Stable Diffusion 3 MediumをSwarmUIで使う方法(ローカル)
先日ComfyUIでStable Diffusion 3 Mediumを使う方法をご紹介しました。
今回はSwarmUIでStable Diffusion 3 Mediumを使う方法について解説します。
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Stable Diffusion 3 Mediumとは?
Stable Diffusion3は20億のパラメータから構成された最新の画像生成用のオープンモデルです。
Mediumは個人で利用できるようにした小さなモデルで、現在はComfyUIや「SwarmUI」で使用できます。
SwarmUIとは?
こちらはStability AIが公式のUIとして発表したものです。
最初は「StableSwarmUI」という名前で23年7月にAlpha版がリリースされ、その後beta版も発表されました。
しかし、24年6月21現在メンテナンスを停止?したようで、新たに「SwarmUI」という独立したバージョンがGithubにて公開されています。
こちらもまだbeta版ですが、Stable Diffusion 3 Mediumなど新しい技術が使えるようになっています。
「SwarmUI」のインストール
win10の方は事前にgitと.NET 8が必要です。
win11の方はバッチファイル実行時に自動でインストールできるため、必要ありません。
win10でインストールがまだの方は以下のリンクからインストールしてください。
・git
・.NET 8
まずgithubのページからインストール用のバッチファイルをダウンロードします。
Installing on Windowsにある「The Install-Windows.bat file」のリンクを右クリックしてダウンロードしてください。
https://github.com/mcmonkeyprojects/SwarmUI#installing-on-windows
バッチファイルをインストールしたいフォルダに入れておきます。
例)C:\SwarmUI\install-windows.bat
バッチファイルを起動してインストールを開始します。
win11だとgitや.NET8のインストールについて確認画面が表示されるので案内に沿って進めてください。
最初の処理が終わるとブラウザで「SwarmUI Installer」という画面が表示されるので、今度はこちらを進めていきます。
1.Legal Notice
最初に商用利用やライセンスについて確認があります。問題なければAgreeで次に進んでください。
2.Choose install path:
インストール方法を選べます。
初めての方は「Just Install」で問題ありません。
配色やインストールするモデルなどを選びたい方は「Customize Settings」で進めてください。
なお、ここについては後からでも変更可能です。
3~6はCustomize Settings用
3~6はインストールで「Customize Settings」を選択した人向けの設定です。
3のChoose a themeはUIの配色。
4はUIを誰が使用するか
5はバックエンドで動かすエンジン(通常はComfyUI)
6は最初にダウンロードするモデル。
Just Installを選んだ場合は、SDXL1.0がインストールされます。
既に他のUIで使用しているモデルを使う場合は、ダウンロードは不要です。
7:インストール内容の確認
最後に確認画面が表示されるので問題なければ「Yes, I'm sure(install Now)」でインストールしてください。
インストールが終わると自動でSwarmUIが開きます。
Stable Diffusion 3 Mediumを使う準備
hugging Faceのアカウント登録と認証
現在Stable Diffusion 3 Mediumは利用規約に同意した方のみ使用可能です。
そのためhugging faceへログインと簡単な質問に回答する必要があります。
まずhugging faceでアカウントを作成してください。
sign upからメールアドレスで登録できます。
ログインしたらStable Diffusion 3 Mediumのページに行き、名前やアドレスを入力します。
NAME:名前
E-mail:メールアドレス
Country:国
Organization or Affiliation:組織または所属
receive~:製品情報などをメールで送っていいかどうか
I acknowledge~:非商用利用モデルであること、ライセンスについて理解していればチェック
入力後、一番下のAgree and Access~をクリックするとhugging Faceのモデルページに移動できます。
モデルのダウンロード
Filesページに移動するといくつかモデルデータがあるので、使用したいモデルをダウンロードしてください。
ファイル名右側にある矢印クリックでダウンロード可能です。
モデルは以下のパスに置きます。
SwarmUI\SwarmUI\Models\Stable-Diffusion
SwarmUIでStable Diffusion 3 Mediumを使う方法
まずはSwarmUIを起動してください。
一度閉じてしまった方は「launch-windows.bat」から起動できます。
SwarmUI\SwarmUI\launch-windows.bat
UI下部にあるmodelsから使用モデルを選択します。
左上でパラメータを設定します。
デフォルトでも問題ありませんが、redditでは以下の設定が推奨されていました。
Steps:28
CFG Scale:5
Resolution:1024×1024
またSD3を使う場合はSD3 TextEncsで使用するテキストエンコーダを選べます。
CLIP onlyだとリソース消費は少なく、CLIP+T5だと時間は掛かりますが結果は良くなるそうです。
この辺りはPCスペックに合わせて調整してみてください。
なおテキストエンコーダを使用する場合は、初回のみモデルのダウンロードがあります。
最後に生成したい画像のプロンプトを入力します。
上がプロンプト、下がネガティブです。
「キラキラした魚が泳いでいる神秘的な海(Mysterious sea with sparkling fish swimming in it.)」と入力してGenerateしたらこんな画像ができました。
アップスケールする方法
アップスケールする場合は、RefinerをONにして倍率を指定します。
また「Refiner Do Tiling」にチェックを入れることで綺麗にアップスケールできるみたいです。
左:チェックなし
右:チェックあり
確かに拡大してみるとtileを使った方が波や海草などの線がしっかりして綺麗になっているかもかもしれません。
ComfyUIと比較してみて
処理に関してはSwarmUIもバックグラウンドでComfyUIを動かしているので、そこまで大きな違いはないと思います。
ただ準備はSwarmUIの方が簡単かもしれません。
テキストエンコーダを選択すると必要なデータを自動でダウンロードしてくれるので、事前にダウンロードする必要がありません。
またノードを繋げたり、workflowを取り込む必要もないので、生成しやすさという意味ではSwarmUIの方が楽だと思います。
以上Stable Diffusion 3 MediumをSwarmUIで使う方法でした。
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