「おけけパワー中島」というポジション
おパ島ポジションの人には非常に感謝している、という話。
「おけけパワー中島」とは
☑︎ 真田さんが書かれている作品の登場人物
☑︎ 友達に対して他作品を布教するタイプの人
☑︎ 神作家ポジション綾城とはサギョイプ(作業スカイプ)する仲の作家
☑︎ 綾城に軽率なリプを送る事で、綾城信者の嫉妬を集める存在
☑︎ 他ジャンルを布教した事で、綾城ジャンルNTR(寝取り)したと恨みを買う
好きな作品の2次創作を行う女性、いわゆる「同人女」を題材にした作品に登場する作品。
「同人女①」主人公の七瀬は今までぼんやりとなんとなく創作するタイプだったが、神作家綾城の作品に衝撃を受け、作品に対する読み込みや専門的な資料を読み込み緻密な作品を作る事に目覚める。
しかし、どれだけ創作・発表しても綾城から反応を貰えることはなく、綾城に軽率にリプライを送っている(一見対した事なさそうに見える)「おけけパワー中島」の存在を知ってしまった事から、今まで溜まってきた(クソデカい)感情が爆発していまう。
なんとしてでも綾城に認知されようと、七瀬は必死に作品を生み出し続ける。
「同人女②」主人公の友川は、たまたま綾城の作品を読み一目でファンに。
綾城に見てもらうために作品を発表し始めるが、当の綾城はTwitterでの発言数が減り、周囲では別ジャンルの作品が隆盛し始めていた。
そんな中、綾城が別垢(別アカウント)を作っていた事を知り、しかも「おけけパワー中島」なる人物によって綾城が感化されジャンル移動(発表する2次創作作品の主軸の他作品に移す事)してしまった事に気付いてしまう。
「おけけパワー中島」への恨みを爆発させた友川は、NTRれた綾城を取り戻すべく奮闘し始めた。
この強烈なハンドルネーム「おけけパワー中島」は、神作家綾城と懇意にしており、主人公たちから嫉妬や恨みを(知らないところで)買う人物です。
おけけパワー中島の条件
☑︎ 神(と呼ばれる人気)作家と懇意にしている(友達ポジション)
☑︎ フットワークが軽い
☑︎ 取り合いジャンルが幅広い
☑︎ コミュニケーション強者
やっぱり人と交わるからにはコミュニケーションは発生しますし、色んな人間関係もあります。
そこで「フッ軽のコミュ強」という存在はリアルの人間関係同様に、やはり強いです。
このおパ島ポジションに当たる人は認知されやすい上に、作家ともなれば次々といろんな作品に手を出したり、ハマるや否や速攻で作品を出してくる人も多く、同人界の陽キャと言っても差し支えない人です。
当然、コミュ力の高さから大なり小なり打てば響くような反応をしますし、神作家と仲良くなれるのは当然の人であることも多いです。
おパ島ポジションというコミュ強クッションを挟む利点
☑︎ 神作家がコミュ強じゃなくてもなんとかなる
☑︎ 自分がコミュ症でもなんとかなる
☑︎ グループ全体で見ると、なんとなく楽しい雰囲気になれる
主人公達と同じく神作家のお友達ポジションを狙う人、または神作家のお友達ポジションに(相応しくないという勝手な思い込みから)一方的な恨みを募らせる人も多いと思います。
総じてコミュ症であったり、神作家を勝手に神格化し過ぎて恐れ慄きて、勝手に卑屈になって、自爆していく人も少なくありません。
私はおパ島になれない!と自覚するのはそれはそれで良いと思います。
「おパ島にはなれないけど、神作家と仲良くしたい」そんな人におすすめなのが、おパ島ポジションの人と仲良くする事です。
おパ島ポジションの人はコミュ強でフッ軽、此方が嫉妬さえしなければ、付き合っていてとても気の良い人達です。
また、神作家がリアルでのコミュ力を備えているとは限らない場合もあります。
そんな時、このおパ島ポジションの人が光る大活躍をしてくれたり、グループの潤滑油として、とても良い雰囲気を作ってくれたりします。
神作家自身が己を神作家と認識するかは別として、ひとりの人間として、こういうタイプの友人がいてくれると、頼もしいのではないでしょうか。
七瀬にも友川にもなれない人
☑︎ 自分のコミュ力のなさを受け入れられない
☑︎ 神作家と自分の関係を割り切れない
☑︎ 自分の内には留めて置けず、他人を攻撃する人
実は、七瀬も友川も最終的には作品を綾城に認知されます。
七瀬と友川はストイックな性格であり、おパ島への恨み辛みから(攻撃的なメッセージをマシュマロで送りつける、いわゆる)毒マロ送りつけると言ったことはせず、作家らしくクソデカ感情を燃料として全て作品に昇華させています。
七瀬も友川も「同人作家」である事からして、表現すること自体はとても好きな人達です。
ところが「同人作家」でも、この七瀬にも友川にもなれない人は世の中結構多いはずです。
