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日本は縮小する。コロナ自粛でわかったこと。

「2050年世界人口大減少・Empty Planet 」(ダリル・フリッカー/ジョン・イビット・ソン著)によると、世界の人口は2050年をピークに減少し、二度と増えることはないという。日本はすでに下降線にはいっている。

出生率が下がり(この原因も本書で述べているが)、経済の担い手である若者の層が薄くなる。若者は仕事で金を稼ぐが、消費もする。頻繁に飲み会を開き、デートをし、イベントやコンサートに行ったりする。そのうち家を買い、子供ができれば育児や子供の教育などに大量に消費する。つまり経済を回すのは若い世代なのだ。

この層の減少は日本の衰退を意味する。

 

働き手の減少をAIやロボットが補うというが、ロボットやコンピューターは消費しない。食事もしないし、買い物もしない。家賃も払わないし、ローンも組まない。映画やコンサートにもいかないし、旅行にも行かない。作業効率、労働対価は上がるが、経済をまわすことにはならない。このコロナ自粛で実感しました。

もう一つの解決策は移民を大量にうけいれることなのだが、多分日本人の性格上、この変化は好まないだろう。またコロナウイルスによって世界へ経済拡大することが果たして良い事なのか、人の流動は可能なのか疑問符がついた。オリンピックさえ開催が危ぶまれているし、開催されても多分無観客。爆買い中国、インバウンド目当ての観光、商戦、さようなら。昭和の頃のように、国内で、地域で、ご近所で、地味に旅行客、買い物客を回す。 

こうして物や社会への爆発的な欲望、欲求が起こることもなく、日本は静かに、ゆっくりと萎み続けて、ひっそりとした小国になってしまうのだろうか。

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