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星の王子さま 8章

 愛し合っていても別れが来ることもある。
「花のすることを、言葉ではなく、することで判断しないといけなかったのです。」
主観はとても大事だけれども、それだけでは、仲良くなれないのでした。
互いに、スキなのだけれども、表面的なことしか見えていない。互いに理解し合うには何が足りなかったのでしょうか。
            ★ ★ ★
 私は、この花についてよりよく知るようになりました。王子の星にはとてもシンプルな花があって、それは花びらが数枚で飾られていて、少しも場所を取らないし、人を困らせることも少しもありません。
この花はある朝に草の間から生えてきて、夕方には消えてしまう。でも、その花は、知らないところから風に運ばれて、ある日芽を出しました。王子は他の小枝とは似ていない小枝の近くで見守りました。
それはもしかしたらバオバブの新種だったのかもしれませんでした。
その小さな木は成長を止めると、花を付ける準備を始めたのでした。
この並外れた蕾が育つのを見守っていた王子は、奇跡が始まるのではないかと感じていました。しかし、緑の部屋のお家でのきれいになるための準備はなかなか終わりませんでした。彼女は最新の注意で自分の色を選んでいました。


 花はゆっくりと服を身にまとった。花はひとつひとつ花びらを整えたのでした。花はひなげしみたいにしわくちゃで出て来たくなかったのでしょう。花は美しさの輝きに満たされていないと現れたくなかった。あ、そうですね。花はとってもおしゃれだったのです。神秘的な花の化粧は何日も続きました。そしてついに、とある朝に、お日様の昇るときに、現れました。

 そして花は正確にがんばってきたのに、あくびをしながらこう言った。
-ああ 今目覚めたばかりなの...ごめんなさいね...まだ髪が乱れていて... 王子は、その時、見とれる気持ちをこらえられなかったのでした。
-なんて、きみは美しいの!
-そうでなくってよ。と、花はそっと返事し、わたくし、お日さまと一緒にうまれたのね...
王子は、その花はあまりつつましくはないと推察したのですが、それでも花はほんとに心をゆすった!
-お昼時じゃないかしら。
早速花はこう言いました。
-わたくしのことも良くお考えいただけないかしら。(条件法現在 謙譲)
そして、混乱してしまった王子は新鮮な水の入った如露を探して、花にかけてやったのでした。

 こうして、王子はすぐに花の虚栄心やちょっと気むずかしいところに、すぐに悩まされることになりました。例えば、ある日のこと花の4つの刺について話しました。:
-爪のある虎がやってくるかもしれません!

-ぼくの星には虎はいませんよ。 王子が反論して、虎は草を食べませんし。と言いました。
-わたくしは、草ではありませんわ。ゆっくりと花は返事をしました。
-ごめんなさい...
-わたくし、虎など恐くはありませんわ。でも、風が吹くのが恐いわ。風除けなどがあれば...

「風が恐いのか... 付いてないな。」
植物は王子に注意をした。
「この花は、とてもややこしいな。」
-夕方にはわたくしにおおいをかけて下さらない。あなたの所はとっても寒いのね。設備も悪くて。わたくしの来たところはでは...
でも、花は話を中断しました。花はこの星に種の形でやってきたのでした。他の星のことなど少しも分かるはずがなかったのです。
単純なウソを企てた事に不意を付かれたことをそのままにして、王子を辱めるために、花は2~3回咳をして王子の間違いのようにし向けた。
-風除けは?...
-探しに行こうとしたらあなたが話しかけてきたものだから!
こうして花は、自分の咳を王子が悪かったかのように押しつけたのでした。そして、王子は強い愛情への思いに拘わらず彼女を疑うようになりました。王子はさして大切なことでないことを深刻に受け止めて、どんどん落ち込んでいきました。


ぼくは、聞くべきじゃなかったのかもしれない。ある日、王子はわたしに打ち明けました。花の言うことなんか聞くべきじゃなかった。花は見つめて匂いを嗅ぐものなんだ。花はぼくの星を芳しくしたけれど、喜べなかったのです。ぼくをひどくいらだたせた、この虎の爪の話も同情しないといけなかったのでした。
また、こうも王子は打ち明けたのでした。(単純過去の訳 物語風に)
「ぼくはちっとも理解してなかったんだ。花のすることを、言葉ではなくて、することで判断しないといけなかったのです。花はぼくをかぐわしくし、晴れやかにしました。ぼくは、決して、逃げてはいけなかったのでした。(条件法 残念な気持ちの表現)」

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