見出し画像

これが俺流、鬼ごっこだぁ!

土日の夕方、近所の仲良し家族と近所の遊歩道や公園で遊ぶ、というのがコロナが始まってしばらくしてから恒例となっている。

丁度大きな道路を一本挟むため、うちの長男とその2家族は小学校の学区が違うのだが、同じ小3ということもあり楽しく遊べるのである。
もう2年以上続けてるし、そろそろ飽きないかなぁと大人としては思うのだが、子供たちは楽しいようだ。

天気が良ければ、そして何か特別のお出かけしなければ、パパがそれぞれ弟妹も一緒に連れて出て遊ぶのである。

この2年の間に流行り廃りもあった。
ドッジボール、バドミントン、野球、キックボード、リップスティック・・・

ただいまだに飽きが来ていないのが、鬼ごっこである。

いや、一番飽きるやろ!
と思うのだが、子供たちはキャーと叫びながら走るだけでいつまでも楽しいらしい。
平和である。

さてある週末の午後、いつものようにパパ同士のLINEで連絡を取るもその2家族は今日は参加できないとのこと。
仕方ないねってことで、俺と子供たち計3人で遊歩道で遊ぼうと出かけた。

「何して遊ぶ?」と聞くと、小3長男も3歳児も「鬼ごっこ!」と即答だった。

え~マジで?走るのしんどいし、もう体力的に長男に勝てないわ・・・と思いながら、じゃぁ他の方法で子供たちを楽しませようと思いついた。

まず鬼を決めるわけだが、どんなやり方でも必ず俺が鬼にさせられる。
二人は逃げたいのだ。

そうかそうか、じゃぁ追いかけてやろうじゃないか。

白目をむき、
舌を出し、
ゾンビのように手を空中で曲げ、
頭を振り回し、
片足を引きずりながら、

「まァテぇ、オ前らぁアぁああ~・・・捕まエて食っテやルぅ~・・・!!」

と片言でしか話せない振りをして、叫びながら追いかけるのである。

鬼と言うよりゾンビかも知れない。
しかし、イメージは鬼滅の刃の下っ端やられキャラの鬼だ。

「グルルルル~・・・こ~りャぁ~、待たンかァ~食うゾ食ウぞゥ~!!」

子どもたちは嬉しそうにキャーキャー叫びながら逃げていく。
よしよし、作戦成功、楽しませてるな、俺!

しかしそこは遊歩道だったのだ。
この辺りのメインストリートなのである。

だから、多くの人たち、家族連れがそこを行きかうのである。
そして俺を見ながらニヤニヤしているのである。

嫁が『やめて!』というパティーンだな、と走馬灯のように・・・

しかし今更引っ込みがつかない。
とにかく子供たちの内、せめて次男ぐらいは捕まえてやる!

男は、何があってもやり抜かなければならないときがあるのだっ!!

「グォりゃぁアあ~!!」

あ、長男の友達の家族が通り過ぎて行った・・・
見て見ぬふりをして通り過ぎてくれた・・・

・・・お心遣い、ありがとう!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?