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家族とは、血の繋がりとは。たぶん、重要なのはそこじゃない。

私はたぶん、弟のことが嫌いだ。
弟とは、できれば関わりたくないと思っているし、きっと弟もそう思っている気がする。

お金を借りるときだけ、調子良く連絡してくる弟が許せない。
身内なら、どんな態度を取っても構わないと思っている弟が許せない。
自分の新しい家族や子供を盾に「家庭があるから」と身内への責任や恩をすべて蔑ろにする弟が許せない。

弟のことを、何度も叱ったし、何度も話し合おうとしたけれど、話が通じない。
私は、いくら家族でも身内でもお互い様で、感謝の気持ちを忘れちゃいけないと思っている。弟からすると、そんな私がただただ鬱陶しいのだろう。

それでも、仲の良かった幼い頃を思い出すと、やっぱり弟と分かり合いたいと思う。

弟も父親になったことだし、いつか、私や家族の気持ちを理解してくれるはずだと期待してしまう。

でも、それは間違いだった。
いくら血の繋がる家族だったとしても、子供の頃とは住む環境も何もかも違う生活を、とっくの昔からそれぞれが送っていて、お互いそれぞれの価値観の中で生きているのだから。
そもそも、お互いを思いやろうとか、親しき中にも礼儀ありとか、あくまで私のやり方で、弟であろうと他人に押し付けるものではないのだから。

お互い、どこかで元気に暮らしている。
もう、それでいいじゃないかと思うようにした。

今回は、被災した実家のことで、また弟に思いをぶつけてしまいそうになったけれど、今はお互いできることを、それぞれの形で尽くしていると信じることにしよう。


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