本物の3歳児 —— 口喧嘩テクニック
お父さんお母さんにはもちろん、論理で負けてしまう。
でもお兄ちゃんには負けたくない。
多分、そうやって編み出したのが、次男の特殊な口喧嘩テクニックである。
少し前までは一生懸命、
「お兄ちゃん止めてよ!止めてって言うたやんか!僕の取り上げて、お兄ちゃん悪いでっ!!」
と何とかお兄ちゃんの悪さを表現しようと頑張っていた。
(ただ実際横で見ていたら、どっちもどっち、二人とも同じぐらい悪い、しょうもない兄弟げんかである)
でもそれでは小3のお兄ちゃんに負けてしまう。
話すスピードも、勢いも、説得力も、凄みも足りない。
ただ声を張り上げるボリューム勝負だった。
その大きな声を出すことに疲れたのか、とうとう次男は2週間ぐらい前から、対お兄ちゃんはおろか、対お父さんお母さんまでやり方を変えてきた。
「何でやねん!お兄ちゃんがここに突っ込んできてブベらダブらブリブリドゥわら○△×◎■◇▼〇□✖✖☆!!」
ちゃんと言葉にするのを諦めたのだ・・・
そして別に怒っている場面でもないが私が「こら、鼻水溜まってるでしょ、鼻チンしよう」と言っても、
「大丈夫ダイジョブ!だってまだボゲラブラ◎☆✖□△▼!!」
と言って逃げていくのである。
論理もない。
説得力もない。
凄みもない。
しかし、勢いだけはある。
しかししかし次男よ、その勢いだけでこの世は渡り切れないぞっ!
いや、次男だったら渡り切ってしまう可能性がありそうなところが怖い・・・
でも「ボゲラっ!」ってな単語を実際に耳で聞くとは思わなかったわ。
子どものこういう独特の進化や解決策はホンマにおもろい。
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