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心に響く文章。

どんな文章が、ひとの心に響くのか?
『心に響く文章』と、『心に響く言葉』との違いがちょっとわかってきたかも知れない。

そのひとの個性は、文中よりむしろ、行間に表れる。
一文を整えるよりも、文脈を整える方が難しい。
一文を整えようと思ったら、どこかで読んだ文章をテンプレートにすることができるけど、それらをつなぎあわせてストーリーを創りだしていくことは、借り物ではできない。

行間を読ませる技術は、書き慣れると身についてくるものだと思う。
裏を返せば、行間に表れる自分らしさを自在にコントロールできるということでもある。
無意識に自分を飾ってしまうこともあるかも知れないし、もちろん意図的にそうすることもできる。

私が言葉のヨガと呼んでいるものは、行間に表れるありのままの自分に意識的でいる練習とも言える。今日そのことに気がついた。

さて、ここで言葉のヨガ基礎講座を受講されたある方の最終課題を、本人のご了承を得てご紹介します。

誤解をおそれずに言うと、この文章は文法的にはおかしいところが沢山あるけれど、そんなことは気にならないくらい私の心を揺さぶりました。

たったA4一枚でそのひとの人生がわかるわけじゃないけど、そのひとの心がとてもよく伝わってきて、もっと大好きになりました。
読んでくださった方は、もし良かったら感想のコメントをいただけたら嬉しいです。

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 私は小学6年生の時身体が弱く、家族と離れ自然豊かな施設で転地療法した。ホームシックでメソメソ泣き、家に帰りたいと手紙を書く私に「いい加減にしなさい。ここは悪いことをした子が来る所ではなく、楽しい所ですよ」初めて他人に激怒された。堪えていたものが、爆発したように声を上げ泣きました。

涙枯れた時に厳しかった寮母さんが今度は優しく、「家族の大切な手紙をこの箱にしまって置くのよ」と空き缶を差し出した。厳しい中で寮母の暖かい温もりを感じた瞬間を今でも記憶にあります。その体験から、保育士になる夢が芽生えました。

 周囲からは猛反対であったが、夢は捨てずに保育士になりました。重い障害を持つ子どもたちと暮らす決心をした。大変であり語り尽くせないが、後の人生のバイブルになり。命、生まれるという事を考える事になりました。

上手くコミュニケーションが取れない子どもと関わる中で、こうかな?試行錯誤の毎日でした。子どもの身体の反応、表情を読み取ることや、共に働く者との連携が何より必要であった。お互いに熱い思いを持ち、時には対立したりもした。ヨガのルーツも知らず自分の力の足りなさ、相手が悪いと気持ちも高まったものです。今なら俯瞰出来る事も、その当時は相手が変わればと思う事もありました。その葛藤で多くの事を学び今の私があります。

 ライフスタイルも変わり、また違う子どもの世界で、自分の気持ち、協力、子ども同士での話し合い、夢の中と現実を行き来している。大人の立場から物を言うのではなく、子どもが自由に表現出来る環境を作り、見守ることを大切にしてきました。大人は黒子の役割であるように感じた。

私の眼には子どもは天才に見えた。この時期は自分の子育てをしながら必死であったが、多くの方のサポートに支えられ、困難を乗り越えた時期でもありました。

体が弱くても関係ないと体をいつも無視しておりました。それ程子どもの世界は魅力であった。そばに居ることが、幸せでした。

長い事先生と呼ばれてきたが、好きではなかった。おばちゃんで寄り添っていたい自分がありました。組織の中にいる不快感もあり、私は地域のおばちゃんでもう少し自分でいる時間が欲しいと思った。

時代の流れに乗ってリードするより、ゆっくりと自分らしく寄り添う事がしたいと思い退職した。そして地域のおばちゃん、になりました。

 私は弱い体であるが、心は強く、心で生きてきた。離婚、大病、怪我、介護と乗り越えて来た。リハビリでヨガと出会う中で、今まで弱い体を否定したり、無視していた自分に気づき、時には弱い所に合わせたりして、身体、心、頭のバランス、自分が正直に心地良い所に身を置く大切さを知った。

これからも地域の親子、シニア世代にサロン活動で伝えて行きながら日々進まない終活をしながら、都会でも自然に触れるガーデニング、可愛いもの探し、手仕事、言葉のヨガを楽しみヨガを日常に入れて、苦手もスパイスにして人生楽しみます。
すべてにありがとう。


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2021年
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