映画おそ松さんを見た二次界隈出身のスノ担が妄想考察感想を書いてみた(ネタバレあり)

「おそ松さん」Snow Man主演で実写映画化。

初めて聞いたときは、なにしてくれてんねん……と絶望し、その後前向きになったものの、内心ハラハラしながら迎えた公開日。
見終わったあとの最初の感想は、こんがらがっちゃった……でした。
私はいったい、何を見ていたのか……何を見せられていたのか、面白かったような気がしなくもないような……一番近い気持ちはコレ↓

あ……ありのまま今起こった事を話すぜ!私は今日、おそ松さんの実写映画を観に来たと思っていたら、ラブロマンスとスパイアクションとカ〇ジと七人〇侍を観ていたんだ。な……何を言ってるのか わからねーと思うが、私も何をされたのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった(AA略)

という一部で有名なポルナレフAAで脳内が染まりました。マジで。
渋滞の高速を運転して帰宅し感想を漁り、そ、そうだよね、面白かった……よね?と現実に戻ってこれたのは、数時間後のことです。

そして次の日、話の筋を理解して観た二回目はとても面白く、気づいてしまったのです。あっ、これ……スルメ映画だ……
もうそこからは、アレってこうだったよね!? たしか、こんなセリフあったよね!? 三回目、早く三回目を観せてくれ……! という気持ちでいっぱいで、今日、三回目を観てこの映画すごい……と改めて思ったので、妄想考察感想を書き記したいと思います。

序盤の物語

今回は「実写」という「設定」のおそ松さん。
「実写」の生々しさに、正直やりづらさを感じているむつごですが、まぁ今回はそういう「設定」ということで、物語がはじまります。
よくある「実写」っぽい、おでん屋のちょっと良いシーンを挟みつつ……

・階段から降りてくるところの十四松がマジで十四松。
・目黒蓮、一切チョロ松と掠っていないのにツッコミやトト子ちゃんに一歩遅れていくところとか、細かい演技がすごい。
カラ松「これはマイフレンドの形見なんだ」
・ほんとにNGなしだったんだな!?!?すごい(感動)
・カラ松の筋肉があればパチ屋の店員を倒せるのではないだろうか???
・吹っ飛ばされるとき、一松が手をポケットインしたままなの好き。
・おそ松兄さんを置いて帰るときの十四松マジ十四松。
・おでん屋で、こんなところにいたのかよっておそ松兄さんの肩に置かれたカラ松の指がピーンとしてるのが良い。

「あらすじ」の物語

そして、物語は公開されていた「あらすじ」の物語へ
金持ちの養子になるのは自分だ!と各々方向性の違う努力をはじめるむつご達だったが……

・王様マントのファサッて捌き方がジャニーズだった(小並感)
十四松「そんな会社潰れちゃえ!」
・おそ松「おれが主役の人生を掴むんだ!」
・トト子ちゃんの、曲一瞬止まるとこ好きだよ。
・「めじゃーりーがーになるんだ!」からの「だめだ!」が早くて笑う。
・なんでトド松はニートなんだっけ……???

>>>ここから先は考察という名の妄想が激しいです。注意<<<

おそ松兄さん、気づく

なんで、この先ああなったんだ……? きっかけは何だったんだ……?
そんな疑問に対する考察なんですが、私の中でこれは「トト子ちゃん」なのではないかという結論に達しました。
東大に入るために勉強をしていたおそ松兄さんが、トト子ちゃんから「かっこいいと思う~~~さみしくないでしょ」と胸キュンな台詞を言われたことがきっかけなんじゃないかなと。(個人の妄想考察です)

なんだか、それまでは実写でもおそ松さんをやろうとしていたんだけれど、トト子ちゃんの言葉で、おそ松兄さんが何かに気づいてしまったんじゃないかなという気がしたんですよ。あれ、なんかいつもと違うな? そっか、今回実写っていう設定だったな、実写……そっか、俺今Snow Manなんだな……ってことは、アニメでは出来ないようなことも出来るんじゃ? だって俺Snow Manだし!
みたいな。

そして「気づいてしまった」ことによって起こる世界の改変⚡
各々に自覚があるかどうかはさておいて、むつごそれぞれが思い描く「理想の主人公」になれる物語を紡いでいき――収拾がつかなくなる。
因みにここで、トト子ちゃんとの恋愛ものにならないのは、おそ松兄さんがトト子ちゃんを、自分の思うように改変したくない相手だと思ってるんじゃないかな、と……思ったり思わなかったり

