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「夫のため」と思いながらする行動は果たして愛なのだろうか

向坂くじらさんの『夫婦間における愛の適温』を読んで、料理=愛情と捉えるのはおかしいのではないか、という考えに深く感銘を受けた(下記一部抜粋します)。

“作った食事の写真を母に送ると、「あなたの愛情が伝わるね(にっこり絵文字)料理の力だね!」と返事が来る。わたしは断固としてそれに反対する。”

“ついでに、詩人と国語教育という仕事をしていてときどき言われる、「言葉の力だね!」というやつにも、断固として反対したいと思っている。「言葉の力」といわれているもののほとんどは、知識の力であったり、信仰の力であったり、性愛の力であったりする。(中略)「言葉の力」というときに、言葉そのものの話がされることは少ない。「料理の力」というときに、料理そのものの話がされることが少ないように。”

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