売り出していけるものなのか?
そのクエスチョンは常に持っていた方がいい。

もちろん、その熱狂をさがすことが、難しい事は分かっている。別にそれがないからってむいていないとかそんな事は全くもってない。
ただ、何かを武器にするという事は少なくともそんな熱狂を持った人達と比べられて、選ばれるか、選ばれないかが決まるということ。

だからこそ沢山色々なものに触れて、体験して、失敗してみる。
そんな中で自分の熱狂は見つかっていくものなんだと思う。

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