七瀬サイドに共通する価値観、それは(こと創作において)人間関係を対価システムで考えすぎているということだ。ここでいう対価は「持ちうる実力が等しいか、相手への献身で交流のメリットを感じてもらおうとする」こととする。神と親しくするには神に次ぐ力を手に入れるか、はたまた敬虔な信徒でないと許されないと自縄自縛してしまうのだ。
この対価システムで献身を拗らせて発狂してしまった人が、おパ島あるいは神作家に対して毒マロを送ってしまったりします。
たまたまTwitterで流れてきた毒マロをお借りします。
分かりやすい例だと、こんな感じかな。
作家もおパ島ポジションの人も、そういう人のサンドバッグになるためにいるわけではないので、自他の境界線をしっかり意識してね。
変われなかったor変わる気がなかった「感想屋お気持ち増田」
☑︎ 長文を書く能力はある
☑︎ 感想の雰囲気を真似る、語彙力を増やす努力はしない
☑︎ 勝手に被害者ぶっているだけ
七瀬と友川のような「同人作家」ではない読み専のひとでは、一体どういう拗らせ方をしておパ島ポジションを嫌いになるのでしょうか。
ひとつの答えがここにあります。
話の主は、好きな同人作家がいたものの、主な感想は一言二言、基本はイイネやRTするだけだった読み線(同人作品を作らない読者専門の人)だった。
ところが、ある日長文で感想を書く人(話の主がつけたあだ名は「感想屋」)が現れ、作家の作品の方向性が変わってしまったという話です。
同人・商業に関わらず、作家は感想などのフィードバックをモチベーションにする人は一定数います。
また、商業の場合、フィードバックをしてくれる顧客の方が売れる作品の指標として分かりやすいため、優先していくことはあり得えます。
ただし、同人の場合は趣味でお遊び、利益を出さない事が前提である事が多く、モチベーションが感想に偏りがち、と言った側面もあると思います。
増田(はてな匿名ブログ)はゴミ箱、感想文はラブレターと言っている通り、実際に感想を伝えるのにはある程度のハードルがある事は事実です。
この長文感想を送られて作風が変わったということは、長文感想自体はウザがられていません。
しかもこの増田は、短文ですが感想は送っていて、尚且つ長文増田を書く能力はあります。
つまり、相手と認識をすり合わせるコミュニケーションが出来ない(もしくはする気がない)、「感想屋」の長文感想を真似て見ることもない、語彙力を増やすために勉強することもない、自分の感想を分解してみることもない、そういう人です。
これは結局のところ、自分が直接失敗して傷付きたくない、失敗したところを認識されたくない、能力はないがプライドだけは高い人の典型例かな〜と思いました。
被害者っぽく振る舞っていますが、拗らせ過ぎの灰かぶりドリーマー過ぎて、毒マロを送らなかっただけマシ…という人でしょう。
おパ島ポジションによって楽しい思い出を貰えた側の話
☑︎ 神作家と仲良くなれた
☑︎ 単純にめちゃくちゃ良い反応を返してくれるので楽しい
☑︎ 神作家含めたネット面子で旅行にまで行けた
コミュ力は一朝一夕には育たないし、自己肯定感も同じくです。
そういう、作品は発表すれども、ややシャイ…人見知り気味な人間にとって、おパ島ポジションというのは結構な光です。
側にいるだけで陽にあたるところにいるような、ポカポカとした人間関係が出来たりしますし、輪の中に入って見えてくるものは沢山あります。
ひとりでは出来なかったことも、みんなで集まればできたり。
(私の場合は聖地への巡礼旅行)
そういうプラスの経験値を積ませてもらった身からすると、おパ島ポジションというのは味方につければ頼もしく、作家として孤独な作業も絶対喜んでくれる人がいるというだけで楽しくなります。
まとめ
☑︎ おパ島ポジションの人はコミュ強で仲間にすれば頼もしい
☑︎ おパ島ポジションに恨みを持つ人は、コミュ症あるいは他人を神格化し過ぎ
☑︎ おパ島ポジションの言動が嫌いな人は、陽キャと合わない可能性がある
今、私にとって「おパ島ポジション」の人はいないのですが、一緒に過ごせた期間はとても楽しかったですし、その人達を通して知り合えた人も良い人が多く、有意義な時間を過ごせたと思います。
おパ島ポジションは生粋の陽キャじゃないとなれないものではなく、中には割と闇が深そうな人もいましたし、必要なのは元気と体力と失敗を恐れないフットワークです。
今からおパ島ポジションを目指すもよし、お目当ての作家さんに近づくために、おパ島ポジションの人と仲良くするも良しです。
人間関係、所詮は縁と相性なので、おパ島ポジションが憎い人は諦めて割り切りましょう。
頑張って毒マロを送ったところで、他人の行動なんて中々変えられるものではないし、時間の無駄です。
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