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オクトパストラベラー2日記 1

なんでいまさらnoteなんだブログあるだろう、と、私を知っている人は思うかもしれない。

私はあまり人気のない劇団をやっている残念なおじさんで、昨日、その劇団の会議(議題は「この間の公演、死ぬほど赤字だっだけどどうする?」)において最若手の劇団員に「noteやったらどうっすか?」と言われて「それで劇団のためにお金を稼げということか?」と返すと、そういうことではなく、noteとはこれこれこういうもので、劇団のブログよりもたくさんの人に読んでもらえる可能性がある、というようなプレゼンを展開してきたので、noteというものは「競馬の予想が書いてあるけど大事なところは100円払わないと見れません」のやつ(結局競馬場にいる予想屋と同じシステムじゃんか!)しかないところだと思っていたのは大間違いだったとわかって、素直にアカウントを作ってみたのだった。

現在、劇団では次回公演(9月)に向けて、準備を始めたところなのだけど、今の私にとっての最大の関心事は、昨日発売になったゲーム、オクトパストラベラー2なので、とりあえずプレイ日記をつけてみることにした。過去に何度か劇団のブログでもやったのだが、まるっきり反応がなかった企画だ。よく考えたら劇団のブログでゲームのプレイぶりを書かれても、劇団のお客さんは困惑するだけに決まっているのだが、ここなら誰かが読んでくれるかもしれない。

オクトパストラベラー2は(1もそうだったけど)8人の主人公から1人選んでスタートするRPGなのだが、残りの7人もいずれ仲間になって彼らのストーリーもちゃんと味わえる(はず、1と同じなら)と思われるので、かわいいからとか、かっこいいからとか、この能力いいなとか、猫耳少女にどうしても興奮してしまうとか、イケてるおじさんにしか興味がないとか、要するに適当に決めても特に問題はない。だからこそ迷う。昨日はせっかく発売日に買ってきたのに、決めきれず、とりあえず寝てしまった。

そして今日。幸運にも、なんの予定もないので、朝から始めた。キャラクターは、私のような人間のために公式サイトが用意してくれて、おすすめキャラクター診断みたいのをやって、それで決めた。キャスティという薬師にした。薬師とは、新井薬師みたいなことではなく、医者と看護師と薬剤師が混ざったような、ゲームなんだから医者と薬剤師が別だったらめんどくさいでしょ?、という制作者の思いやりを感じる職業だ。

キャスティはいきなり記憶を失っているという設定だった。王道の設定だ。そういう設定だと「犯人は自分なのでは?」とかすぐ思ってしまい、ずっともやもやしながらプレイすることになるのだけど、きっと途中でそういう疑惑に苛まれながらも戦い続けることになってそれを乗り越えた先に感動があるに違いない。などと、余計なことを考えないのがゲームを楽しむコツだ。予想が当たっても外れてもいいことなどなにもない。とにかく俺は、キャスティの記憶をとりもどすために頑張るだけだ。

無事、キャスティの一章が終わり、旅立つことになったのだが、キャスティの二章にいきなり突入するのは無謀なので、仲間を探しに行かなければならない。右に行くか左に行くか。どっちにも仲間になる人がいるのはわかっている。左に行くには歩き、右に行くには船に乗らなければならない。乗船料金は、ほぼ全財産くらいの値段だった。乗ったらしばらく帰ってこれない可能性もある。が、あえて乗ることにした。というのも、右に行くとまずいかにも野生児ですといった猫耳少女が仲間になった後に、盗賊が仲間にできる街がある(なにかで調べたわけではなく、ゲーム内でわかるようになっている)。盗賊が欲しい。どうしても欲しい。

前作では、盗賊がパーティにいないと開けられない宝箱がそこら中にあったのだけど、私は盗賊を仲間にしたのが最後の方だったので、あとから世界をまた歩き回ることになって苦労したし、苦労したけどもう自分もそれなりに強くなっていたから、手に入れたアイテムがそんなに嬉しくなかった。ということがあったので、どうしても早めに欲しいのだ。そんなに欲しかったなら、盗賊で始めればよかったのでは?、と自分でも思うが、そんなこと今この瞬間までは完全に忘れていたのだからしかたがない。

というわけで、猫耳の狩人オーシュットを仲間にし、盗賊の待つ街へ向かうことにしたのだが、なんと、その街までの道のりにいるザコ敵が現在のレベルでは逃げる前に瞬殺されるレベルの強さであり、10分で4回ほど全滅したので、盗賊は諦めて、最初の街に戻り左に行くことにしたのだった。

薬師と狩人


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