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ぶつかった「壁」と、見つけた「好き」 part2

前回に引き続き、ハンドメイド販売をきっかけに自分と向き合い、「好き」の再確認ができたお話をします。今回は...。

part2 委託販売(レンタルボックス)

皆さんはレンタルボックスというシステムをご存じですか?
委託販売にもいろいろな種類があります。
レンタルボックスは実店舗の決められたスペースを契約して、商品を置かせてもらうことができ、お会計はお店が代行してくれるというサービスです。
(委託料やマージン、スペースのサイズや形は様々です)

私が経験した委託販売はまだ1件ですが、ここでも発見や学びがありました。
学びというのは、納品書の書き方だったり、商品の入れ替えやPR、立地によるペルソナの変化といったものでした。
この記事では新たな発見や、自分と向き合えたお話をメインにしていこうと思います。

レンタルボックスという小さなお店

委託販売が決まった時、私はすでにわくわくしていました。
というのも、昔からケーキ屋さんになって自分のお店を開きたい、ギャラリーを持ちたい、喫茶店を作りたいという「自分のお店」願望があったからです。
レンタルボックスは規則を守れば自由に自分のお店の雰囲気を表現できる、いわばお店の中の小さいお店。期待で胸いっぱいでした。
しかしそこでも壁にぶち当たり、また、新たな「好き」を発見することが出来ました。

見えないお客様と不安

これはオンラインショップにも共通することですが、委託販売ではどんな人が自分の作品を見てくれるかが分かりません。
ましてや地域のコミュニティスペースであった私の委託先には小さなお客様からご高齢の方、お昼休みのサラリーマンや、お茶にくる女性もいらっしゃったので、まったくと言っていいほど、どんな人が私の作品を手に取っていただけるか想像がつきませんでした。

そこで現れるのが、私の中の「繊細さん」。

お客様の大切な時間を無駄にしない商品の置き方はどうしたら?
値札が大きいと不快な人がいるかも。
でも文字が小さいと見えにくいと困る人もいるかも。
コロナ禍での展示販売は、すべて個包装していた方が安心してもらえるかな?
その方が店員さんも仕事が増えなくていいかな?
ピアスばかりだとイヤリングユーザーはがっかりするかな?

もう不安でいっぱいでした。

結果は惨敗

かがまないと見えないスペースを契約してしまったのも大きな敗因ではありましたが、今回ばかりは経験&リサーチ不足。
しかし今回はオンラインショップで壁にぶち当たった時のような落ち込みはなく、冷静に結果から解析、発見、改善点の洗い出しをすることが出来ました。

この委託販売をきっかけに、ハンドメイドを続けながら家事をこなし、社会的自立をしていくうえで、冷静に分析をすることの大切さをしりました。
それは自分を確立するためにも使える術であることも。

不安を楽しみに

前回の記事で「リフレーミング」という言葉を使いましたが、これがとっても役に立ったんです。
繊細さんにはぜひ習慣化していってほしい方法で、私もトレーニング中です。

委託販売ではお客様が見えないことが不安と書きましたが、リフレーミングすることで素敵な体験に変わりました。
私は郵便局が大好きです。誰かにお手紙や贈り物をするのも楽しいし、自分あてに何かが届くのがとても嬉しいからです。
そこで委託販売する作品をお手紙だと思って考えてみました。内容はすでに決まっているけれど、誰に届くかわからない。これって、メッセージボトルみたいじゃないですか?
瓶に入った手紙がどこかの浜に流れ着いて、誰かに届く。とても夢のある話です。

惨敗とは言ったものの、どなたかに1点の作品をお迎えして頂くことが出来たので、この街のどこかにその人がいることの喜び、もしかしたらお迎えされた作品と街中で出会うかもしれない楽しみが生まれました。

「素敵」の提供と自己肯定

委託販売を終えた、作家活動を始めて5か月の時点で、少しだけ自己肯定感が芽生え始めました。
購入者がいるということは、作品を素敵だと思ってくれたり、必要としてくれる人がいること。私がかわいいと思う作品への気持ちに共感してくれる人がいること。
私が存在していていい理由が1つ増えたような感覚です。

これからも素敵をお届けしたい。
誰かの人生のひと時に寄り添いたい。
今はそんな気持ちで前を向いています。

今日の一枚

誰かへ


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