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筑波山ってなんて気持ちいいんだ。会社休んで登ってみた


「筑波嶺の峰よりおつるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる」

若き陽成天皇が1,000年以上も昔、小倉百人一首(勅撰集)に詠んだ一句ですね。

筑波山を流れる川に淡い恋心をなぞらえて、想いを寄せる相手への日に日に深まる愛情を伝えたラブレターだったんですよね。なんてロマンチックな、、、

ということで、そろそろストレスも溜まってきたので筑波山登ってみました!

思い立ったが吉ということで、会社はちゃんと休みをとってプチ一人旅です。サボりじゃないです(笑)

筑波山の登山客はなんと年間220万人もいるんですよね。高尾山が年間300万人なので、それに匹敵する人気の山なんです。

都心からつくばエクスプレスで1時間。あっという間に着いちゃいましたが、ここから山までのバスが遠い、、、もうちょっと近くなると登山客も増えそうなんですけどねえ。

しかも、まもなく12月だというのに山に登る人って多いんですね、しかも平日ですよ平日。底辺サラリーマンは休日にしか来れないので、平日に来てガラガラの山をとにかく無心で駆け上りたいなあって思っていましたが、どうやらそんな感じじゃ無いみたいです(笑)。

登山客の平均年齢70歳というところでしょうか。皆さんお元気ですねえ、僕なんかあっという間に置いていかれてしまって一人黙々と木の根っこと戦っています(笑)

やっぱりサラリーマンと足腰が違います(笑)

全国の登山者数って2009年に「山ガールブーム」で1,000万人を超えて以降、ずっと減り続けているんですよね。でも一方で遭難件数は3倍以上に増え続けているとのことです。

今回登ってみて何となく理由がわかった気がします。一つはやはり元気でも高齢者が多いってことと、もう一つはスマホですね。何かあれば簡単に連絡出来てしまう点と、歩きスマホではなく「登りスマホ」。

•••そんな事を考えながらとにかく夢中で山の中を歩くのは楽しい。たぶん、この楽しさは子供の頃の山を探検していた時のワクワク感と同じ気がします。

この岩の上になんか発見がありそうだとか、ここを抜けると休憩だとか、いろいろ思いを馳せながら登っていると、のめり込んでしまっているんですよね。だから苦しくてもついつい登ってしまうんですよ。

真っ赤に紅葉した筑波山の🍁

ところで筑波山は、御幸ガ原を挟んで男体山(871m)と女体山(877m)の双耳峰になっていて、イザナギノミコトとイザナミノミコトを祭る筑波山神社の奥宮があるのです。そうなんです、この山は二つの神が結婚しているんですね。

でも、そんな2つの神をまつってある神聖な筑波山ですが『常陸国風土記』が書かれた700年代には、「筑波山に昼も夜も男女が集い、歌って飲食をして性交を楽しんだ」と記されていますので、ずいぶん楽しそうなところだったんですねえ(笑)。

帰りの大混雑のケーブルカーとバスの中は、僕の孤独感とは裏腹に皆さんの楽しそうな会話を聞いているだけで、ストレスはなくなってしまいました。

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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