Stable Diffusion 3 MediumをComfyUIで使う方法
stability AIが6月12日にStable Diffusion 3 Mediumを発表しました。
今回はStable Diffusion 3 MediumをComfyUIで使う方法について解説します。
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Stable Diffusion 3 Mediumとは?
Stable Diffusion3は20億のパラメータから構成された最新の画像生成用のオープンモデルです。
Mediumは個人で利用できるようにした小さなモデルで、現在はComfyUIやSwarmUIで使用できます。
ComfyUIのインストール
ComfyUIはノードベースでStable Diffusionを動かせるUIです。
事前にpythonとgitをインストールする必要があります。
・Pythonの公式サイト
・Git for Windowsの公式サイト
githubページにある「Direct link to download」のリンクからパッケージをダウンロードしてください。解凍には7-zipが必要です。
解凍後、「run_nvidia_gpu.bat」を起動すれば必要なものがインストールされ、自動でUIが開きます。
ComfyUI-Managerのインストール
workflowを取り込んだときに一部読み込めないノードがあったりします。
それを一括でインストールして使えるようにできるのがComfyUI-Managerです。
Stable Diffusion 3 Mediumでも一部使えないカスタムノードがあったため、予めインストールしておきます。
まず以下のパスに移動してアドレスバーにcmdと入力し、ターミナルを起動してください。
ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\custom_nodes
以下のコマンドでComfyUI-Managerをインストールします。
git clone https://github.com/ltdrdata/ComfyUI-Manager.git
Stable Diffusion 3 Mediumを使う準備
hugging Faceのアカウント登録と認証
現在Stable Diffusion 3 Mediumは利用規約に同意した方のみ使用可能です。
そのためhugging faceへログインと簡単な質問に回答する必要があります。
まずhugging faceでアカウントを作成してください。
sign upからメールアドレスで登録できます。
ログインしたらStable Diffusion 3 Mediumのページに行き、名前やアドレスを入力します。
NAME:名前
E-mail:メールアドレス
Country:国
Organization or Affiliation:組織または所属
receive~:製品情報などをメールで送っていいかどうか
I acknowledge~:非商用利用モデルであること、ライセンスについて理解していればチェック
入力後、一番下のAgree and Access~をクリックするとhugging Faceのモデルページに移動できます。
モデルのダウンロード
Filesページに移動するといくつかモデルデータがあるので、ダウンロードしてください。
clipsと付いていない無印モデルは別途テキストエンコーダが必要になります。
ファイル名右側にある矢印クリックでダウンロード可能です。
モデルは以下のパスに置きます。
ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\models\checkpoints
テキストエンコーダのダウンロード
text_encodersというフォルダにテキストエンコーダ用のデータがあるのでそちらを全てダウンロードします。
t5xxl_fp16とt5xxl_fp8はどちらかで構いません。比較したい場合は二つともダウンロードしてください。
clip_g.safetensors
clip_l.safetensors
t5xxl_fp16.safetensors
t5xxl_fp8_e4m3fn.safetensors
データは全て以下のパスに置きます。
ComfyUI_windows_portable\ComfyUI\models\clip
workflowのダウンロード
workflowも「comfy_example_workflows」フォルダ内にあるのでjsonファイルをダウンロードしてください。
・sd3_medium_example_workflow_basic.json(基本のworkflow)
・sd3_medium_example_workflow_multi_prompt.json(プロンプトが三つ使えるworkflow)
・sd3_medium_example_workflow_upscaling.json(アップスケールできるworkflow)
これらをComfyUIにD&Dすることで自動的にノードを追加できます。
ComfyUIでStable Diffusion 3 Mediumを使う方法
まずComfyUIを起動してUIを開きます。
閉じてしまった方は再度「run_nvidia_gpu.bat」を起動してください。
先ほどダウンロードしたworkflow用のjsonファイルをUIにD&Dします。
basicのjsonファイルを入れると、以下のようなworkflowが表示されます。
もしここで赤文字の警告が出た場合は、メニューにあるManagerからInstall Missing Custom Nodesをクリックします。
表示されたカスタムノードを全てインストールしてください。
インストール後リスタートすると、workflowが使えるようになります。
もしリスタート後も警告がでた場合は、下にあるUpdate AllやUpdate ComfyUIも試してみてください。
最初にLoad checkpointで使用するモデルを選択します。
無印のsd3_medium.safetensorsを使用する際は、テキストエンコーダが必須みたいです。
TripleCLIPLoaderでダウンロードしたテキストエンコーダを選択してください。
メニューの「Queue Prompt」をクリックすると画像生成が始まります。
デフォルトだとこんな画像ができました。
clipsと付いているモデルは、TripleCLIPLoaderがあってもなくても生成できます。
TripleCLIPLoaderを使わない場合は削除したあと、promptとnegative promptをLoad checkpointにつないでください。
この状態で「Queue Prompt」をクリックすると画像生成が始まります。
他のworkflowも使用するモデルに合わせて、CLIPの有無を選択するだけです。
promptを三つ入力するworkflowはいまいちどういうものかわからなかったのですが、生成時間が長くなり以下のような画像ができました。
アップスケール用のworkflowで2倍にするとこんな感じです。
以上Stable Diffusion 3 MediumをComfyUIで使う方法でした。
参考になれば幸いです。
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