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物流会社のドライバーさんは大変。まごころを届ける前にちょっとは休んでね

先日、ネコのマークの某大手物流会社さんに話を聞いてきましたが、儲からないので新規事業をいろいろと始めているそうです。靴とかファション、EC、人工衛星、、、といろいろ手を出しているけどまだ芽が出ているものは少ないようです。

物流って「幸せを届ける」仕事なんですが、届ける人が辛そうです。こういう人の労働力に頼ったビジネスって人手不足の時代になると持続するのは難しいと思います。何せ「幸せ」と「辛い」が背中合わせなんですよ。

そして、6万人ものセールスドライバーの方が、年間20億個もの宅急便を届けています。なんと一人当たり毎日100個もの荷物を届けているんですよ。

そういえばこの業界の課題に、「ラストワンマイル問題」という言葉があって「顧客にモノ・サービスが到達する最後の接点」のことです。

皆さんも一度は利用された事があると思いますが、ネット通販や店舗で商品を購入され配送を依頼した際に、商品を玄関先まで届けてくれるドライバーの方々のお仕事の事です。

恐らく不在連絡票がポストに入っていた経験などあるかと思いますが、5件に1件は「再配達」となります。実にセールスドライバーさんの仕事の20%が再配達というお金にならない仕事にみんな悩まされているんです。

それでも最近は「置き配」や「PUDO」のような受取ロッカーなど直接人を介さない配達方法も増えてきましたのでちょっとはマシになったのかも知れません。

それとドライバーさんの辛いところは、労働時間が長いということです。実は、厚生労働省の調査で、もっとも時間外労働が多かったのはトラック業界なんです。

トラック業界の時間外労働
45時間超:16.3%
60時間超:13.6%
80時間超:5.5%
100時間超:1.0%

出所 厚生労働省『運送業における労働時間と働き方に関する調査』より

なんと、平均84.2時間もの時間外労働時間となっているのです。このような中、2024年4月からトラックドライバーにおける時間外労働の上限規制が適用されることになります。それは、一般的な年間の上限720時間と比べて240時間も長い、960時間(月平均80時間以内)という規制ではありますが、トラック運送業界からすると、途方もなく難しいことなんです。

何せ働く時間が短くなれば、ますます人材不足に拍車がかかってしまうのです。

お願い!「まごころ」も「幸せ」も運ばなくて良いから、ちょっとは休憩しながら運んで下さい!

最近、近所のおじいちゃんたちが朝早くから散歩しているから、ついでに荷物運んで貰えないかな?近場に話し相手も出来て一石二鳥な気がします(笑)

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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