・RADかよ!音楽が良すぎる、サントラを今すぐ出して欲しい。
・とても既視感を感じる、透明感のある秘密を持った美女とのラブストーリー、一回目にちょっとキュンとした気持ちを返して欲しい。
・なんでそんな綺麗な絵を撮るのに全力なんだよこの映画は!!!
・ホストかと思ったら893だった。龍が如くかよ!チョロ松の闇社会への解像度が薄すぎて893設定がチョイ悪で止まっている(抗争とかは怖いので多分ない)のが可愛いよ! 途中893設定フレーバーぐらいしかないもんね!
・「あんな女はじめてだぜ……」としか言ってないんだけれど「おもしれ―女」って言ってたような感想を複数見かけたのはATOBE様の集団幻覚かなにかだと思う。
・というかチョロ松、三角関係というスパイスを追加するため、おそ松の物語に呼びよせられたとしか思えなくなってきた。本人も893ホスト設定だけじゃ無理があると思ってホイホイ乗ってきた感。
・一松の就職うまくいかない→こんな駄目なおれが人生の勝ち組になるには一発逆転しかない→この思考からの黒い手紙もある意味トド松からの助け舟なのかもしれないなぁ。優しい末っ子だね!
・なんでトド松ニートなんだっけ??(二回目)
・ラウールだから出来る動きがある。
・バットは中が空洞なので水に浮く。
・アメリカの国歌が聞こえたとき色々察した。
・スタントマンなしを噛みしめろ……!

終わらせてくれ

もうお腹いっぱいなんだよ誰でもいいからあのむつごを止めてくれよ!!!
という気持ちに観客がなったところで、特に何の脈絡もなく現れる終わらせ師の三人。きっと彼らは物語終わらせ協会に属していて、これまでも様々な収拾のつかなくなった古今東西の物語へ出張してきたのだろう。
登場時に喧嘩を終わらせたときの「どうだ?」という表情は、まさに歴戦の経験を積んだ終わらせ師そのものであった。おかしくなっていく世界の観測者になってしまったトト子、イヤミ、チビ太は他に頼るあてもなく、終わらせ師が物語を終わらせてくれることを期待するが……

・「自分が何者かということだけだ」いや君はCIAだったじゃん?
・アクションカッコよすぎでは……???
・十四代将軍卑弥呼
・エンドがメンカラの青ネクタイなのはちょっとニコッとしちゃうよね。
・終わらせ師の存在にいち早く気づき、「物語」を終わらせないようにするおそ松兄さんマジカッコいい……。
・「おまえにハルは渡さない!」とか盛り上がってる後ろでオロオロするエンド萌え。
・一松とトド松がほんと気持ちよさそうで何よりです。
・クローズ、一番ひどい目に合ってるような気がする。
・十四松、かっこいい、十四松

終わらない

今までたくさんの物語を終わらせてきた。
豊富な終わらせ方のパターンを熟知し行使してきたオレたちに、終わらせられない物語などなかった。
はずだった。

・カラ松くん、パスワード短くて良かったねのきもち。
・KIBOUを胸に
・あんまり設定をしっかり練らずに来たのが敗因な、流されやすいピリオド。好き。
・ネバーエンディングジャーニー、ちょっとジャニーズにもかけてる……?

・お祭りの夜までエンドが手を出しあぐねていたのかなと考えると、トト子ちゃんが「終わらせ師ィ!」って叫ぶ気持ち分かるわ……。
・「はいっ!」渡辺翔太……。
・喫茶店のあたりから、おそ松兄さんの世界改変能力があからさまになってくるのマジカッコいい……。
・喫茶店じゃなくて家で執筆してた設定にしていれば……。
・あっ、そういえば893って設定だったね。
・「チョロ松~!!!!」って叫ぶとこだけ素っぽくて好き。
・なんかここまでは比較的オシャレに終わらせようとしてたのに、もう終わらせ(物理)(早口)になるところがエンドさんの良いところ。
・尚、時をかける少女だった模様。

・その後、🍙はスタッフが美味しくいただきました。

・かくなる上は!とか言ってたので、夢オチは終わらせ師のなかでは「最終手段」もしくは「禁じ手」なのかなって
・しかしそこに乱入してくる一松(終わらせ師が出てきたことで、おそ松兄さん以外も「気づいた」??)
・チビ太が溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙無しには見られませんでした。
・ダイジェストで見せてくれた殺人ゲームの過程を、一本別の映画にしてもらっても良いですか???

世界の収束

ああ、やっとひとつの物語が終わる。
クローズがそう思った瞬間、いきなり扉が爆発した。何が起こったのか理解することが出来ない。ただ血が足りない脳で考える。自分は何をしようとしていたのか――終わり、ゲームの終わり、金……そうだ、金……金や!

