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夜はみぞれ鍋を作ろう

腹が痛い。昨晩食べたラーメンのもやしから少し嫌な臭いがしていたのでそれに中ったのだろうと推測している。

こういう時は、静かに回復を待つしかない。病院に行けばなんらかの薬が処方されるかもしれないが、以前なかなか強めの食中毒になったときも結局メインの治療は安静にして待つことだったし、とりあえずは家で布団に包まれている。5月の公演に向けて脚本を書くなどのことをしたかったのだが、ちょっと今日はできそうにないので、その代替行為としてなんとなくnoteを書き始めた次第だ。

今はとにかく腹が減っている。痛いけど減っている。胃に優しくしなければいけないのと痛いのとで、朝も昼も少量の食事しか摂れなかったからだ。夜はなんとかたくさん食べたい。本当にたくさん食べたらダメだと思うのでそれなりでいいのだが、なにかボリュームもありつつ胃に優しいものはないかと考えて出てきたのがみぞれ鍋だ。大根おろしがたくさん入っている鍋料理である。

で、レシピなどを調べ始めたのだが、よく考えたら私はみぞれ鍋を食べたことがない。なんで存在を知っていたのだろう。記憶をたどる。ああそうだ、大学生の頃、友達が言っていたんだ「今日はうちで友達や〇〇(そいつが好きな女の子)とみぞれ鍋をやるんだ」って。そして別に俺は誘われなかったんだって。部屋が狭くてすでに満員だっただろうからしょうがないし、別に羨ましくなかったし、その日は用事もあったし、全然かまわなかったのだが、なんか書けば書くほどすごい行きたかったみたいな文章になってしまっているけど、本当に全然かまわなかったし、その友達とは今でも仲良しだし、本当だし。

いや、そんなことより、私はその時に初めて聞いたのだ、みぞれ鍋という料理名を。そして後日また友達が言っていたのだ「すごいたくさんの大根おろしを作った」と。いったいその料理はなんなんだ。まだインターネットでレシピを調べるなんていう時代でなかったので、それを調べる方法はなかった。いや、その友達もしくはその友達とのちに無事付き合うことになる〇〇に聞けばいいのだが、聞いたら凄い参加したかったみたいになるし、と、思春期丸出しの思考回路により、聞けなかったのである。

大人になっていく途中でみぞれ鍋がどういう料理なのかは知ったわけだが、あの時からずっと気になっていたその料理を今夜ついに、あれから28年(たぶん)の時を経て、作って食べるのだ!腹痛いのに!


※というわけで、完成した写真をこの記事のトップ画にしておきます。

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