支え合う高齢者
あへあほ体操には、90代の生徒さんがいます。
その生徒さんが通ってくれているクラスは、医療スタッフも一緒にレッスンに参加していて、80代、70代の方々がほとんど。
70代は、まだまだ若手。
90代の生徒さんは、皆んなの憧れ。
可愛らしくて、上品で、お茶目で。
ある時、僕が「〇〇さんの干支教えて下さい。なに年ですか?」って聞いたら...
5秒ぐらい黙って...
周りの生徒さん達が見つめるなか、
ニヤニヤしながら僕の顔を見て、
「モンキー」と叫んでくれました(笑)
周りは、大爆笑。
このように、とっても明るい雰囲気で、いつも皆んなでカラダを動かしています。
医療スタッフの方々も明るくて、思いやりがあって、ホントにいつも優しい空気が流れています。
最近、90代の生徒さんが物忘れが酷くなっているのを自分自身で感じたようです。
先日、体操の休憩中に、「私、家、ちゃんと帰れるかな?自信がなくなってきた...」と想いを皆んなに伝えてくれたんです。
周りの生徒さん達は、声を揃えて、
「大丈夫だよー」 「大丈夫だよー」
って、言ってくれていました。
続いて、90代の生徒さんは、悲しそうな表情で、こう伝えてくれたんです。
「物忘れが凄くなってきたから、迷惑かけたらごめんね。本当にごめんね...」と。
それを聞いて、僕がその生徒さんの所に向かおうとした時、僕より早く80代後半の生徒さんが駆け寄ってくれて、両肩に優しく手を置いて...
「大丈夫だから、そんなこと言わないで、安心してー」って、涙声で一所懸命に伝えてくれたんです。
凄く温かくて、優しくて、力強い「大丈夫だから」という言葉。
一緒の空間で、同じ時間を過ごしていることに感謝。
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