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AI後進国日本、OpenAIに見捨てられた?

OpenAIのCEOサム・アルトマンは2023年4月から6月にかけてChatGPTへの理解を促し開発のための要望を受けるための世界行脚の旅に出ました。その旅は日本から始まり日本で締め括られました。

4月20日岸田首相と自民党員に会う

4月20日に来日した時語っていたのは日本オフィスを作ると言う事です。もし実現すれば初の海外拠点となるはずでした。ところが、OpenAIの初の海外拠点はロンドンだったのです。

OpenAI初の海外拠点をロンドンにオープン

6月29日の下記のニュースでロンドンに初の海外拠点が設けられた事が発表されました。ロンドンにあるディープマインドはGoogle傘下のAI開発会社であり、多くの先進的なAI技術を生み出しています。OpenAIのChatGPT開発者であるイリヤ・サツキヴァー氏もその一人で、このような人材が集まる場所としての魅力があります。

OpenAI日本語担当シェイン・グウさんのポスト

彼はOpenAIの日本拠点を設立すべく動いている人ですが、7月のポストに焦りが見えます。

東大松尾研のレベル

シェイン・グウ氏は日本で唯一の人工知能の研究所、東大の松尾研究所の客員准教授でもあります。東大安田講堂で開かれた「東大×生成AIシンポジウム」にも登壇していました。その時の様子をNoteに書いていますので合わせてご覧ください。↓

ただし、日本のAI研究の第一人者東大の松尾先生の論文の評価は国際的には最下位で、日本人のAI研究のレベルは世界でも相当低い位置にあります。この件に関してもNoteにまとめていますので合わせてご覧ください↓

VBAの牢獄から抜け出せない日本政府(& JTC)

日本政府はChatGPTの導入をAzureforOpenAI経由で行う事にしMicrosoftと契約しました。このニュースもNoteにまとめていますので合わせてご覧ください↓

サム・アルトマン氏が岸田首相や自民党員とも会ったのになぜ、契約はAzureforOpenAI経由になったのかと言うと、ひとえに日本の省庁の利用するITのエコシステムをMicrosoft Officeでがっちり作り上げていたからだと思います。主にエクセル表を使うその作業にはマクロ用の言語、VBAが切り離せなかったと筆者は見ています。

VBAはHTTPリクエストを送ることができるので、Azure Machine LearningやAzure for OpenAIのREST APIを呼び出して、モデルの訓練や予測などの操作を行うことが可能です。

このAPI連携によって、既存のExcelシートやデータベースに簡単にAI機能を組み込むことができます。これは特に、VBAを広く使っている企業や組織にとっては非常に有用なオプションとなるでしょう。

2国目のOpenAIの拠点はアイルランド

日本拠点のリーダーが採用されたというニュース以来、いつオープンするのか待っていましたが、2拠点目はダブリンでした。

ダブリンというと、「ヨーロッパのはずれにある田舎」というイメージがあるかもしれません。しかし、テクノロジーとスタートアップのエコシステムが非常に活発で、多くの大手テクノロジー企業がヨーロッパ拠点をアイルランドに置いています。Googleや META、Appleなどもダブリンにオフィスを持っています。

OpenAIのブログによると、アイルランドは「才能あふれる労働力と、イノベーションと責任あるビジネス成長を支援する環境」があると評価されています。さらに、アイルランド政府との協力も明示されていて、国のAI戦略をサポートする方針もあるようです。

日本拠点の代表を採用したとの報道があったが

採用された近藤正晃ジェームス氏のXアカウント、facebookアカウント、LinkedInアカウントのいずれを見てもOpenAIという履歴は更新されておらずどうなったかは現在不明です。

後日談、シェイン・グウ氏がOpenAIの日本語担当を降りていた件

10月20日に本人がXへのポストを通じてGoogleへの移籍を発表していますので、下記のNoteにまとめました。合わせてご覧ください↓


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