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私の中の3歳児

私の中
私の心の中
私の心の中の深い所に

小さな子供がいる

それは幼稚園に入る前ぐらいの3歳児だ

そんな彼は、
好きなことは好きと言っていた
嬉しいときには飛び跳ねて踊っていた
好きな食べ物やお菓子でニコニコしていた
悲しいときには大声で喚き散らして泣いていた
笑いたいときはひっくり返って大口開けて笑い転げていた

そして、ちょっとでも嫌なこと、やりたくないことには全力で「嫌だ!」って叫んでいた

やりたいことは人目も憚らず夢中になっていた
恥じらいなんてなく、
やりたいことは時間も場所も問わず、気づいたらとにかくやっていた

やりたくないことは徹底してやらないかった
それがどんな結果を招くのか、
そんなことは気にすることもなく、やりたくないことは一切やらなかった

しかし

いつからかその声を聴かないようになった

そんな彼の声より、
立場
常識
世間体
すべきこと
いや、「すべき」とされていること
欲しいものよりも、失いたくないもの
本当にやりたいことよりも、みんなから正解とされているもの
それらを是とし、正解とし、生きる術を身につけることを優先することを覚えた

この年になって今更ながらつくづく思うのは、
——本当の満足、真の喜びは、自分の中の3歳時に従ったときにある――
ということ

これから少しずつでも取り戻し、
私の中の彼に心の底から謝りたい

ほったらかしにしてしまって、本当に悪かった。
今から一緒に暴れよう。

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