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【はじめに】エはSFのエ〜SFの百科全書が欲しい#1

はじめまして、AI42と申します!

1995年生まれのサラリーマンです。
SF小説が好きで、この面白さをみなさんに共有できればと思い、noteを始めました。


コンセプト

そもそもSFというのが、あまりメジャーなジャンルではないのかなと思います。。
最近は、SFプロトタイピングのようにビジネスでSFが注目されるなど、昔よりは認知度が広がっているように思いますが、まだまだです。

本noteでは、SF小説の紹介と、そのSF小説の社会科学的な考察を柱に記事を作成していこうと思います。

SFの面白さ

SFに関しての記事を書くにあたって、そもそもSFの面白さってなんだろうかと考えました。一般的に未来を予言するような科学の進歩を描いたものという面もあると思いますが、自分が考えるSFの面白さは、『すばらしい新世界』(オルダス・ハクスリー/黒原敏行訳,光文社古典新訳文庫,2013)の著者の新版への前書きにも書かれている科学の進歩が人間に与える影響だと思っています。

『すばらしい新世界』が描こうとしたのは科学の進歩そのものではなく、科学の進歩が人間に与える影響のことだった。
(〜中略〜)
真に革命的な革命は、外の世界ではなく、人間の魂と肉体の内側で起こる。

オルダス・ハクスリー/黒原敏行訳『すばらしい新世界』光文社古典新訳文庫,2013年,
著者による新版への前書き379ページ

科学の進歩が人間をどう変えるのか、逆に、何が変わらないのか。
これは、SFが理系の人が読む、未来の科学に関する読み物という印象と大きく違うかなと思います。
SFの面白さとして、科学的にしっかり考察するのが楽しいということもあると思いますが、意外にも社会科学的な視点からの人間や社会への影響といった面から考察するといったことも楽しいのではないでしょうか。

自分は、文系で政治系のことを大学で学んできましたが、SFを読み始めたころに哲学などの勉強もしていたため、SFを読んでいると、これってこの哲学や倫理のテーマと一緒だなといったことや、この考え方を使うとこういう風に解釈できるなと感じることが多くありました。
そう思うとSFは普通の文学とテーマは変わらないなとも思いますが、大きく違うのは、やはり未来を描いているということで、未知のテーマや出来事などといったことを描いていることだと思います。これは他の文学が描けない点なのだろうと思います。

なので、科学のことはさっぱりわからんという方も、こういった点に注目して読むとSFを読む視点も変わるのではないでしょうか。
(SFを読んでいる人も絶対全部の科学的な記述を理解しているはずがないじゃないかなと思います。いえ、絶対理解していないはずです。多分。。まあ、細かい理屈的なことがわからなくても、本筋さえ押さえておけば十分楽しめますので。。)

なんでnoteを書くのか

SFへの想いはいろいろあるのですが、noteを書こうと思ったきっかけは、かなり自己満足的な理由です。

もともと、SFを読むようになったきっかけは、大学生の暇な時にたまたま見ていた『PSYCHO-PASS サイコパス』というアニメのセリフでSF作家の伊藤計劃さんが紹介されたのを見て、彼の本を読み始めたのがきっかけです。

そこから様々なSF小説を読むようになりました。
SFを読んでいくと独創的なガジェットや社会システムが出てくるのですが、いろいろ読んでいるうちに、「そういえば、似たようなものが別の作品にあったような。。」「世界観が似ているけど、ここの社会システムが微妙に違っていて、全然別の印象になるな」といったことを多く感じました。

そういった時に、SFに関してのガジェットや社会システムがまとまっているものが欲しいと次第に思うようになったのですが、ネットや本を探しても、ちゃんとまとまっているものはないなと感じていました。

そういった中で、田中泰延さんの『読みたいことを、書けばいい。』(田中泰延,ダイヤモンド社,2019)を読んだのをきっかけに、そうだ、自分が読みたいものがなければ、自分で書けばいいんだと気づきました。

もし、SF作品のエッセンス(ガジェットや社会システムなど)をまとめることができたら、またより違ったSFの面白さを発見できるのではないかと勝手に想像して、自分が読んだのを思うままにnoteに書いていこうと思います。
(ゆくゆくは、SFの辞典を作りたい。。。)

そして、本noteのまとめが、みなさんのSF小説を楽しむ一助になれば幸いです。
また、できれば皆さまからおすすめのSFや、自分と違った解釈・意見があれば、コメントいただければ、noteを続けていく励みになります。

これからよろしくお願いします!

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