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OpenAIは日本を見捨てたのか見捨てていないのか


はじめに

2023年後半にはOpenAIは日本を見捨てたと言われていました。Soraを見る限りそうでもないようです。
簡単に考察してみました。

日本を見捨てたのか見捨てていないのか


見捨てたと思う理由

次の通りです:

  • 2023年4月にSam Altman CEOが初来日して米国以外で初の海外支社を日本に作ると言ったが作っていない

  • 日本での活動を主導していたShane Guが2023年秋にはGoogleに戻った

  • 日本支社のCEOを指名したという噂が流れたが全く動きがない

すでにOpenAIは海外オフィスを2ヶ所に作っていますが、ロンドン(英国)とダブリン(アイルランド)です。いずれも英語圏です。そこから考えるとアジアに作るのはインドが予想されます。
ロンドンは Google DeepMindの拠点でもありますから研究者リクルートもあるでしょう。ダブリンはEU対策ですかね。OpenAIの求人をみるとブリュッセルでEU Member States Policy & Partnerships Leadwを募集しているのはEU対策でしょう。

見捨てていないと思う理由

次の通りです:

  • 満を持して発表した動画生成AIのサービス名がSora (日本語の空から来ている)

  • Soraの動画に日本風の動画(東京、通勤電車、桜並木)を多用

  • 日本の著作権法は2018年の改正で生成AI企業に優しくなっている(学習に著作権者の許諾が不要)

  • 日本にはAIに前のめりの大企業が多いのですくなくても法人営業は必要

Soraには日本人か日本フリークなメンバがいると思われます。
(2月26日追記) 東京を題材にしたのはエキゾチックな映像にしたかったのと、文字生成に難があるのでラテンアルファベット圏を避けた、という理由もあるようです。

おわりに


個人的には見捨ててないと思いますが、どうでしょうか。AI後進国といっても WavefitのKoizumiさんはNTTメディアインテリジェンス研究所からGoogle Researchへヘッドハントされています。まだまだ人材はいると思うので、日本もがんばってほしいです。

参考文献


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