・血液の残量を理由に終わらせようとするクローズさん、一番身体張ってるしプロ意識感じる。
・でも脳に血液が足りなくなって錯乱してただけかもしれない……。
・初めて物語が終わりかけた瞬間、他の物語が乱入してくるの「終わるならオレに寄越せよ」感があってとても良い。
・滝沢歌舞伎のターン。
・何度も世界線を繰り返した結果、おそ松とチョロ松に任せておけず、自ら「ハル!」って追いかけていくエンド氏推せる。
・ちゃんと説明台詞も担当する。
・エンド氏がやりきったのに、また急に病弱設定が生まれ、エンド氏の努力が無に帰すかと思った瞬間帰ってくる電気ポケモンみたいな十四ちゃん。
・白衣のトド松もかわいいな……。クローズは……よかった、のか?
・おそ松「こっちはこっちの話があんだよ!」
・おそ松「よそでやれ!」
・↑このへんすごく「気づいてる」発言よな……

・カラ松「また相棒を失っちまったァァァ!」あの、その「また」って、最初のペットボトルの蓋がマイフレンドの形見の話続いてる?? っていうかどこで記憶戻った?? 記憶のないオレカッコいい!だった??
・あと、金髪美女と熱い夜を過ごしたと思い込んでる設定は生きているんですか?

・「この映画の主役は渡せねぇ!」もう言っちゃってるじゃん……
・安心感のある爆発オチからの急な感動展開。
・からの――知ってた。
・「こういうシーンはあったはずだから!」が好きすぎる。

終わり

物語は、終わりに向かおうとしていた。
衝撃的な事実、急なシリアス展開、まさに「劇場版」のような物語。
しかし、思い出そう。これは「おそ松さん」なのだ。

・怒涛の概念バトル草。
・トド松を守ろうとする十四ちゃんと兄弟全員を守ろうとするおそ松兄さん。
・面白くない設定なんか書き換えればオールオッケー。
・なんで鞄に革ジャンと浴衣入ってた?
・ピリオドに終わらせる気があるのかないのかもうわからん。
・トト子ちゃんとチビ太をあの腕で守るクローズさんかっこよ。
・髪型が乱れて目黒蓮に戻りかけたチョロ松問題。
・エンド(88)、クローズ見つめすぎ問題。
・終わらせ師の仲の良さが見える……。
・クローズ戻って。
・そして、最初に十四松の言ってた通りになったのであった。
・一度は捨てたにゃーちゃんのクッションやグッズが、ちゃんと最後のシーンではお部屋に戻っていたので、ゴミ箱からクッションとグッズを拾って家に帰るチョロ松のシーン下さい。
・トト子ちゃんがいつも通りのむつごに戻ってちょっと満足気なの可愛い。

エンドロール

・キャストにむつごがいるの、やっぱり「中身」だったんじゃ……?
・後ろがラッキーチェリーボーイなのニコニコする。
・このまま一生踊ってたい~からの画面のキャラコンビがブラザービートの歌割りままだった!もしかして前半もそうだったのかな??

妄想考察感想終了

まぁ、今まで書いてきた半分ぐらいは妄想なんですが、この映画「おそ松さん」は本当に不思議な映画だと思います。
賛否両論当たり前、万人受けも観た人全員が一度で分かるような映画も目指していない。でも、映画を観た人の2~3割がこの映画の仕掛けに囚われて、やばい、このスルメ噛めば噛むほど食べたことない味がする……と何度も映画館に足を運ぶ。
でも、それってホントにすごいことです。
一回観て感動したねーと満足感を得て終わる映画ももちろん良いですが、観たあと何も残らなかったけれど、何度も劇場に通ってしまうの控え目に言ってヤバくないですか?
ホントSnow Manにとって、「おそ松さん」は胸を張って代表作だと言える作品になったと思います。曲も良いし、これはライブでも映えるだろうなぁ!
もういっそのこと無言応援上映してほしいレベルだけれど、ペンライトの色に迷いそう。(一松を除く)
尚、一番応援されるのは終わらせ師の模様。
「エンド~ッ! がんばれ~! あきらめるな~! そこだ~!」

あと、Snow Manがテレビとか雑誌とかでさ……頭からっぽにして観てください!ってよく言ってたの思い出して、そういうことかよ!!!ってなったよね……
考えるな、感じろ。
それに尽きます。

最高にカオスで面白かったです。
友達誘ってまた行きます。

もしこの感想を読んでくれてSnow Manが気になっている松クラの方がいましたら、Snow ManのYoutubeチャンネルも良いのですが、アマプラのRIDE ON TIMEも最高におすすめなので、一話だけでも観てみてください。

シーズン1の21~24
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09C51681S/ref=atv_dp_season_select_s1

シーズン3の9~12

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09B8SZLYP/ref=atv_dp_season_select_s3

きっと、彼らが「全力」だった理由が分かると思います。

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