エネルギーを注ぎ続けたブログを手放した話
ブログを閉鎖した。と言っても、2年半近く更新していなかった。
もともとは妊娠中に始めた日記のようなもので、つわりがおさまってからは毎日更新していた(今では考えられない)。
主に妊娠・出産の経過や気持ちの変化を書いていたけれど、誰かの役に立ちたくて、レビュー記事も書いた。マタニティーパジャマやマザーズバックなど、お気に入りのものをレビューするのは幸せだった。
一度だけ、レビューした商品を買ったお店から「記事を読みました」と連絡があった。店主さんから「ぜひシェアさせてほしい」と言われたときには、飛び上がるほどに喜んだ(記事をシェアしてもらったときの、とんでもないアクセス数には腰を抜かした)。
店主さんとやり取りがあったのは、産後のしんどい時期だったけれど、そんな私を気遣って温かい言葉をかけてもらったのを覚えている。あれは、本当にうれしかったなぁ。
娘が卒乳した頃、わが家の収入について悩んでいた。子育てって、想像以上にお金が必要だ。夫の仕事が忙しいこと、現状では保育園に入れることも難しいこと、さまざまな方面から考えて、ブログを収益化することにした。
アフィリエイトで結果を出していた友人に頼んで、オンラインサロンを紹介してもらった。そこで学び、ブログを改良して記事を増やし、また勉強……過酷な子育てをしながら、本当によくがんばったと思う。
当時は、某ASPのレビュー記事コンテストにも挑戦した。ブログテーマは子育てだったから、もちろん家族を巻き込んだ。レビューのために家族に協力してもらうことが当たり前となり、必死に書いた。
その道中、私はどこかで魂を売ってしまったのだろう。夫は「前の方が、あいちゃんらしくて好きだった」と言った。それは直接言われなくても、痛いほどに伝わっていた。
自分や家族のために書くものと、読み手のために書くもの。それらを同時に成立させるのが難しい、少なくとも私にとっては……そんなことを悩みながらも続けていたけれど、Googleのアップデートをきっかけにアクセス数が激減し、心が折れてしまった。
いや、私の心はとっくに折れていたのだろう。それ以降、ブログ記事を書けなくなってしまった。
ちなみに、レビュー記事コンテストでは2回ほど入賞した。サイトコンテストでも分野別では3位に食い込んだ。
自分のがんばりを認めてもらえたことは死ぬほどうれしかったけれど、それよりもほっとした。家族を巻き込んでまで応募したのだから、結果を出さなければ合わせる顔がないと思っていたのだ。
あれから2年半。いろんなことがあった。ブログは書けなくなったけど、アフィリエイトを学んだ経験を生かしてwebライターをした。そこに夫の転職や子育てによる変化が重なっていたことを考えると、それもまた過酷だった。
結局のところ、心身のバランスを崩し、すべての活動を休止。今はこのnoteで、自分を見つめ直す作業をしている。週1記事更新は今年の1月から始めたので、半年と少し。続けられたことは自信をくれた。
エネルギーを注ぎ続けたブログを手放そうと思えたのは、noteに居場所を作ったおかげだと思う。好きな書き手さんがいること、私のnoteを読んでくれている人がいること、その両方ともに感謝している。
2年半の間、ずっと引っかかっていたけれど……やめてみたら、ブログも楽しかったな。
睡眠時間を削って執筆したことも、オンラインサロンの仲間と励まし合ったことも(みんな超人だった)。同じことをしろと言われても、もうできないな。こんな経験ってなかなかできないな。
いろいろな思いがあるけれど、手放せてよかった。明日からまた新しい自分になれるかもしれない、今はそんな気持ちでいる。
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