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生成AIが普及すると、電力消費量が爆発的に増加する未来

「生成AI」って流行っていますよね。昨年末も2023年の「ユーキャン新語・流行語大賞」で落合陽一さんがこの言葉で受賞されて話題になっていました。

まあ「増税メガネ」の方が流行ったような気もしましたが(笑)

ところで、生成AIに関する市場規模は世界全体で急速に拡大しており、2022年で約1.5兆円、2032年には約21兆円に達すると見られています。それに伴い日本でもビジネスでの活用に期待が寄せられており、すでにIT・通信、教育・学習業界を中心に導入やトライアルの実施が始まっています。

日本ではまだ1,000億円程の市場ですが大きな市場成長が見込まれています。

確かに仕事だけでなく、生活にも生成AIは欠かせない存在になっています。知り合いの会社でもすでに広告制作に使っていたりしています。

もの凄く便利になった反面、膨大なエネルギー消費量にもなっているんですよね。使ってる人はクラウド上の出来事なんで全くわからないんですが、計算機の中身は大変なことになっています。

特に対話型で使う分だけでも通常のウェブサーバーの10〜20倍のエネルギー消費があるらしいのですが、もっと大変なのは「学習」の部分なんですよね。

何せ生成AIには学習モデルというものが必須になっていて、これがパラメータ量≒知識量ってことになるのでひたすらパラメータの数を増やしていって賢いAIを作っているというのです。

ちなみにパラメータ量の推移は、初代GPTは1.1億、GPT-2では15億、GPT-3.5 1,750億、そしてGPT-4 100兆(非公開)……

どんだけ増えてんだ…

そうなると、これだけの知識量を覚えさせるにはどれだけエネルギーが消費されるかっていうと…

GPT-3の学習では約1,300メガワット時の電力が消費されたと計算されています。これは、米国の平均的な家庭1,450世帯が1カ月間に消費する電力に相当するといいます。

さらにGPT-4の学習では約86ギガワット時と想定されています。米国の平均的な家庭9万5,700世帯1カ月分の電力消費量となる。うーん、CO2排出量にしたら2億トン?大きすぎてわかりません泣。

GPT-3は「村」、GPT-4は「市」くらいの莫大な電力を消費してしまうということです。恐ろしい…

OpenAIの2022年の損益は730億円の赤字と発表されていましたが、開発費も然りですが1日数億円といわれるサーバーの運用コストも足を引っ張っているようです。

これから生成AI市場は爆発的に成長していきますが、電気代はそれ以上にかさんできます。

果たしてAIが人間の知能を越えるのが先か、地球温暖化でさらに暑い夏が来るのが先か。人間とAIの戦いはまだまだ続く…

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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