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二十四節気七十二候・あーしゅ暦のおはなし2020年

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一年を通して様々な季節が味わえる日本。古来より大切にされてきた暦に触れていくことで、その豊かさをより深く感じられます。知ることは伝統や智慧、ひいては叡智とつながる第一歩。暦を辿っ… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話〈 霜降 次候「霎時施(こさめときどきふる)」〉

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話〈 霜降 次候「霎時施(こさめときどきふる)」〉

2020年10月28日~11月1日 七十二候 第53候 霜降 次候「霎時施(こさめときどきふる)」
小雨が時々降るような時期ということですが、時雨が降るようになる時とも捉えられます。

夏の激しい雨ではなく、しとしとと静かに浸みていくような雨に変わるというところに季節の移ろいを感じます。

時雨(しぐれ、じう)は、主に秋から冬にかけて起こる、一時的に降ったり止んだりする雨のことを表す言葉です。

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話〈 霜降 初候「霜始降(しもはじめてふる)」〉

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話〈 霜降 初候「霜始降(しもはじめてふる)」〉

2020年10月23日~27日 七十二候 霜降(そうこう) 初候「霜始降(しもはじめてふる)」〉ここのところ、デスクワークで急ぎのものがあり、かなり急ピッチで進めていました。

しばらくすると、足があっという間に冷えきってしまい、足元用の小さな匕ーターを出しました。

早すぎかな?なんて思いましたが、これがもうすごく快適で、作業がとっても捗った上、心なしか体調も良くなるような気がします

足元が

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土用のこと。~暦のお話~

土用のこと。~暦のお話~

土用ってなんだろう?

土用は夏の丑の日で有名ですが、この日だけではありません。

土用とは雑節のひとつで、1日だけではなく期間を総称します。

雑節というのは、一年間を24等分にした暦である24節気以外に作られた、いわば『二十四節気-番外編-』。

これがあることによって、季節をより正確に捉えられるように、日本の風土により密接した節目に作られています。

土用は、年間春夏秋冬の各4回
土用は、年

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話〈寒露 末候「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」〉

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話〈寒露 末候「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」〉

2020年10月18日~22日 七十二候 第51番 寒露 末候「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」キリギリスが戸の辺りで鳴く、という意。

キリギリスの鳴き声が聴こえてくる頃、ということですね。

キリギリスについて、知っていることは何だろう?

と考えてみると、

イソップ物語の『アリとキリギリス』のストーリーを知っているだけでした。つまり、実際のキリギリスがどんな生き物なのか、まったく知らなかっ

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話〈寒露 次候「菊花開(きくのはなひらく)」〉

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話〈寒露 次候「菊花開(きくのはなひらく)」〉

2020年10月8日~12日 七十二候 第50候〈寒露 〉次候「菊花開(きくのはなひらく)」
「菊の花が咲くころ」の意です。

秋から冬にかけては菊の開花期です。

とはいえ菊は種類や品種が多く、実は1年中何かしらかの菊の花を観賞できるのだそうですよ。日本画のモチーフとしても印象が強いのですが、身近なお花だったからかも知れませんね。

トップ画にも使用しました秋の花の代表、コスモスも菊科です。

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈寒露 初候「鴻雁来(こうがん きたる)」〉

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈寒露 初候「鴻雁来(こうがん きたる)」〉

2020年10月8日 二十四節氣 第十七番 寒露(かんろ)草木に宿る露がいっそう冷たくなる頃

〈寒露 初候「鴻雁来(こうがん きたる)」〉雁が飛来し始める頃。

雁(がん、かり、異字:鴈)は、カモ目カモ科ガン亜科の水鳥のうち、カモより大きくハクチョウより小さい一群の総称です。

枕詞は「遠つ人」。

東西で狩猟の対象でしたが、日本では、急速な減少から保護鳥の対象となり、現在では禁猟です。

ツバ

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈秋分 末候「水始涸(みず はじめてかる)」>

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈秋分 末候「水始涸(みず はじめてかる)」>

2020年10月3日~7日七十二候 第48候 秋分 末候 「水始涸(みず はじめてかる)」田畑の水を干し始める頃という意です。

この言葉は、文字通り水が干上がってしまうことを指しているわけではありません。
実った稲穂の収穫の時期になったことを意味しています。
稲穂が実り、徐々に垂れ下がって、色彩が黄金色に変化していきます。8割ほど色が変化したところで水を土が湿らす程度まで減らし、稲を刈り取るのだ

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