【エッセイ】ディープ横浜探訪記<下>
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傘がない
せっかく「ディープ横浜」をテーマにしてるんだもの、ディープな傘屋を探したいところである。が、なかなか見つからない。どうやら傘に関しては、てやんでいな江戸に負けてしまうようである。浅草の傘屋の多さを思い出す。
仕方がないので、オシャンティスポット・コレットマレーへ。コレットマレーはオッシャンティーでシャレオツオシャンティなため、この記事にはそぐわないので割愛するが、何故こちらの方に来たかというと、野毛の方に行きたかったからなのである。
ちなみに、傘は女性ものしかなかった。これだからシャレオツオシャンティは……真のシャレオツオシャンティを目指すなら、男性ものも充実させてください!!
天照大御神
さて、今回のディープ横浜散策に関して私は、一箇所だけ行きたいところをリクエストしてあった。『お伊勢さんに行きたい』。なんと、横浜にあのお伊勢さんがあるのだ。知ってましたか?私は知らなかった。だから、ディープかどうかはよく分からない。けれども、日本の神々の中でも、日本の全てを照らす神!彼女がいないと、日本は真っ暗!そして何気に日本初の引きこもりの神!超伝説!!!である天照大御神をお祀りするお伊勢さんが、三重県ではなくこんな近い横浜にあるならば、是非とも御挨拶をしとかねば、と思った次第なのです。目指すは、伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)。トコトコ歩いてがんばります!
野毛山を目指している途中、怪しげな外国人たちを発見。音楽をかけながら、酒らしきものを飲んでウェイウェイしておる。果たしてあれは酒なのか。吸っているものは煙草なのか。それは、だれにも、わからない(森本レオ風に)。うーん、ディープここにもあり。さすがに写真は撮れなかった。
野毛山を登っているうちに、成田山野毛山不動尊近辺に迷い込む。第一亀発見!生き物好きな身としては、見とかないわけにはいけません。
どうやら、お稲荷さんの御様子。ちょっとお邪魔してみる。
兎にも角にも、超亀!!!亀は縁起が良い生き物なので、バシャバシャ写真を撮ったのはナイショである。特にディープでもなさそうなのも、ナイショである。
ディープだったのは、このお稲荷さんに来るまでのあいだ、5~6人の男の人たち(年齢バラバラ)が、路地でたむろしていた点であろう。ラーメン屋でもあるのか?と思いきや、そうでもない。ポケモンGO(GPSを使って遊ぶゲームアプリ)の関係か?と自分もポケモンGOをその場で開いてみたが、何もない。何故だかわからないが、何かを待つようにたむろしている男達。謎すぎる。ディープさんですら、何故あの路地に男達がたむろしていたのか、わからないのである。ディープさんをも凌駕するディープさ……ディープ横浜、奥が深すぎる。
ざっくり地図で迷い始めたので、文明の利器・Googleマップを使って、やっとこさ伊勢山皇大神宮に到着。御挨拶をして参りました。そして御札(800円)と、買うつもりなんて全然なかった御朱印帳(2000円)をゲット。この日から私、御朱印ガールデビュー。しかし、ここの御朱印帳に、ビビビと来てしまったのです。
こちら、表。裏はこんなん。
御朱印はこちら。
ビビビと来た方は、是非とも伊勢山皇大神宮へ!!被写体が斜めっているのは、影ができるからです!!!写真撮る練習もしなくちゃだな……(反省)。
伊勢山皇大神宮
〒220-0031 神奈川県横浜市西区宮崎町64
これぞディープの真髄
伊勢佐木町に戻るべく、まだまだ歩きますよー。行きとは違う道を選んで、山を降りていく。はい!来ました、ディープ!!!
この路地……!!何かを思い出します。そうだ、上巻のあそこだ!!↓↓↓
私が来るまで、よくぞ残っていてくれた~second~ ありがとう、本当にありがとう。そして、ディープ最高。
反対側からも、この路地を見てみましょう!!
惚れ惚れするほどの、ザッツディープ路地!!!そして、この路地には重要ディープスポットがある、とディープさんが声を潜めて言う。
ディープさん「ここね、男の人しか泊まれない民宿。」
男の人しか泊まれない……??どうゆうことだ??
……あっ…(察し)
皆様も、ここはどうか察してください。(真顔)
ディープさん、そろそろ疲れました。
普段運動をしない&これだけ歩き回ることは滅多にない私は、もうへろへろであった。それでは、ディープなお茶を飲みましょう!とのことで、成田山を降り、桜木町から都橋を渡り、伊勢佐木町まで戻ってくる。ディープさん、あれからかなりの距離を歩きました。私はもう、へろにへろが重なってべろんべろんです。ディープへの道は長く遠いのである。
「着いたよ、ここで休もう」
……??? 上島珈琲店???チェーン店ではないか。兎にも角にも、390円のアイスティーをごきゅごきゅ。生き返った。
今までのディープを振り返りながら、この上島珈琲店が旧松坂屋跡地だと教えてもらう。
横浜の松坂屋と言えば……ゆず!ゆずが、ストリートミュージシャンをやっていた頃の固定場所である。「毎週日曜、22時から」の言葉に、これを読んでくださっているかもしれないゆずっ子たちが涙しているところであろう。松坂屋なき今も、聖地としてゆずファンには愛されている場所であるそうだ。
それともうひとつ。時代は遡り、1960年代のこと。「白塗りのメリーさん」と呼ばれた娼婦がいた。74歳まで街頭で、松坂屋の前で立ち続けた、伝説の娼婦である。歌舞伎役者のような真っ白な白粉を塗り、純白のドレスを着ていたと言われる所謂「パンパン」。メリーさんがそこまでして横浜に拘ったのは、諸説あるそうだ。アメリカ人の恋人をずっと待っていた、とか。なかなかにミステリアスでロマンチックで魅力的でディープな話なので、勧めてもらった「ヨコハマメリー」とゆう、メリーさんを題材にした映画を観てみようと思う。
写真ですか?疲れ果てていて撮り忘れました。(真顔)
全部、雨のせいだ~third~
もっと、写真を撮りまくるクセをつけようと思います。
ディープさんの傘は?
最終的にディープさんの傘は、なんのディープのカケラもない、横浜駅東口のそごうのLOFTで無事に買いました☆
もう、雨、止んでましたけどね……。
取材を終えて
これにて、私の初☆取材は無事に終わった。が、いざ文章に起こしてみると、やれ写真が足りない、やれどんなルートだったか(←遅筆すぎるせい)、と、問題点ばかり垣間見えた。取材と、それを文字にすることを完全にナメていた事になる。猛省点である。
そしてなんと、このディープ横浜探訪記、近々また取材に行くのである。この反省点を活かし、次は更なるディープを求めていきますので、おヒマがあればまた新作を楽しみに読んでくださるとうれしいです。
それでは、see you again!!!(ハマっぽく)
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