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すごすぎる高専生のAIシステムの話

友人のカワウソさんから寄稿していただきました。
記事はそのまま載せていいとの事なので、このnoteで配信させていただきます。カワウソさん、ありがとー!

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すごすぎる高専生のAIシステムの話✨

今回は、AI好事例「:::doc(てんどっく)」をご紹介します❗❗

利用者にとことん寄り添ったシステム開発や開発者の若さなどなど見どころ満載の好事例をぜひご覧ください

■「:::doc(てんどっく)」とは

「:::doc」は印刷された文字をAIが読み取り、点字に翻訳するという「自動点字相互翻訳システム」です。

全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON)2020」という高等専門学校生がAIやディープラーニングを活用した作品を制作し、生み出される「事業性」を企業評価額で競うという大会で最優秀賞を受賞したことでも話題になりました。

その際のプロジェクトの企業評価額はなんと「5億円💰」!!(彼らが受け取る金額ではないです。念のため)

視覚に障がいを持たれている方にとってなくてはならない点字翻訳という社会的価値、ビジネス的価値両面から見て非常に素晴らしいシステムです✨
(なくてはならないシステムすぎて「全国高等専門学校 プログラミングコンテスト」最優秀賞受賞の際には、こういうシステムが従来なかったことを確認する質問が出たそうです😲)

更には、受賞されたお二人は高専生ながら起業も行ったそうで、いろんな意味で目が離せないシステムですね。

機能紹介

機能はいろいろとありますが、2点に絞って紹介します。
ちなみに、これらの機能は視覚障がいをお持ちの方でも操作ができるようにされているそうです😲

1.印刷された文字を点字に翻訳する

 従来の人手による点字翻訳では、時間・費用ともに多く必要になるため、生活に欠かせない情報以外は翻訳がなかなかできないという課題がありました。

今回の「:::doc」では、AIによる翻訳時間短縮・費用も従来よりも抑えることができるようになったため、普及が進むことで視覚障がいをお持ちの方もより多くの文字情報に触れることができるようになります。

2.翻訳するだけでなく記事の要約もする

私たちが普段読んでいる文章を点字に翻訳すると、点字の量は非常に膨大となります。A4用紙1枚の紙の文章を読むのに、点字ではA4用紙4枚分点字を読み取らなくてはいけません。

そういった点字を読む際の不便を解消するために、文章を要約してから点字に翻訳しているそうです。

素晴らしいポイント✨

システム利用者の方の声を反映したきめ細かく質の高いシステムであるということがいろいろな素晴らしさを生み出しています。

視覚障がいを持たれている方自身が操作をできるようにしているというのも素晴らしいポイントです✨

点字では文字量が多くなるため要約することなどは、利用者の声なくしては気づきづらいポイントですし、私も説明を見て感動してしまいました。

また、DCONの発表では参加者の方からなぜ読み上げではだめなのか?という質問があり、開発者の方は、利用者の方から形に残ることが求められていたからと回答されたそうです。

新事業開発の際に、従来の方法や他の方法がより優れているのではないかという指摘はあるものですし、より良い製品のためにはなくてはならない指摘です。そして私たち社会人が時々頭を抱える質問でもあります😅

社会人でも窮する質問に、利用者の視点という明確な根拠をもって回答されるあたり本当にレベルが高いと感じました。(そしてDCONの質問素朴だけど鋭い😭)

まとめ

今回は点字翻訳システム「:::doc」をご紹介しました。大人顔負けのシステムでしたね。

デジタルネイティブな今の高専生ならではの素晴らしい発想が見られるDCONも、我々社会人が見ても非常に勉強になります。

私ももっとAI勉強しなきゃです😇

今回参考にしたサイト
情報バリアフリーのための情報提供サイト 高専生が開発した点字翻訳システムで視覚障害者の”読む”にまつわる課題を解決
なんやかんや 「てんどっく」がDCON優勝!
全国高等専門学校 プログラミングコンテスト 「:::doc
−自動点字相互翻訳システム−」予選資料

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