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■食べることは生きること~始まりはお腹の中~

子育てママと子育ち中の子どもたちの笑顔を願い
食や子育ての情報を集め発信をしています 。

今回は食べるということが生きるためにどんな役割を担っているのか乳児期の補完食(離乳食)から考えていきたいと思います。

食べるということ

「人はなぜ食べるのか」ということを
私は子育て中のママたちによく聞きます。
お腹が空くから、食べないと死んでしまうから、そんな答えが返ってきます
そう、ヒトは明日へ命を繋げるために食べています。

「もし、明日、命が終わると分かっているとしたらどんな食事をしたいですか?」
この質問には食に関わる思い出や誰とどんな風に食べたいのか
という答えが返ってくることが多いです。

命の終わりを限定されると
私たちは単に餌を食べているのではなく
食べ物と一緒に思い出や人、空間を感じながら
心の栄養も補っていることに気付くことでしょう。

食事に生き方が表れる

ここ数十年で社会は大きく変化し
私たちは食事の用意ができなくても、食を手に入れることができるようになりました。
ある人は主体的に食事の準備をし、またある人は「口に入れば何でもいい」
食に対するこだわりが少ない人もいます。
どちらがいい悪いというわけではなく、私たちはどう生きるのか選ぶことができるようになりました。

そしてできないものは何かしらの方法で
補完することが容易になる多様性のあるサービスの中で暮らしています。

私たちヒトはお母さんのお腹にいる時から指しゃぶりをしたり、羊水を飲んだり生きるための練習は産まれる前から始まっています。
おっぱいを飲むこと、補完食(離乳食)を進めること、全てが私たちの生き方を作っています。

You are what you eat.(人は食べるもので作られている)
と表現されているように
食べるものも大切なのですが
同じくらい「どのように食べるか」ということも大切です。

赤ちゃんの補完食の進め方で
ヒトの今後の人生を左右するほどの影響が出ることも
私たちは知っておく必要があるのです。

どう食べるとどうなるのか?

補完食は食べ物を咀嚼して飲み込むだけのものではありません。
目の前の人を観察し、真似しようと思う気持ちを育み
物事を主体的に取り組む意欲も育みます。

食事を大人やパートナーが与えるだけのものにしてしまうと
一方で与えられるだけの能動的な人格が形成されがちです。

反対に補完食の時期から自分の意思で
食べ物を口に運ぶことを繰り返すと自らの意思や主体性を形成することができます。

またヒトは未熟な状態で産まれる子どもを共に食べることで
互いに守り、生き延び発展してきた動物です。
一家だんらんの食事が私たちが生きる上で大きな役割を果たしていることは
このようなことからも感じ取ることができます。

育てるのか育つのか

補完食期の食べさせ方、見せ方で育ち方が変わります。
子どもが食べたいという意識を育むための見せ方ができているのか?
子どもが自ら食べようとすることを待つことができるのか?
0歳児から始まる人材育成といっても過言ではありません。

ある程度自分の意思で掴んで食べられるようになってきたら、
その子の意思を尊重して手づかみで食べさせてあげることで
心と体が育っていきます。

1から10まで周りが準備して本人は待っているだけで何が育つでしょうか?

補完食は人材育成の第一歩だと思いませんか?
そしてそれは産まれる前、胎児期の延長線上にある発達の神秘だと私は感じています。これを私たちのような大人の人材育成に置き換えて考えることにも興味深く関心を持っています。


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この記事はお世話になっている会社の通信に寄稿している記事のフルバージョンです
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