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IPAレビュー 2021年2月号

どうも。早いもので2月も終わってしまいました。ということで2月に飲んだIPAをまとめていきましょう。

※番号はIPAアワード用に先月からの通し番号となります。
※分からない用語がありましたら、この記事を参考にしてください。

No.10 Y.MARKET BREWING MASTERPIECE DUAL

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スタイル:ダブルIPA
香り:グレフル
味:トロピカルとベリー要素が強い。麦の甘みとホップの苦みのバランスが良く、ダブル特有の甘すぎるという感じはない。

十本目は「MASTERPIECE DUAL」です。相性がいいと言われている「Citra」と「Mosaic」というホップのみを使用したIPAです。味わいはマンゴーとラズベリーを組み合わせた感じの果物感がメインで、奥の方に少しの麦の甘みがいます。飲みこんだ後に来る少しの苦みで余韻を切ることによってダブルIPAとは思えない飲みやすさを実現しており、私好みのIPAに仕上がっていました。


No.11 HOP KOTAN FREEDOMS 新しい日常 IPA

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スタイル:IPA
香り:レモン菓子、甘さのあるレモン
味:ホップの味わいが主役で麦は少なめ。苦みはあるがホップの味わいを邪魔していない。皮ごとのレモンのような苦さと柑橘の調和。

十一本目は「新しい日常 IPA」です。私の記事では初登場の「忽布古丹(ホップコタン)醸造」のIPAです。忽布古丹醸造は2018年創業の北海道上富良野町にあるブリュワリーで、ホップの産地である上富良野町で地ホップの地ビールを醸造しています。

味わいについてですが、ウエストコーストスタイルを意識しているIPAなので、麦の甘みは少なくホップの柑橘フレイバーが主体で、苦さが最後来るという感じの味わいです。王道を逝くウエストコーストスタイルとはことなりガツンと苦みは来ませんが、ホップの味わいをより強調しており唯一無二のIPAとなっています。この「新しい日常 IPA」は期間限定商品だったのですが、通年商品にして欲しい美味しさでした。


No.12 ブリュードッグ HAZY JANE

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スタイル:ヘイジーIPA
香り:パイナップル系
味:軽やかなヘイジーIPA。南国フルーツは控えめでレモンとかライムのようなフレッシュな感じが強い。キレも良く、ヘイジーの特徴とはかけ離れているが美味しいIPA。初心者向けだと思う

十二本目は「HAZY JANE」です。ブリュードッグの通年商品のヘイジーIPAで去年の夏ごろにリニューアルした一本となります。なんで今更レビューしたかと言うと、人気商品なのか実物を見かける機会がなくやっと買えたというだけです。

味わいですが、ヘイジーの特徴であるトロピカルフルーツのニュアンスが控えめで、変わりにレモン、ライムといった爽やかな柑橘が強めになっています。これぞヘイジーIPAという感じではなく、苦さが控えめな普通のIPAという感じでしょうか。IPA初心者に飲んで欲しい一本ですね。


No.13 Y.MARKET BREWING CREAMY HOP JUICE

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スタイル:ヘイジーダブルIPA
香り:リンゴに柑橘
味:口当たりは薄めの洋ナシ、後からライムが締めてくれる。苦みはヘイジーにしては強い方でちゃんと苦いヘイジーって感じ。

十三本目は「CREAMY HOP JUICE」です。こちらも一般的なヘイジーのトロピカルフルーツは控えめで、入りは洋ナシ、後からライム、最後に苦みが来るという感じになっています。IBUは「10.84」と控えめなのですが、飲んでみるとしっかりと苦みを感じるのが不思議でした。IBUはウイスキーで言うとフェノール値、日本酒で言うと日本酒度みたいな数値であり、例外はあるものですが、IPAにおいては初めての例外でした。総評すると、あっさり系フルーツジュースなヘイジーIPAと言った感じですね。トロピカルな味わいというのもヘイジーIPAの共通特徴ではない可能性が浮上してきました。


No.14 ブリュードッグ Mr.President

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スタイル:ダブルIPA
香り:グレフルと苦み
味:苦みとトロピカルが喧嘩しているけど美味い。両方の要素が濃く、アルコールも濃いので重く感じる。個性と個性のぶつかり合い、飲みつかれるけど美味しい。温くなるとトロピカルとは違うフルーツが出てくる。アプリコットかな。

十四本目は「Mr.President」です。こちらブリュードッグの期間限定品で、IBUが150ととんでもなく高いところが最大の特徴です。味わいはただ苦いだけではなく、苦さとトロピカルが口の中で大ゲンカしている感じですね。トロピカルの中身は王道のマンゴー、パイナップルが主体です。また温度が上がってくるとアプリコットのニュアンスも出てきます。

ブリュードッグの苦いIPAと言えばみんな大好き「ジャックハマー」が真っ先に思いつきます。ジャックハマーは苦みが主体でそこを補完する形で麦の甘みがいるのですが、Mr.Presidentは口の中で苦みとトロピカルがドンパチやってます。インパクトと言う意味では「Mr.President」が優勢ですが、どちらも美味しいので別物と考えるのが無難でしょう。


最後に

2月の振り返りは以上となります。10本中5本が美味しいやつでしたので先月よりは打率が落ちてしまいました。私の舌が肥えてきたというのもありますが、それでも新しい美味しさが次々と見つかるのはIPA好きとしては嬉しいかぎりです。

2月で一番美味しかったのはHOP KOTAN FREEDOMSの「新しい日常 IPA」になります。次点としてはブリュードッグの「Mr.President」で、これら二本がIPAアワード2021の候補になります。また、ヘイジー部門についてですが、Y.MARKET BREWINGの「CREAMY HOP JUICE」がとても美味しかったのでヘイジー部門の候補に加えておきます。

この記事はこれにて終了とさせていただきます。この後はおまけとして、IPAアワード2020でもう一回飲むと言っていたIPAのレビューを記載します。


おまけ

ということでおまけのおかわり編です。「HULL HOP ALCHEMIST 12」と「ボスざるIPA」を飲みました。おかわりということで、説明は抜きとなります。

1本目:WEST COST BREWING HULL HOP ALCHEMIST 12

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スタイル:ヘイジーダブルIPA
香り:グレフルとパイン
味:やっぱパインが強めね。パインから甘さが広がって最後に少しの苦み。上質なパインホップジュース、たまらん。


2本目:箕面ビール ボスざるIPA

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スタイル:ブラックIPA
香り:醤油かなぁ
味:黒とIPAのバランスが素晴らしい。黒のくどさがなく苦みでキレがいい。


以上です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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