初めて見た時から
僕が初めて愛と会った時。
驚いた。自分が憧れてるような。
僕が理想像にしてるような子が来たんだって。
キメの細かい肌。ぱっちりの目。緩やかなカーブを描く眉毛。
絵画の中に入り込んだみたい。
僕は、
肌は日光アレルギーのせいで発疹の跡だらけ。
いつも不安で眉毛は八の字。
下ばっか向いてるから、唯一の二重も分からない。
いいパーツもダメにするような性格。
だから、凄く憧れた。
でもその分、劣等感もあった。
なんで僕は上手く笑えないの?
どうして楽観的に生きられないの?
どうして強みを生かせないの?
1人で悩んで
1人で自分を責めて
沢山解離して沢山生まれる
それでも愛は傍に居てくれた。
1人じゃないよって、僕と同じ表情で笑った。
そこで初めて分かった。
愛は僕の真逆なんかじゃない。
愛は何もかも僕と同じなんだって。
僕は愛の事、何も分かってあげれてなかった。
僕が嫌いな事は愛も嫌い。
僕が怒られてるときも、愛は僕と同じ感情になっている。
僕は辛さを表に出している。
でも愛は辛さを裏に隠している。
辛くないんじゃない。
辛いはずなのに平気なフリをしている。
分かった僕は聞いた。
どうして辛い事を周りに教えないの?
愛は、
自分の感情で周りを左右させたくないから。
僕が苦しいって言ったら、周りは楽しい話をしてはいけないって思うでしょ?
自分の機嫌は自分で治すもんだよ。巻き込んじゃダメ。
自分の機嫌を相手に治させるのは赤ちゃんまでだよ。
イライラしてても、辛くても、周りの空気を歪ませちゃダメだよ。
でも、耐え過ぎるのもダメ。
たまには自分の弱い所を見せないと、ね。
死にたいとか、ストレスが爆発しそうって時本音を言う。
定期的にストレス発散をしないと、手遅れになる。
カラオケで暴走したり、貯めたお金全部使って買い物する。
たまにはそんな人生もありでしょ?
と教えてくれた。
愛は僕より何歳も年上だった。
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