何年ぶりかに朝をむかえる(2023/5/2の日記)
なんやかんやとやることがあり、ようやく「俺のゴールデンウィークの始まりだ!」となった5月2日の夜、友人と酒を飲みに行った。
お互いに帰りやすいようにと、新宿三丁目で待ち合わせて、私が狙っていた店に行くとオープンまでまだ1時間あったので、適当な店で軽く飲み始めた。
67分後、そろそろ例の店が開いたはずなのでそちらに向かったのだが、すでに満席になってしまっていた。縁がなかったね、まあいいや、と別の店を探しているうちに、結局新宿に辿り着き、まあまあいいやと、私が好きなチェーン店にイン。そこで、友人が「あいつでも呼び出してみますか」と言ったそいつが、もはや行方不明なんじゃないかと思っていた人物だったので、呼ぼう呼ぼう是非とも呼ぼう絶対呼ぼう嫌がっても呼ぼう、と返して、呼んでもらった。「行けたら行くけどあんまり期待しないでね」といった、来るんだか来ないんだかわからない返答だったらしいのだが、友人は「それでも、あいつは来ます。」と、謎の確信を持っていたので、静かにその時を待った。
98分後。そいつはやってきた。私達はすでに三軒目(喫煙目的店)に移動していたし、だいぶ酔っ払っていた。久しぶりに会うそいつはかつてのままのキャラクターで、元気そうに生きていた。最近はなにしてんの?みたいなことをつまみに、酒が進む。とってもいい感じだったのだが、2時間制という鉄の掟により店を追い出される。
もう帰ればいいのになんかもう一軒行こうみたいな話になり、お久しぶりのあいつに導かれるままゴールデン街へと流れる。
ゴールデン街。私はあんまり来たことがない。よく知らないがなんかめんどくさそうだから。なにしろ、どこに演劇の人がいるかわからない。そして私は演劇をやっている人ではあるが演劇界に詳しくないので、いろいろ危険な場所なのだ。誰かがいても私にはわからないので、あの劇団つまんないよねー、みたいなちょっとした日常会話が御本人に届いてしまう可能性がある(そんなこと日常で話すほうが悪いのだが)。
まあそんな場所だからこそ、誰かが案内してくれるのならば、行くしかない。興味はあるのだ。そんなわけで、たぶん人生で3回目のゴールデン街に到着。最初はかっこいいお兄さんがやっているバーで、常連のおじさん(同年代)や、外国人観光客と飲み。74分後、演劇の大先輩であり有名なベテラン役者さんがやっている店に移動して、有名なことはわかっているのだがその役者さんおよび所属劇団についての具代的な情報を私が1ビットも持っていないというプレッシャーに負けて、一口飲んだ瞬間に、飲みやすいがすぐ酔っ払うやつ、だとわかる謎ドリンクをガンガンいき。さらに82分後、入った瞬間に知らない人から、ちょっとこの酒飲んでみてくださいよとピンク色の液体を差し出されるアットホームな店に入って(ピンク液体を飲んでみた感想は「え?毒?」)、カレーを食べたら、朝になっていた。
そして最後の店を出て10分後に解散。ここまで書いてきた何分後という表記の数字は全部適当だが、飲み始めてから解散までは正確にわかる、720分だった。とても楽しかったです。
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