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四次元パーラーあんでるせん

という喫茶店が長崎県にあるのはご存じですか。
特に観光地でもないド田舎に何十年も営業し、おまけに完全予約制の喫茶店です。オープン前には長蛇の列。全国各地から有名人も通い詰めるこのお店。店内には夥しい数のポラロイド写真やへんてこな装飾品。何を求めて、皆足を運ぶかというと。

「マジックショーが楽しめるのです。」

実は、かなり前から存在を知っていて、オカルト業界では知らない人は潜りだと言われるくらい超有名で映画にもなっているので、いつか行きたいと思っていました。その時は、たまたま番組を見ていて話題に上っていたので「行きこう!」と思った瞬間には予約の電話をしていました。

マスター曰く「ここには自分が呼んだ人しか予約がとれない」との事

何とも偶然に電話した数分前にちょうどキャンセルが出て予約が取れたではないか。まさに呼ばれた。そんな気がしました。

開店30分前に着いたのに既に店の前は長蛇の列。一番後ろに並びドキドキしながら店内に入ると、昭和感漂うレトロな純喫茶。辺りを見渡すと不思議な装飾品や掛け時計の針が反対方向に動いている。これこれ!既に予習済みのやつキター!

入り口で1人1つ番号札をもらい奥さんの案内で席に座り、とりあえずカレーとミックスジュースを注文しました。喫茶店のくせにコメはベチャっとして柔らかく、クソ不味い。サンドイッチは一口食べただけで吐きそうになるとの評判。普通の店なら三日で潰れるレベルです。唯一メニューの中で食べれるのはカレーだと口コミに書いていたので、それにしました。何十年も料理が改善されないのは宇宙人が作っていて味覚がないからだとの噂。全員が食事を済ませ、テーブルの上を片づけて会計を済ませてから、ショーがスタートします。何故このタイミングでお会計かというと飲食代だけでショーが見れるからなんです。飲食代は一人1200円くらいだったかな。ここまで2時間かかります。行こうと思った人は要注意ですよ。ショーと合わせると4時間以上かかります。

奥さんは手際よく観客席をセッティングし、入り口でもらった番号順に席につきショータイムのはじまりです。前列以外は立ち見。我々は2列目の右端の立見席となりました。

まず、カウンターにマスターが登場。その距離なんと1m。近っ!!

と思ったらマギー審司の「耳が大きくなっちゃった!」のヤツいきなりやりおった・・。 次にマスターから挨拶があって、いよいよ本番です。

前列にいた女性から千円札を借り、空中浮遊。ここまでは、よくある手品。しかし、その後が違うのよ。パタパタと勝手に千円札が飛び回り、マスターが「ハウス」といったら手元に戻ってくる。まるで生きてるかのような動きだった。その他フォークがぐにょぐにょに曲がたり、ボルトの根元まで締めてあるナットが高速回転で緩まり外れたり、瞬間移動、透視、ルービックキューブ等々、あっという間に時間は過ぎていきました。

そしてショーは終わり、グニョグニョに曲がったサイン入りのスプーンとフォークのお土産を400円で購入し、帰りました。


宇宙人かどうか??って?

正直わからん。ただ言える事は60過ぎてるオッサンには見えない。


あと2回目はないかな。もう呼ばないでねマスター。。。。。。。






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