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夫とわたしの本のセレクト&本棚

「夫とわたしの本のセレクト」.

先日、夫とモスバーガーランチ→タリーズで読書→ブックオフ→大戸屋で夜ごはんという最寄駅完結チェーン店巡りデートをした。

わたしほど狂ったように本を読むことはないものの夫も趣味のひとつとして読書を楽しむ人なので、この日みたいに一緒にカフェにこもって3時間くらいひたすら本を読む時間(その間、会話はほんの2,3往復)を過ごすことも多いし、本屋に入ったら基本的には別行動になる。数十分後にレジで再集合して選んだ本を見せ合う時間が楽しい。

そんななかで気付いたのだけれど、夫とわたしは好みが似ているようで似ていない。

つい最近も「なんか本貸して〜」とわたしの本棚をぐるりと1周、さらに2周3周と吟味して200冊以上もの中から夫が選んだ3冊はわたしにとって“可もなく不可もなく”な本たちだった、ということがあった。わたしが読了後の興奮のまま「ぜひ読んで!」と差し出した本のあらすじを見て「また今度でいいや〜」と言うこともよくある(これは逆も然りなのでおたがいさまですね)。

よく考えると、夫とはそういう小さな差異がかなりあるのだ。たとえばおたがい回転寿司が好きでよく一緒に行くのだけれど選ぶネタはこれでもかというくらい違うし、わたしが「今日のご飯はAか B」と選択肢を提示すると85%くらいの確率でわたしがこっそり心で希望していたのとは違うほうが選ばれる。

それでいて、ふたりとも回転寿司は大好きなので週1でも行けるし、「外食か内食か」だったらほとんど意見は分かれない。

そんな、“同じ価値観の中にある小さな差異” を発見するのは、すごく楽しい。一緒にいる時間が多いわたしたちはおたがい似てきたなと感じることがすごく多いけれど、根本的には違う人間なのだ。違うからこそ、新しい価値観や好きが見つかる。

そういえば、今では大好きな辻村深月さんも、当時付き合いたての恋人だった夫に教えてもらった。

これからも、おたがいの違いを尊重しつつ小さな差異から生まれる日々を楽しみながら、一緒に歳をとっていきたいと思う。

ブックオフの百円コーナーで30分くらいかけてそれぞれ選んだ本たち(左2冊がわたし、右3冊が夫セレクト)です


「本棚」.

先日、本棚を買った。

ここ1年くらい、毎週のように本を買ってしまっているのでもともと使っていた本棚はとうにキャパを超えていて、デスクや床に文字通り積読し放題だったのだ。中にはほこりを被っているような本もあったりして、目に入るたびにごめんねという気持ちがあった。

次々と読みたい本が出てくるおかけで再読することはほとんどないので読んだ本は処分したり、そもそも電子書籍で買ったりすればいいのだけれど、こうやって本棚に並んでいる本を見ていると、やっぱりわたしは「本」というプロダクトそのものが好きだなぁと感じる。

とはいえ本棚のスペースにも部屋の広さにも限りはあるので、今回買った本棚と、もともと持っていた本棚に入りきる量に留めたい気持ち。溢れた本たちは実家に送るなり処分するなりしようかな。

夫も自身のラックを整理したいとのことで今回買った本棚の一部を夫に分け与えた(?)のだけれど、それぞれのコーナーを見比べていると好みが顕著に出過ぎていて面白い。ちなみに夫は辻村深月さんの大ファンなのでびっくりするくらい文庫本が揃っています。わたしの本棚は、朝井リョウさん、千早茜さん、辻村深月さん多め。次点で住野よるさん、瀬尾まいこさん、山本文緒さん、唯川恵さん、柚木麻子さん。中高生のころに使っていた実家の本棚にはここで挙げた作家さんがほとんどいないのも、面白い。この本棚にこのラインナップの本を並べているのはきっと世界中でわたしだけだと思うと、さらに面白く、かなり愛しい。

本棚ほど、その人のカラーが出るものはないと思う。ラインナップはもちろん、選ぶ本棚自体や部屋とのバランス、本以外のものを飾るかどうか...とか、見ているだけで楽しい。Instagramで「 #本棚 」と検索するといろいろな方の本棚が覗けるのでおすすめです。

何気なく撮ったのだけれど、とてもお気に入りでiPhoneの待受画面に設定しています
わたしの積読コーナー。ただ本棚の上に文字通り「積んでいる」だけなので、積読専用の本棚を買おうか迷い中(沼)。

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